刑務所の食事
バングラデシュの刑務所では、朝食が200年ぶりに改善したという。
18世紀に英国の植民地当局が導入したメニューは、パン116グラムと糖蜜14.5グラムだけだったというが、それをパン、野菜、菓子、キチュリ(米、レンズ豆、スパイスなどを入れて煮込んだ料理)に改善したということのようだ。
バングラデシュは世界でも最貧国と言われているが、それでも日本の刑務所よりは遙かにましだと言うことがわかる。上記のバングラデシュの朝食メニューを見たら、日本の刑務所に入っている者は、バングラデシュの朝食メニューのほうが遙かに上等じゃないかと思うことだろう。
日本の刑務所は、ご飯がどんぶり1ぱいに味噌汁だけで、おかずはなしという世界でも他に例が無い程の貧弱さだ。
私はもう随分昔だが、車検が切れたクルマに乗っていて、他の車にぶつけられてしまい、車検が切れていたことがばれてしまって車検切れに対する罰金を払う羽目になったのだが、その罰金が驚くほど高額で、なんと20万円の罰金を言い渡されてしまった。
そのときにはお金は無くて仕事のために車検が切れたクルマに乗っていたのだが、20万円の罰金が払えるくらいなら最初から車検の切れたクルマなんかに乗っていないよ、と言ったら「労役と言う制度がある」と言う。1日5000円換算で刑務所に入れば罰金はチャラになると言われ、刑務所に入ったことがあるのだが、そのときに朝食のひどさには驚いたものだった。
刑務所なんだから仕方が無いとはそのときには思っていたが、バングラデシュのようなまずしい国よりも貧弱な朝食を日本のような経済大国が出しているというのはどうなのかと思った。
全てが万事という言葉があるが、日本の司法は途上国より酷いと言うことが良く言われる。
一番典型的なのが、日本以外の先進国では裁判での有罪率は80%前後なのに日本では99.9%以上という有罪率を誇っている。
これは日本以外の先進国では無罪になっている人の多くが有罪になっているということでもあるのだ。
テレビなどでは度々無罪判決が報道されるので、無罪が多いと思ってしまう人がいるかも知れないが、実態は全く違うのだ。
日本では警察が逮捕すると、豚箱に入ったまま出されることは殆ど無いのに、たまたま保釈されていたのが逃げ出すと、馬鹿マスコミは日本はいかにも緩いのでは無いかと言った感じの報道を繰り広げるが、こんなに厳格で自由を認めない国なんて世界でも稀なのだ。
しかも、警察検察、それに裁判所がグルになって正義とはかけ離れた判決をあたりまえのように出している。冤罪事件については、ネットで検索すれば驚き呆れるような事例がどっさりと出てくる。
私の知り合いが自転車に乗っていて車にぶつけられたのだが、その運転手が自分は警察に知り合いがいるといって逆に脅してきたのだそうな。そこでそれがどうしたと言って警察を呼ぶと、車の運転手は自転車に乗っていたのがクルマを叩いて傷をつけたと言って逆に自転車の方を訴えた。所が、傷なんて無い。
しばらくしてから訴えを見ると、自動車のボンネットに小さな数ミリほどの丸い穴があるという。これを素手でやったというのだ。こんな馬鹿なことを警察が受け付けるはずが無いと思っていると、警察は受け付けたばかりか10万円の罰金を申し渡した。そこで裁判に訴えると、検察も裁判所も訴えを認めて10万円の罰金が確定してしまった。警察にも検察にも裁判官にも素手であんな小さな穴を鉄板でできたボンネットにどうやって空けることができる?と言い続けたそうだが、どうやってということについては完全無視で、警察も検察も裁判官もおまえがやったことに間違いは無いと言い、なんと人でなしの裁判官は判決後に説諭まで始めたのだそうな。ふざけるな!と説諭している裁判官に怒鳴ってやったそうだが、ほんとうに日本の司法というのは腐りきっていると言うことだった。
裁判で有罪という判決が下るまでは推定無罪なのに、日本では無罪を主張すると絶対に保釈は認められない。ゴーンが保釈されたのは、大使館の人が頻繁に来たり、日本の制度は異常なのじゃ無いかと言った批判が内外のマスコミから出始めたからで、普通の人は無罪を主張していたら、何年でも豚箱から出してはもらえない。
以前にパプア・ニューギニアの刑務所を放送していたことがあるが、囚人は刑務所内を自由に歩き回っていた。
欧米では、自由があるのがあたりまえで、刑務所と言っても小さな島全体が刑務所で、そこで囚人達が自由に生活しているというのも見たことがあるが、日本の場合は檻房から出られるのは運動の時間と週にたった1度のお風呂に入るときのわずかな時間だけ。
刑務所の食事だけではなく、全てに対して異常なまでに厳格なために、その厳格さを維持するためには大勢の刑務官が必要で、大変なお金がかかることになる。
島を刑務所にして、そこに小さな家を建てて一切監視をしなければ、刑務所の維持費は殆どかからない。
そしてこうした緩い刑務所の場合には再犯率も低いのだそうな。これに対して、日本の厳格きわまりない刑務所では再犯率がとても高いのだという。
国の借金が天文学的になっているというのに、役人どもは全く気にもかけていないようなのだが、日本という国は司法の世界では不正がまかり通っているだけではなく、ありとあらゆることがガラパゴス化しているという印象だが、どうだろうか。
お礼
回答ありがとうございます。早速訳してみます。