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「昭和の三大ばか」について詳しく教えて下さい
(1)戦艦大和(2)原子力船むつ(3)青函トンネル ということは知っているのですが、 ((1)は結構です) (2) は、何のために作られたのですか?全く何の役にもたたなかったのですか? (3) は、何故、無駄だと言われているのですか?(関西在住なので地理的なことがよくわかりません。便利な気がするのですが・・・) よろしくお願い致します。
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(2)役にたたなかったどころか,建造費の他にも風評被害対策等でむつ市の漁協に多額の漁業補償金を撒き散らしました。 また,原子力政策に対する国民(特に地元民)の反対の機運が高まる中,なし崩し的に出航したものの放射能漏れが発生し,寄港先が見あたらず,漂流状態になりました。その後,佐世保港で一旦受け入れるなど下北半島だけの騒ぎに止まらなくなりました。 寄港先の受入のため,地元自治体に助成金をばらまき,一方で自民党も選挙の邪魔になるため廃船を決めました。しかし,造ってしまった以上,洋上航行することにしてしまい結果的に断行されましたが,ここでも原子炉のトラブルが続出し,一方で国に対する訴訟が提起されるなど,一連の騒動はとんでもないものでした。 原子力の有効利用という日本の技術力の面目をつぶし,原子力発電所計画にも影響を少なからず与えました。 細かな情報は下記URLの年表を参考にしてください。 (3)現在も鉄道在来線で利用されており,全くの無駄とは言えませんが,青函連絡船の事故と新幹線整備の目的の中で計画されたものであり,現在,新幹線は八戸市で止まっているため,新幹線で本州と北海道(特に道南)を結ぶという目的は達成されていません。 在来線規格のため,主要都市の青森市と函館市(いずれも人口約30万人)を現在,約2時間も要し,経済的・時間的に有用かと問われれば,単純に肯定しづらいと言えます。開業当時,青函ブロック交流などが盛んに唱えられましたが,青森市の近郊には特急で約30分の弘前市(約17万人),約1時間の八戸市(約24万人)があり,青森市が函館経済圏と結びつけと言われましても無理があります。 なお,年々津軽海峡線の利用者は減っており,有効利用のためカートレイン構想が出されています(英仏ユーロトンネルの如きもの)。現在,自動車はフェリーにて運ばれています。 東京以北での主要大都市は仙台市と札幌市ということになりますが,札幌市におけるアクセスは飛行機が中心ですので,このことも無駄と言われる一因となっています。仮に新幹線が札幌市まで通っても鉄路にはさほどシフトしないだろうということです。
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- bonnnou
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原子力船むつについて、記載しておきます。 元々、原子力船の問題は、放射能の遮蔽問題です。 船という構造上・横に対する遮蔽は、スペース、空間がたっぷり有るのですが、 上下に対して、遮蔽を十分とると、船の重心が、高くなってきます。 船が安定させる為には、重心を低くしなければ、外洋にでる事はできません。 その意味では、上下の放射線遮蔽は、「薄く」「軽く」が求められたはずです。 それに、むつは、失敗したものです。 メリケン国からは、高額で、技術知識の供与の申し出もあったようですが、 国産に意味があると考えたのか、あまりに、高額であったのかは、知るよしもありません。 道の技術に対しては、試行錯誤の手法しかありません。 いわば、むつは、放射能漏れを起こすべくして、起こした物で、 まだまだ、開発途中のものだったと思われます。 まさしくむつは、石橋を叩いて、たたき壊してしまった例です。 開発者も、当然、放射能漏れの可能性を予見できたはずで、それを合わせて、 予算要求し、建造すべきものでした。 そして、臨界実験は、実船で、遮蔽を考えた方法で、行う事べきであったでしょう。
お礼
専門的なご説明をありがとうございます。
- tnt
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これは、その場の話の成り行きから出た話ですね。 実際は、青函トンネルは「ばか」では無いでしょう。 空路と海路しかなかった北海道に 気候に左右されにくい陸路を造ったことは画期的です。 実際にはもっとおおきな「ばか」が沢山あります。 一つでも採算が取れないのに、政治的理由だけで3つのルートを 作った本州四国架橋。 一つ目は、青函トンネルと同じ理由で必要だったと思いますが 2つ目、3つ目は単なる近道でしかありません。 東京湾アクアラインも大ばかです。 あれだけのお金を掛ければ、房総方面への全高速道路を 整備し直す事ができました。 慢性的渋滞を引き起こしている地域ですから、 料金による建設費の回収は充分可能だったはずですし、 本当にごく一部のルートを除けば、渋滞さえなければ アクアラインは要らなかったのです。 川崎→木更津ならアクアラインの方が早いのですが、 多摩→木更津なら、渋滞が無ければ都心経由でも時間はそんなに変わりません。 まして、多摩(相模)→千葉なら、アクアライン経由の方が遅くなります。 さて、本題に戻りますね。 (2)は、むつがあくまでも動く原子炉としてしか評価されずに 結局、補助金付き原子炉として日本中をたらい回しにあったことが 問題でした。 しかし、そんなことはむつの性能とは関係ないことであり、 作る時点でわかっていたはずなのです。 結局、ほとんど原子炉自体を稼働させることもできずに 廃船となってしまいました。そういう意味では確かに無駄であり、 原子炉に対する拒絶反応を無視してGO査定を出した時点で誤りでした。
お礼
ありがとうございます。 新幹線が、奈良ではなく岐阜を通っているのも、ばかっぽいですよね~。 政治家さんに、ば●が多いのかな?
- eiji156
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(2)は、地球観測は名目で、 真の目的は'原子力の平和利用'の宣伝だったと思います。 「原子力はこんなにすごいんですよ!」と… ところが、故障に次ぐ故障で、宣伝目的は逆効果! 技術的にも、「失敗に学ぶ」事をしない日本的習性で どこまで、know-howを蓄積できたか? 私は、この(2)が三大の中でも、一番だと思います。
お礼
「平和利用の宣伝」ですか。それは確かに高すぎますね~(*+*;) ありがとうございました。
- ma_
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3.については、参考URLを。 2.は、むつは、地球観測目的でつくられたものの、 建造に、研究開発に一兆円以上費やしているのにもかかわらず、 それなりのみあった効果があがっていないとかんがえられるため。
お礼
(3)について 確かに、青森と北海道をつないでも、ビジネス・旅行などの経済効果は薄そうですね。ありがとうございました。
お礼
(2)(3)とも詳しいご説明をありがとうございます。よくわかりました! 結局、むつは全く役に立たなかったのですね。 確かに、本州・九州間は新幹線が走ってますものね~。納得(^+^)/