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暖色系と寒色系の色
趣味で絵画の教室に通っています。 そこで色温度について教えていただいたのですが、講師がそこですべての色には暖色系と寒色系があると言っていました(例えば赤なら暖色系の赤もあるし寒色系の赤、青なら暖色系の青もあるし寒色系の青、もあるといったようなこと)。実際、インターネットで調べてみると、確かに寒色系の赤や暖色系の青といった記述がありました。しかし私は暖色なら赤や黄、寒色なら青としか思えず理解できません。 同じ色で暖色系と寒色系で具体的にどう違うのか、特に彩度や明度、色温度からの観点から教えてください。
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色彩論的に言うと色相環でいう 「赤から黄色までの性格のものが暖色系になり青の性格のものが寒色系」 であり、黄緑や緑や紫は「中間色」といってどちらの要素が多いか によって暖色より寒色よりという区別をします。 なぜこのような区分かというと色には本来境目というのが存在せず 変化する連続体のためこのような分け方をします。 この場合純色をさしますので明度は関係ないですし明度は色本来での 明るさ(純色)で分けられています。ですので質問者さんの考えで 間違っていません。寒色の赤とか暖色の赤というのは説明する為の 便宜上の呼び名であると同時に、何か別の色と比較した場合という 前提がつきます。例えば背景が茶色で人物が描かれている場合 人物の肌の色を基準に背景の茶色に青(寒色)を混ぜて寒色の茶色 (便宜上の説明)を作って塗ると前に出る暖色の人物と寒色よりにして 下がる効果でより立体感や距離感空間表現が出来るというわけです。 なにと隣り合わせで塗るのかによって寒色よりになったり暖色よりに なったりしますよ。でも茶色は茶色(暖色)なんです。 また、影や暗い場所だけでなく明るい明度が高い場所でも同じです。 なにかの色と比較した場合で考えないと混乱しますよ。 教えてくださった講師の方には悪いですが説明が下手ですね。
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講師は暖色とされる赤の中にも実際は見る人に寒い印象を与える色はありうるという自説を示したのでしょう。 その意見には賛成できます。 講師の方の発言の骨子を善意に解釈するなら ある色の与える印象をそのつど自分で判断しないで青系=寒色だからという理屈で考える脳の働かせ方を絵画的な思考法とは違うと啓発しているのだと思います。 暖色寒色という分類や言葉そのものにも矛盾が含まれているということでもあると思います。 実際画の中である色がどういう印象を与えるかはそのつど違うと思う半面、赤オレンジを暖色、青・緑を寒色と便宜上分類する言葉のお約束も間違ってるとは言えず。それだけを取り出すとちょっと言葉の遊びのような感じもします。 色温度の高い=青い光からなぜ人は寒いという印象を受けるかですが、おそらく自然界で日陰の部分の色が日なたの直射日光より色温度が高い(青空の光を反映しているため)のが原因だと考えられます。 http://fujifilm.jp/personal/sheetfilter/lbalbb.html http://www.kenko-tokina.co.jp/filter/4961607152089.html 寒色暖色という概念はこの色温度による連想に由来してるのもほぼ事実と思われます。 この心理が先天的なのか後天的なのかは知りません。誰か研究した人は居るのでしょうか。 ある色が画の中で寒い印象を与えるか暖かい印象を与えるかは他の色との関係など全体を見ないと言えないとも思います。
- kurozowie
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結論を先に言いますと、 暖色系と寒色系を、色温度で説明する事はできないとは言えませんが不適切です。 また、暖色系・寒色系は感覚的なもので、多義的な解釈のある明度・彩度で説明することは、 困難だと思います。 おそらく先生が、暖色・寒色の説明をされる時に、理由はわかりませんが、 色温度という言葉を使われたため混乱されているのかと思われます。 例えば「赤」は一般的に暖色とされていますが、これは単色の限りであって、 2値配色、3値配色という単純な配色において「赤」が含まれていても、 配色としては寒色系と認識される場合もあり、絵画・デザインにおいては、 以前の方が書いておられる通りです。 色温度で説明する事が不適切である理由は以下に書きますが、 あまり絵画を描く上では役にたたないと思います。 人間が感じる色は、電磁波の中の可視波長の部分です。 電磁波とは簡単に言ってしまうと、TVの電波も赤外線・紫外線、X線も 一連の電磁波で、波長の違いのみです。 このうち目に見える波長があって、これが可視波長と呼び、色の正体です。 物体に光を与えると、特定の周波数が反射(他の周波数が吸収)されます。 これを物体色と呼びます。 例えば、赤の絵の具は赤の物体色を持っているから赤と便宜的に呼ばれます。 この時、与える光が持つものが色温度で、光源の温度です。 一般的に昼間の太陽の光(自然光)を基準に物体色(絵の具等の色)は決められます。 自然光の色温度は諸説ありますが、私は5500ケルビンを基準にしています。 光源の温度、つまり、太陽の表面温度が色温度5500ケルビンであるから、 自然光の色温度は5500ケルビンになるという事です。 因みに、白熱電球は約3000ケルビンで、これからわかるように、 色温度が低いほど、光の含む色は赤の方へかたよります。 一般的な蛍光灯は、自然光と同様5500ケルビンになるようになっています。 暖色系・寒色系、中間色というのはあくまで便宜的な呼び方ですし、 色温度は基本的に物体に与えられる光に対するもので、 「赤」という色が、ある色温度を持っているという考え方ではなく ある色温度の光を与えると「赤」という物体色が現れるというだけです。 暗室で白い紙に赤い光を与えると赤い紙になります。 つまり、目に見える物質の色というものは、与えられる光で決定され、 絶対的ではないという事です。 ただ、それでは困るので、色温度5500ケルビンで人間が見える色に対し、 色の名称をつけたり、わかりやすく色相環で表現しているだけです。
- dulatour
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暖色寒色というのは、その色に対して人がどのように感じるかという一般論です。 これを数値的に表すことは難しいのですが、RGBあるいはYMSという色相から言えば、BGやSの強いものが寒く感じるということではないでしょうか。 「B」ブルーや「G」グリーンは、寒そうに感じますよね。またシアン「S」もそうでしょう。 明度はあまり関係ありません。また「色温度」とは、「物体や天体の可視域での放射が黒体放射であると仮定して、その放射の色から推定される温度」であって、色に対する感じ方を表示する単位ではありません。 もう少し、通っている教室での内容をきちんと理解しましょう。