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日本の過去の経済について
なぜ、日本はバブル経済になったのでしょうか? 円高不況で、低金利政策を行ったためと書いてありましたが、よく分かりません。 なぜ円高だと低金利にするのか? なぜ円高になったのか? あと、円高のときとそうでないとき、公定歩合の引き上げなどの対策はほかにありますか? あと、円安の時、円高のとき、それぞれをどうするかも教えていただけるとうれしいです。 あと、円高の時は輸入は分かるんですが、円安の時はどうなんでしょうか? おねがいします
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こんにちは。「日本はバブル経済になった」について、1980年代後半から90年代初めにかけての、地価・株価の高騰と急落のことと理解して愚見を述べます。違ったイメージを抱いていらっしゃったら、補足してください。 「円高不況で、低金利政策を行ったため」という説明は私にもよくわかりません。金利が土地や株式といった資産価格に影響を及ぼすというのは経済学的に妥当な説明が存在するようですが、では仮に金利が当時の水準で未来永劫低いまま続くと考えたとしても、予想される地代収入(株式なら配当でしょうか)から見て、遥かに高い水準の価格で取引されていたようです。つまり土地を購入する際に、購入代金の全額を借り入れで賄ったとすると、地代収入だけでは元利返済が到底覚束ない水準の価格で取引されていたわけです。購入した土地にオフィスビルなりマンションなりを建てて、その賃貸料収入で土地の購入代金および建築代金を返済するのも困難だったでしょう(だから融資の焦付き、不良債権が大発生した)。 なぜそんなに高い価格で土地を購入する人間がいた(またそのための資金を融資したのか)のかといえば、買う側は「いずれ(多分近々)購入物件を更に高い価格で売ることができる」と考えていたから、という以外説明のしようがありません。融資に応じた側も、「借り手が購入した土地を担保に取ってある、万一返済が滞るとしても、土地を差し押さえて競売にでも出せば、債権は回収できる」と考えていたのでしょう。なぜ地価について、そんなに楽観的でいられたのか、「土地神話」とでも言うべきでしょうか。 また購入代金の一部、あるいは全てを借り入れに頼らず、自己資金で賄ったとしても、収益性の低い資産を抱え込むのか(固定資産税のほうが高いかもしれません)、損を覚悟して捨て値で売るのか決断しなければならないでしょう。債務不履行で他人に迷惑をかけなかったというだけかも知れません。 まとめてみると、金利が低くなると資産価格が高騰することについて経済学的に合理的な説明はあるけれども、1980年代後半から90年代初めの地価・株価の著しい高騰を当時の金利水準などから説明できるわけではない(現在の金利は当時よりも更に低いわけですが、地価にても株価にしても当時のような勢いはありません)、土地にしろ株式にしろ(特に買い手が)あんなに強気で楽観的な見通しを抱いていられたのか、後から見れば不思議というほかなく、実体を伴っていなかったではないかと批判的な意味で皆「バブル」と称する、というところでしょうか。 「円高により日本国内の景気が低迷し、対策として政策金利を引き下げる」ことはあると思いますが、外国為替を期待する水準に導くために、政策金利を上げ下げすることはないと思います。 以前は短期間に円高が進むと、政府が円を売ってドルを買い支える市場介入がよくあったものですが、ここ数年日本政府は自身が売買する形では市場介入していないようです。
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アメリカとの貿易摩擦で海外金利を意識したものです。内需の拡大で金利をさげたのですが、おかしな金利がつづいたといわれています。当時のアメリカは日本人が働くというイメージがありました。今は野球みても日本が休みを作ろうとして、アメリカが天然芝や使い方で気をつかう。向こうの方が真面目なのかもしれません。今の景気とは違います。開放経済なので、金融政策がウェイトしめると理論ではなってます。
- D-1coffee
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簡単にいうと金あまりです。 今の石油高とおんなじ現象がバブルんときにおこったのです。 プラザ合意によって間接金融が直接金融になった。 もっと簡単にいうと日本は高い貯蓄率を1970年代は誇っていたんです。 貯蓄の金利も良かったですよ。5%とか。 預金していれば銀行からボーナスもらえたようなもんです。 それをアメリカさんの謀略で金利を下げて株とかを買わせるように し向けたんです。預金が間接なら株が直接っていうわけです。 そりゃ、当時世界一の貯蓄を誇っていた金が一斉に株だの土地に流れ るんです。 あっという間に金余りでバブルです。もしその金が石油先物に流れて いたらどうなったかお分かりでしょう。
- doi3desu
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バブルに関して書くと、非常に長文になります。ですから、簡単にまとめます。用語に関しては、説明すると長くなりますので、ご自分でお調べいただきたく存じます。 当時、日本は今と同じように、「財政再建」の必要性があったのです。そのため、中曽根内閣が、行政改革を行いました。この行革のために、公共事業が縮小されたわけです。そうすると、国内の内需が悪化する結果になってしまったのです。ところが、日本は、電気製品や車などをアメリカにどんどん輸出したために、日米貿易摩擦が起きたことはご存じでしょう。日本の車が壊されたり、テレビがグチャグチャにされていましたね。そうすると、いつまでも輸出ばかりをしていると、アメリカからにらまれますから、日本政府は、「金融緩和」を行ったのです。おっしゃるように、円高であれば、本来は、金利が上がるはずです。というか、高金利をを好感して、その国へ資本が流入し、通貨買いが起こり、円高になるというのが本当の形なのです。しかし、日本は、円安だとアメリカへの輸出で摩擦を起こすために、アメリカから円高を強要されたと言ってもいいのです。その一方で、同時アメリカは、日本に金利安を求めたのです。これが「キャリートレード」の始まりです。いわゆる、円キャリートレードになっていったわけです。円キャリートレードの資金調達は主に、日本の金融機関が用立てしており、借り手の国の株式が下がったりすると、日本の金融機関が損失を被り、これが不良債権となります。 バブルの発生は、アメリカによる金利安要求を安易に日本政府が応じたことが原因です。簡単ですが、こういう状況でバブルが起きたということです。 今の日本とよく似ていませんか?実際、状況が似ており、私は怖いなと感じることがあります。日本は、経済を「文系」の学問としていますが、アメリカでは、「理系」の学問です。日本の大学生で、経済学部に行ったにもかかわらず、卒業しても経済が分からないのは、理系的発想ができないためです。私は、文系ではありません。経済学が専門ではありませんが、本を読めば、経済のことは理解できます。 金利に関しての細かなことは、次のリンクをご覧ください。 【金利と為替の関係とは?】 http://www.fxprime.com/excite/bn_ykk/ykk_bn30.html ご参考までに。リンク先は、MacAfeeSiteAdvisor で安全性を確認しております。誤字等はご容赦ください。
- bigorange9
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古い本ですが 「バブルの経済学」野口悠紀雄(日本経済新聞社) を読んでみてください。今読み返しても説得力があります。