日本のキリスト教の歴史に関してのお話であれば、世代、generationという語はあまりふさわしくありません。
Generationは人類学、特に親戚関係を重視するkinship studyやgenealogy (家系の調査) には大切ですが、宗教に関して「世代」とうものはお考えになっているようには簡単にカテゴライズできません。例としては、ある若者が隠れキリシタンとしてconvertした時点で、生まれたばかりの嬰児がいたとしたら、この父親が第一世代になるのか、それとも生まれた時からこの宗教徒として育った子供を第一世代とするかは、見方によって変わってくると思います。これが、家族三世代が一遍にキリスト教徒になった場合はもっと混乱が起こりますね。また移民のように、外国に行ってしまえばそれまでですが(まあその子孫が先祖の土地に戻る事もありますが)、宗教の場合、先祖が改宗したとしても、子孫全部が同じ宗教を信じるとは限りません。無神論者も出ているかもしれませんし、別の宗教を信じる者もいるかもしれませんね。
長くなりましたが、ある人の祖先がキリスト教徒になって云々という事を伝えたい場合は:
Christianity has been an integral part of ~'s family since his great-grandparents converted from Buddhism/Shintoism.
で充分だと思います。
これは余談かもしれませんが、issei, nisei は英語の新聞、雑誌の記事で日系人の話には使われますが、勿論メインストリームではありません。日系人が多い地域は別として、一般の「白人」が多く住んでいる地域では日本語を含む外来の単語は通じないと思って間違いないと思います。ニューヨークにはユダヤ人が多く、ニューヨーカーの会話にはschmaltz, schmuck, kibitz, mensch など、Yiddishの単語がかなり入ります。テレビや映画などで多くは他の地域の人でも理解できるものもありますが、二十年以上も前に教育テレビで放送したAmerican Tongues (アメリカの方言) で南部、中西部の住民に 'schlep' って何かわかりますか、という質問をしたところ、わからない、sleep の意味ですか?という人達がほとんどでした。
お礼
ご回答ありがとうございます。大変参考になりました。私も三世代同時改宗とか様々な状況を考えた場合「第~世代」というのは意味がないなとは思っていました。ちょっともやもやしていましたが、すっきりしました。 issei, nisei などがジャーナリズム以外ではそんなに使われないというのにも頷けます。 generationの語に戻りますが、色んな背景を抜きにして「私は第~世代です」といいたいとき、generationの語を使うとどうなりますか? I'm the third generation ではやはり文法的におかしいですか?