山の木がなぜ枯れるかの原因の説明がありませんので、大雑把に知っている範囲でこたえます。
簡単に言えば、木を含む植物群は雨が降ると、その水を根で吸水して下流に流れる水量を減少させる(保水)、また雨による直接的な土壌を叩いて土壌流失を(浸食)減少させるという効果で自然環境の激変を抑え調和を保ってきました。従ってこのような木等がなくなれば降った雨がそのまま河川に流入して山岳地帯の斜面等の浸食が起こり丸裸になります。雨が降らないときは余分の水分を根やその周辺から排出して河川の水量が維持されます。
本来の原理はものすごく複雑です。
まず世界的な気候や生態から局地的なアジア、次に日本と森林のへの多くの影響を及ぼす要因があります。このような木(低木や高木)を含む下草、つる性植物等で森林は、多くの植物の種類で組み合わされてそれなりに安定した植生を保っています。
これらを不安定化する要因の中で一番大きいのは人的要因(伐採や人工植林、酸性雨等)と経済的要因等です。
日本の場合、林業を営む人々は50-100年のサイクルで植林・間伐や伐採
を行って自然とうまく付き合いながら生きてきましたが、安価な外国産木材輸入に押されて採算が合わなくなり、国有林も含めてその維持を放棄せざるを得なくなりました。従って全面伐採(丸裸)や化学物質による枯死(酸性雨等ー中国大陸から)、間伐(生育に従って間引きしていく作業)が出来ずに山林の荒廃が起きてます。
まだまだ書くことがありますがまとまりませんのでこの程度で。