全部コンパチな石を探すというのは、ほとんど不可能です。せめて
「より高性能なら良い」などの条件がつかないと、見つからないで
しょう。
特定の性能がコンパチだったとしても、その他の性能も同時に満足
する確立はほとんど0です。
たとえば、耐圧とノイズは性能が良い分には構わないと思いますが、
増幅率は、大きすぎると発振してしまう回路が出てきたり、他の定数を
変更しなくてはならなくなったりします。入力容量も周波数特性に
ピークが生じたり、そもそも所定の帯域が得られなかったりしますので
2N5670を上回っていれば良いのではなく、同じでなくてはなりません。
ピンチオフ電圧も従来の回路定数で動作するには同じ(範囲)でなくては
なりません。IDSSも同様です。
さらに直流特性までコンパチに、となるとデータシートに載っていない
特性まで効いてきます。いちいち実験してみなくてはなりません。
運良くそっくりな石が見つかったとしても、実際に代替えするときには
その用途や仕様に照らして、本当に代替え可能かを調査しなくては
なりません。
耐圧が十分高いから大丈夫だろうと思って代替えしたら、ツェナー
として使っていたなどという笑い話もあります。
補足
その全部です。