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カラスの良いところ
カラスはゴミをつつくし、他の鳥に比べて真っ黒です。 子供は なぜカラスだけ黒いの? なぜカラスは人に嫌われるの? と聞いてきます。 仲間はずれでかわいそう、という子もいます。 なんと答えるのが良いでしょうか。 納得のいく答えはとても難しいです。 いろんなご意見を伺いたいので、よろしくお願いします。
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嫌われ者として扱われ、怖いなどのイメージが強く、ゴミ問題として度々取り上げられるカラスですが、その殆どがハシブトガラスです。 <良い面> カラスは野ネズミなどを捕獲してくれます。また、車に轢かれた動物なども食べてくれます。郊外などで路上に白骨化したタヌキや犬猫の死骸をよく見ますね。そういう点で、自然界での掃除屋としての役割も重要でしょう。 <カラスも野鳥です> 煩いから。怖いからという理由だけで役所に駆除の依頼をする人が多いようです。カラスが威嚇するのは、概ね子ガラスを守りたいとき。仲間が危険に晒された時に集団で敵を威嚇します。 子育て中のカラスでも、人間が危害を加えないと判断した場合は即座に威嚇をやめます。この判断能力と学習能力は素晴らしいです。 <高い知能・学習能力・記憶力・識別能力> 他の方が答えているようにカラスは鳥類最強の頭脳を持っています。この体に対しての脳の体積。脳の構造はチンパンジー並とも言われ、推らく地球上で5本の指に入るほど知能が高い生物です。 また個体識別の能力は高く特定の人を覚えたり、特定の場所に何があるとか、貯食(餌を蓄えること)によって餌が多く手に入った場合に隠す場所を数百~数千箇所(ある種では数万とも)覚えているとも言われます。 コミュニケーション能力も高く、鳴き方や音階でその情報を交換する。他のカラスがやっていること。人間がやっていることを真似る習性があり、クルミを車に轢かせるという行為も仙台から始まって、他のカラスが真似→また他のカラスが真似るといったことを繰り返すうちに、この行動が各地に広がったとされます。私の地元の青森でも見られますよ。その他には、公園の水飲み場で蛇口を捻って水を飲むという行動も有名です。 <カラスが嫌われる原因> ・他の野鳥と比べ個体数が比較的多く、体格も大き目で全身真っ黒。 ・ホラー映画やファンタジーで悪者・使い魔などのイメージが強い。 ・ゴミ置き場を荒らす(というより餌を路上に放置している人間が悪い) ・集団行動で空を覆い尽くす大群になることがある。 ・クチバシ・爪などは攻撃された場合に脅威にもなる。(カラスも人間が怖いので本当は近づきたくない) ・家の屋根で鳴き騒ぐと人が死ぬ知らせ。また不幸があるとの迷信もある。 これらのイメージから嫌われる傾向にあると思われます。 <カラスが黒い理由> 色に関しては環境やそうする必要があったためと思われます。カラスがカラスになった時、カラスは黒くなる必要があったのかも知れません。 また、カラスの中にはボディーが白(魔女の宅急便に出てくるカラス)の個体もありますし、カラスの仲間にはオナガなどの青を基調としたものも居ます。 たまたま多数のカラス属の中で、生存競争や環境の変化に適応できたものが全身真っ黒だったのかも知れません。それに、黒は保護色にもなりますし、風景は白っぽくなければ目立ちませんからね。野生の動物にとっては天敵から身を守るために目立たなくなるものは多数居ます。 人間も肌の色が、白・黒・黄色・褐色など住んでいる環境によって肌の色が変化しています。概ね太陽の紫外線から守るためとも言えますが、カラスも昔はもっと沢山のカラーバリエーションがあったのかも知れませんね。 ちなみに温暖化の問題の他に問題視されているオゾンホールの影響は黒い羽を持つカラスには耐えられると思いますよ。紫外線は黒を通過し難いのでカラスの皮膚を守れます。 あと、カラスは黒い羽毛の下は白く。地肌は灰色です。丸裸になればカラスは灰色なんですよね。 <カラスは神・または神の使い> そういう言い伝えや風習、宗教もあります。 漫画でも時々そういった役処でときどき登場します。 人間の魂は48の神様でできていて、カラスが1日1個を天に運ぶ。 それが終わるのが49日という。そんな解釈もあるそうですよ。 <カラスに襲われないために> 余談ですが・・・行動観察や実験の結果以下のことが分かっています。 帽子・ヘルメット・傘などで防御すると良いなど役所のカラス対策で説明されています。でも、どれも持っていなかったら? 答えは簡単です。ニコニコしてても睨んでても構いません。カラスから目を離さないでください。カラスの習性として、背後を取りたがるという行動があります。 相手を威嚇、攻撃する時は背後から襲ってきます。でも、カラスの目を見てください。カラスは近付くことをためらいます。 これはカモメなどでも有効で、カモメが低空で自分に真っ直ぐ向かってきても目を離さなければ絶対に直接攻撃はしてきません。 カラスもカモメも威嚇されたら逆に真下に近寄ると怖くなって大抵の場合、逃げます。(100%の保証は出来ません) ただし、子ガラスを捕獲しようとする行為は直接打も辞さない覚悟で襲ってきます。カラスが営巣・子育てをする4月から7月くらいはカラスに威嚇されたら注意を払うようにしてください。 より人間に接近するのはハシブトガラスです。ハシボソガラスは空戦能力に長けていますが、喧嘩をした場合、体格の大きいハシブトガラスの方が強いです。また、子供のハシボソガラスは3~5m物陰から人間を観察したり餌を欲しがったりしますが、子供のハシブトガラスは気付くと真後ろの1m前後くらいに居ます。 食べ物を持っているとき、背後を取られるとお菓子の袋ごと強奪されるかも知れません。私も買い物袋を盗られそうになりました。 ハイキングなどで食べ物を所持している野外では、カラスが手出しできないようにしないと持って飛べる程度のものは盗まれます。持てない物はその場で食い荒らされます。これはハシブトハシボソの両方に言えます。 カラスと向きあって観察すると、本当はかわいい目をしていますし、面白い野鳥ですよ。私、個人的にはカラスは害鳥だと思っていません。 人類を除く、クジラ・イルカ・類人猿などと同等の知能を持つ高等生物だと思っています。害鳥とされやすいですが、害鳥にならない対策を人間が行なえば、彼らカラスも他の野鳥同様に見てもらえる日が来るかも知れませんね。
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- tent-m8
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カラスが黒く見えるのは、たまたまそういう色素が残ってしまったからでしょうね。 「カラスの勝手」かもしれません。 山でおとなしくしていれば、人間に嫌われることもなかったかもしれませんが、食べ物を求めて人間の生活圏に入ってきたわけですね。 ゴミを散らかしたり、黒という色が悪いイメージなので、人間に嫌われるようになったのでしょう。 しかし、鳥類の中では、優れた知能を持っているようです。 以下は、Wikipediaからの抜粋です。 協力したり、鳴き声による意思の疎通を行っている事が知られ、遊戯行動をとる事も観察されている。人間の個体を見分けて記憶したり、植物・哺乳類・鳥類などを区別して認識できるといわれている。仙台市の青葉山では、ハシボソガラスが道路にクルミを置き、自動車に轢かせて殻を割るという行動が報告されている。これはカラスの知能が非常に高い事の証左である。色が識別でき4色型色覚であり、人間と同じRGBの他にV(紫)も識別できる。1996年、神奈川県で鉄道のレールの上にカラスが石を置くという事件が頻発した。その後も同様の事件が全国各地で散発している為、鉄道各社は対策に苦慮している。電線にぶら下がって「ブランコ」のような遊びをしていた、神社の賽銭を盗み自動販売機でハトの餌を購入していると報道されたこともあった。
お礼
ご回答ありがとうございます。 すぐれた能力ですね。 参考にいたします。
お礼
カラスについての専門的なご意見をありがとうございました。 知らないことも多く参考になりました。