標準電極電位に関する疑問
バーロー物理化学・第5版・上巻、p.363の表10.1の「25 ℃における水溶液の標準電極電位(*)」
(*)「主としてA. J. deBethune, T. S. Licht, N. Swendeman, J. Electrochem. Soc., 106, 616(1959)より引用した。」
に、標準電極電位の一覧が載っていますが、そこには、
(1)Ag+ + e- → Ag +0.7989 V
(2)AgCl + e- → Ag + Cl- +0.2223 V
とありました。
これらの二つの還元反応は、本質的には同じではないでしょうか。(1)の両辺に、Cl-を足せば、(2)になりますが、
Ag+ + Cl- → AgCl
という反応は、酸化還元反応ではありませんし、酸化還元電位に関係するとは思えません。
なぜ、式(1)と(2)の標準電極電位は、上のように大きく違うのでしょうか。どなたか、ご教授をお願い致します。