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形容詞の前置修飾の制限
安井稔・秋山怜・中村捷 1976『現代の英文法 第七巻 形容詞』を読み、疑問に思ったことがあったので質問してみました。 この本によれば、形容詞は一般に、名詞の前に置かれると、その名詞の恒常的、分類的、特徴的な性質を表します。 a. the visible stars. 『(いつも)見えている星』 などです。 しかし意味的に前置修飾の性質(恒常的など)を持たない形容詞は前置修飾が不可能です。 b. *the pale boy ところが次の例を見てください。 c. *an ill person d. a seriously-ill person のように、単独では前置修飾が不可能でも、その形容詞に修飾要素が加わると前置が可能となるのです。このような例をいくつか挙げます。 e. *the killed man / the intentionally-killed man f. *a born baby / a newly-born baby g. *the breathing man / the quickly breathing man h. *the reading man / the loudly-reading man 安井・ほか(1976)によれば、前置修飾が容認されるのは、一定の修飾要素が形容詞につくことによって分類的機能を持つのに十分な情報量を担うからだとしています。 しかし私はこの説明では納得できませんでした。 質問は次の3点です。 (1)果たして本当にネイティブはこれらの文を容認しないのでしょうか。 (2)もしこのようなものがあるのなら、どういう規則があるのか。前置可能と不可能の境目、明確な基準はあるのでしょうか。 (3)他に参考文献はありますでしょうか。 大学の論文のテーマにしようと思っています。ネィティブの方の意見も聞きたいです。よろしくお願いします。
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質問の趣旨がいまいち掴めないんですが、英語の形容詞は前置修飾が原則です。 >しかし意味的に前置修飾の性質(恒常的など)を持たない形容詞は前置修飾が不可能です。 この記述、おかしいと思います。the pale boy、an ill personは普通に使いますよ。これは逆に形容詞の後置修飾が不可能です。
- taked4700
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No.6のtaked4700です。 一部訂正と補足です。 >全体的に、分詞形容詞が前置で使われるとき、その意味が話者と聞き手に共有されていると言う前提があると思います。分類的、永続的な特徴を表すと言う意味は、究極的には、話者と聞き手に既にその意味が了解されていると言うことなのですから。 は、 全体的に、分詞形容詞が前置で使われるとき、>>>分詞形容詞+名詞全体の意味<<<が話者と聞き手に共有されていると言う前提があると思います。分類的、永続的な特徴を表すと言う意味は、究極的には、話者と聞き手に既にその意味が了解されていると言うことなのですから。 がより正確な記述です。>>> <<<部分が訂正個所です。 補足は以下に述べます。 4.the breathing manがダメなのは、多分、次の二つの理由が合わさったものだと思います。一つには、男または人間は呼吸しているのがあたりまえの状態で、a born babyと同じ理由から普通言わないこと。もう一つは、breatheが他動詞としても使え、a reading manが使わないのと同じ理由から。 ともかく、前置でつかうか後置で使うかは、文脈依存の要素が多いので、一概に言えないように感じます。つまり、普通なら使わない形も文脈によっては使える表現であると言うことがある、ということです。
- taked4700
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あまり、レスがつかずに回答が終わりそうなので、あえて、書いてみたいと思います。 一般的な規則と、ある程度の例外とがあり、それらを全て統一的に説明することは無理だと思います。 以下、いわゆる例外と言われているものについて書いてみたいと思います。 1.a/the killed man :これは、「殺した男」のような表現が日本語自体として普通はしませんから、これと同様に、英語でもしないと考えるのがいいと思います。他動詞が過去分詞になると二つの意味を持ちます。一つは受身の意味でありもう一つは完了の意味です。the/a murdered man が容認されて、a/the killed manが容認されないのは、文脈の中で考えた時、a/the killed man が完了の意味で「何かを殺した男」と言う意味で取ることが、多分、可能になることが多く、しかし現実には、受身で「殺された男」の意味になると言うことであり、誤解を招くため、使用があまりされないと言うことでしょう。同様な表現で、完了の意味で使われるものに、the/a deceased man があります。こちらは、自動詞ですから「死んだ、亡くなった」の意味で誤解を招く可能性はありません。the/a murdered man が許容されるのは、文脈の中で、殺人犯とかが示唆されることが多く、「殺された」という受身の意味であることが分かることが多いからでしょう。同様に、a freshly-killed man が許容されるのも、意味のあいまいさがなくなるからだと思います。ともかく、「殺す」と言う動作を自らするとは感じられないものについては、a/the killed cell のようにkilled を前置で使うことがされていると思います。 2.a/the reading man についてですが、文脈によっては「読書している男」の意味で使うと思います。一般的に、「~している」の意味で前置で使うことが出来るのは自動詞の現在分詞です。ところが、readにしても、eatにしても、読む対象とか食べるものがなければ、readもeatも動作をすることができません。read,eatなどは、本来他動詞扱いがされていて、目的語が省略され動作に意味の焦点を置いた結果、自動詞扱いになったものです。ですから、これらは、常に、「~を~している」の意味に取られる可能性があります。よって、reading men などの場合、「男たちを観察している」のか「読書中の男たち」なのか分かりませんから、普通、使用を避けると言うことでしょう。学校の教室の中で、いろいろな活動をしている生徒を見ながら、That reatding student is Tom. などの言い方は可能ですし、普通に使うと思います。 3.a born baby は、意味として言わないと言うだけだと思います。babyは基本的に生まれた赤ちゃんであるのは確かであり、生まれていない赤ちゃんがそこに居ると言うことはほぼ不可能です。また、生まれずに死んでしまった赤ちゃんと対比して言う表現としては成立するかもしれませんが、そう言う場合も、別の表現があるはずです。 全体的に、分詞形容詞が前置で使われるとき、その意味が話者と聞き手に共有されていると言う前提があると思います。分類的、永続的な特徴を表すと言う意味は、究極的には、話者と聞き手に既にその意味が了解されていると言うことなのですから。
- duosonic
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duosonic です。 >>たくさん調べていただいてしまったようで、本当にありがとうございます。 >僕も論文を書いたことが幾多とあるので、その下調べ、発見事項の裏付けをする苦労と心配というのはよく分かりますよ。「自分の考えが合っている」と自信を持っていたのに、「ふ~ん、なるほど。じゃあ例えば、こういう時はどうなの?」なんて、第三者のたった一言で全てが崩れ去ったなんてこともありましたから。要するに、思い込みっていうのがあるんですよね 、、、 >>それにしても本当に沢山実際の英語では前置修飾が使用されていることに驚きました。今回読んだ文献が30年前のものなので、月日の流れによる変化もあるのでしょうか。 >今でこそネットで何でも調べられますが、その人が本を書いた時にはそれこそ、もっと前の人が書いた文献と知り合いのネイティブ数人からの証言くらいしかリファレンスがなかったのでしょうから、その本が絶対的に正しいとは言えないですよね。 なので、ちょっと着眼点を変えて、「30年前のこの人の本ではこう言っているけど、実際の言い回しではこうなっている。これは月日の流れの所為なのか」みたいなテーマにしても立派な議論が成り立ちますよね。柔軟に考えると良いと思いますよ。 それにしても、こうしてネットがある時代に大学生をされているSENSIOさんが本当に羨ましい (T_T) (1)a dancing girl / a girl dancing ・A dancing girl on the stage gathered all attention of the audience. ・A girl dancing on the stage gathered all attention of the audience. (2)the navigable river / the river navigable ・Is this a navigable river? ・Is this river navigable? 、、、う~ん、これらに意味上の違いがありますか? 僕には同じに思えるけど。 >>このように、breathingなんかも、後置用法の場合と比べて、意味が変わらないまま前置修飾するのは無理だけども、意味が変わるのなら問題ない、ということなのかなとも思いました。つまり前置は可能だけど、意味という観点から見ると同じ意味のままでは前置は不可能だということでしょうか。 >というか、これはもう「前置でも後置でも意味が同じ形容詞もあるし、"ill"のように前後どちらに置くかで意味自体が違うのもある。慣用的に限定用法のみの場合もあるし、文法的に叙述用法のみの場合もある」と言うしかないですよね、こりゃ。 一度考えられる全部のパターンをまとめてみると良いかも知れないですね。それだってテーマになり得ますよね。 ご参考まで。
- duosonic
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duosonic です。 googoo1956さんご回答の「alone」、確かにlonelyに代えてalone、sleepyに代えて asleepなど、頭に「a」が付く場合は叙述になりますよね。一部aliveなどで例外があるものの、なるほどこれは気が付きませんでした、勉強させて頂きました。 それはともかく、補足頂いてSENSIOさんのご質問がやっと理解できました。その上で、「何故 an seriously-ill personのように副詞を伴えば容認されるのか?」という前に、副詞を伴わない限りそういった形容詞を前置修飾では本当に使えないのかが気になりました。(以下、著作権云々でサポートデスクの削除対象となりそうなのは、故意にURLを書いてありません。日付とサイト名は記載しておきましたので、ご興味あればお調べ下さい。) >>「an ill personが慣例的に使われないなら、いったいどんな規則がそこにあるのか?」 >これ、探してみました。dictionary.com でillを検索すると、Synomysというところに「米国では、illとsickはほぼ相互互換可能な単語として使われている:He looks sick (ill). ただ一つ例外として、続く名詞を前置修飾する際には必ず sickが使われる:a sick person.」とあります(Random House Unabridged Dictionary出典)。 なので sick personが慣用的ということなのだろうと思われます。仮にill personとすると「一時的な病気ではなく、根底からの精神病、つまり精神病患者」のような意味合いになるので、差別の観点から一般的に使われなくなったという想像は可能でしょうかね。 また、September 17, 2007のBBCニュースでは、terminal illnessを持つ女性を「Ill patient 'controls' treatment」と見出しタイトルで形容しています。 一方、paleについてはこういった限定は書かれておらず、pale menやpale girlでググると文学作品を含めて結構ヒットがあるようです。例えば、bartleby.comによると、Ivan Turgenev著 The Harvard Classics Shelf of Fiction, 1917発行「A House of Gentlefolk」という小説には、「chubby child she has turned into a weak-chested, pale girl」となっています。 >>状態動詞(like, haveなど)や疑似自動詞(eat,breathe)などの分詞形は前置修飾は不可能です。他にも補助部が必要な動詞(stand lie)や動作が一回限りの動詞(stop,arrive)などもそうです。 >(以下、著作権云々でサポートデスクの削除対象となりそうなのは、故意にURLを書いてありません。日付とサイト名は記載しておきましたので、ご興味あればお調べ下さい。) moviequotes.comによると、「the breathing men」は1992年の映画「ドラキュラ」のセリフ 「I am the monster the breathing men want to kill. I am Dracula.」に言われているようです。 futuredpoems.blogspot.comのMarch 21, 2008掲載「Tomb of the Breathing Soldier」と題する詩歌では、「the breathing soldier」として使われています。 見出しであれば分詞を前置で使って構わないということでしょうか、LA TimesのJune 26, 2006の記事には"Man and Woman Are Shot in Stopped Car"というタイトルがあります。 "the arriving train"という言い回しは日常的にされるようです。ググると結構たくさん出てくるようです。これは日本の電車の利用の仕方をネイティブ向けに書いた観光ガイドですが、「On many platforms, marks on the floor indicate where the doors of the arriving train will be located.」というところは日本人が書いたので間違っている?のでしょうか: http://www.japan-guide.com/e/e2016.html 、、、挙げていると切りがないですが、SENSIOさんが「分詞形は前置修飾は不可能」とされている動詞が、現在・過去分詞の形でネイティブがネイティブに向けたメッセージの中で使われている例が素人の僕がちょっと調べただけで見付かるのは確かです。 今回のSENSIOさんの着眼点は興味深いものです。僕も勉強させて頂きました。なので僕は決して何とか否定してやろうとしているのではありません。その反対です。つまり、このネタを大学の論文テーマにするのであれば、採点する教授に「この場合はどうなの?」などと疑問視される余地を全部排除しない限り、テーマの論点が不鮮明になりますし、英語圏ネイティブが使っている言い回しを「これらは使用不可である」と否定するとなると、相当の理論武装と覚悟が必要ですよと言いたかったのです。 ご参考までに。
- googoo1956
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>※ ただし、副詞によって修飾されるときは例外です。 > the half-asleep child ○ 「asleep」は基本的には「一時的」な状況を表す形容詞です。下の(1)の英文は「今寝ている(がいるが、いずれ目を覚ますだろう)。」という意味ですね。 (1) He is asleep. ○ ただし、「half-」をつけると「分類的」なものを表すことになります。(2)の英文は、「眠っている子供」や「眠っていない子供」と区別して「眠りかぶっている子供」を表しているので「分類的」だとと判断され、名詞の前に置くことができるようになるのだと考えられます。 (2) Look at that half-asleep child. ○ ご参考になれば・・・。
補足
回答ありがとうございます。 >○ ただし、「half-」をつけると「分類的」なものを表すことになります。(2)の英文は、「眠っている子供」や「眠っていない子供」と区別して「眠りかぶっている子供」を表しているので「分類的」だとと判断され、名詞の前に置くことができるようになるのだと考えられます。 分類的になる理由はなんとなくわかりました。ですが、halfがついて前置になると、「一時的な」状況を表さなくなるということですか?やはり前置修飾の原則が「恒久的・分類的」な性質を表すことなのでそうなるのでしょうが、では「いずれ目を覚ますだろう」という意味は消えてしまうのですか? それとも「一時的な意味+分類的な意味」になるのでしょうか?
- googoo1956
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○ 形容詞は、表す意味によって置かれる場所が限定される場合があります。 (1) 限定用法のみ用いられる場合 (1) The former Japanese prime minister was Mr. Abe. (2) She is my elder sister. (3) Tom was a mere child. (B) 叙述用法にのみ用いられる場合 (1) She is ashamed of that. (2) We are all alone. (3) The museum is worth visiting. ※ このような語が名詞の前に置くことができないことはよく知られています。 ※ ただし、副詞によって修飾されるときは例外です。 the half-asleep child (C) 限定用法と叙述用法の両方で用いられるが意味が異なる場合 (1)-a Ill news runs apace. (1)-b He is ill in bed. (2)-a The late Mr. Brwon was a lawyer (2)-b I was late for the appointment. ※ それぞれのaとbとでは表す意味が全く異なっています。「悪い知らせ」は分類的であり、「身体の具合が悪い」は一時的なことを表します。 ○ 以上のことから、限定用法の場合には、「分類的・恒常的」意味が表され、叙述用法の場合には「一時的」意味が表されていることが推測できるのではないでしょうか。 ○ ご参考になれば・・・。
お礼
ご回答ありがとうございます。 しかしこの説明だと、 e. *the killed man / the intentionally-killed man の文の違いがうまく説明できないと思います。限定用法の場合は分類的というなら、なぜ「the killed man」はダメなのでしょうか。これも「殺された」となり、「殺されていない人」と区別、分類していると思います。それなのになぜダメなのでしょうか。 しかも「the murdered man」は容認されるのです。
- duosonic
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ごめんなさい、「意味的に前置修飾の性質(恒常的など)を持たない形容詞は前置修飾が不可能」というところ、ちょっとおっしゃる意味が分からないのですが、単に形容詞として、 b. *the pale boy 、、、「青白い顔をした少年」と言えないということしょうか? そうすると一般的に言われる、pale cheeks、pale complexion などとも言えないということですか? c.「ill」については、「人の健康状態を表す際には、慣例的に ill personとは言わず sick personという」とは聞いたことがあります。しかし、これは「病気の人自身を形容する」という時に限られた慣用句であって、ill fortune、ill feeling、ill manners など、「名詞」の前に置いて「悪い~」という意味を出すことは普通にできます。なので、「illという形容詞は前置修飾が不可能」とは一概に言えないのではないかと考えますが。 それでもこれら「paleやillを名詞全般の前に置いて使ってはいけない」ということなのなら、僕も大変興味がありますので、是非詳細を補足頂ければと思います。 ↑こういった普通の形容詞であれば、必ず名詞の前に置くことができます。それが形容詞ですから(と僕は思います)。が、現在分詞(~ing)・過去分詞(~ed)の形で「形容詞」として使われているものはちょっと違いますよね: e. *the killed man ⇒ the man killed f. *a born baby ⇒ the baby born g. *the breathing man ⇒ the man breathing h. *the reading man ⇒ the man reading 、、、と、スペイン語の形容詞のように、文章によって名詞を背後から形容することが多いです。何故ならこれら分詞形態の形容詞は、以下のように関係代名詞 whoとbe動詞が略されているからですね: e. the man (who was) killed f. the baby (who was) born g. the man (who is) breathing h. the man (who is) reading 確か、動詞の分詞形の形容詞が全て名詞の前に置ける訳ではなく「動詞による」ということがあったような気がします。それはお調べになると分かるでしょう。 つまり、「a/the 現在分詞~ing man」と言ったら間違いかというと、そんなことはなく、ローリング・ストーンズが唄っていますよね: I saw her today at the reception, In her glass was a bleeding man. ご参考まで。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >b. *the pale boy 、、、「青白い顔をした少年」と言えないということしょうか? そうすると一般的に言われる、pale cheeks、pale complexion などとも言えないということですか? 辞書によれば、paleは「顔色が悪い」の意味の場合、通例叙述のみなので、一時的な意味しか表せず、恒常的な意味を表すことができません。なので「(一時的に)青白い顔をした少年」は b'. the boy pale となります。「pale boy」でググッてみたところ、pale boyというアーティストしか見つかりませんでした。 もちろん pale cheeks、a pale complexion は容認されます。これは特徴を述べているので大丈夫なのだと思いますが、ちょっとこの説明では弱い気がします・・・。やはりネィティブの方の意見が聞きたいです。 >それでもこれら「paleやillを名詞全般の前に置いて使ってはいけない」ということなのなら、僕も大変興味がありますので、是非詳細を補足頂ければと思います。 そんなことはないことはお互いわかっていると思います。この質問は、「(personに)単独では前置修飾できないのになぜ副詞などの修飾要素がつくと可能となるのか?」が論点です。 an ill personが慣例的に使われないなら、いったいどんな規則がそこにあるのか? なぜan seriously-ill personは容認されるのか? ここに興味があるのです。
補足
お礼では言及できなかったのでこちらで失礼します。 >e. *the killed man ⇒ the man killed f. *a born baby ⇒ the baby born g. *the breathing man ⇒ the man breathing h. *the reading man ⇒ the man reading 、、、と、スペイン語の形容詞のように、文章によって名詞を背後から形容することが多いです。何故ならこれら分詞形態の形容詞は、以下のように関係代名詞 whoとbe動詞が略されているからですね: e. the man (who was) killed f. the baby (who was) born g. the man (who is) breathing h. the man (who is) reading ○これでは意味が変わってきてしまいます。というか論点がずれています。 e. *the killed man / the intentionally-killed man f. *a born baby / a newly-born baby g. *the breathing man / the quickly breathing man h. *the reading man / the loudly-reading man のように、これらの動詞の現在分詞は前置修飾が不可能なのに副詞がつくと前置修飾が可能となることに興味があるのです。 もちろんすべて「(いつも)~している○○」という意味であって、「(今)~している○○」という意味ではありません。「(今)~している」だったら後置修飾すればいいだけですから。 >確か、動詞の分詞形の形容詞が全て名詞の前に置ける訳ではなく「動詞による」ということがあったような気がします。それはお調べになると分かるでしょう。 そのとおりです。状態動詞(like, haveなど)や疑似自動詞(eat,breathe)などの分詞形は前置修飾は不可能です。他にも補助部が必要な動詞(stand lie)や動作が一回限りの動詞(stop,arrive)などもそうです。 このように前置修飾が不可能な例は沢山ありますが、その場合でも副詞がつけば容認されるのです。 >つまり、「a/the 現在分詞~ing man」と言ったら間違いかというと こんな大それたことは述べていません。あくまでも例文の範囲内の話です。
補足
たくさん調べていただいてしまったようで、本当にありがとうございます。 それにしても本当に沢山実際の英語では前置修飾が使用されていることに驚きました。今回読んだ文献が30年前のものなので、月日の流れによる変化もあるのでしょうか。 ふと思ったのですがたとえば (1)a dancing girl / a girl dancing (2)the navigable river / the river navigable のように前置・後置では、意味が違ってきますよね。 このように、breathingなんかも、後置用法の場合と比べて、意味が変わらないまま前置修飾するのは無理だけども、意味が変わるのなら問題ない、ということなのかなとも思いました。 つまり前置は可能だけど、意味という観点から見ると同じ意味のままでは前置は不可能だということでしょうか。 それにしても、日本語にはほぼ前置修飾しかないので、難しいですね。。