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着色プラとナチュラルプラはどっちが環境にいい?
製造メーカーに務めています。 当社の製品の中に使っているプラスチック部品のひとつに黒色に着色したPP(ポリプロピレン)があります。 着色するために混ぜているものはカーボンらしいです。 ところで現在この部品をナチュラル材にしようという計画があります。 ナチュラル材とは何も着色材を混ぜない乳白色のもので、物性的には着色材とかわりません。 この変更により少しコストダウンが図れるのですが、環境にとってはどうなのでしょうか。 できれば「環境にいい!」と言いたいのですが、どうなのでしょう? ・着色材を作るときに環境に悪さをしている… ・着色PPは廃棄するときに悪い物質が発生する… ・着色PPはリサイクル性が悪い… とか言えればいいなって思っているのです。 わずかでもよい方向へ行くなら導入したいって思ってます。 ご存知の方、よろしくお願いいたします。
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その部品単体を考えるなら、ナチュラル材(?)に変更した場合でも差は殆ど無いと考えて良いでしょうか....。 ただ、企業収益から見ればコスト低減は良い方策でしょうし、広い観点から見たら「コスト低減で浮いた原資を、(経営環境が許せば)環境保護に用いることも可能である」ってことも言えますから、この面から切り替えは妥当かもしれませんね~。 □ 先の方も書かれたとおりですが....。 着色剤がカーボンとして、「カーボンで有るが故の」製造段階での悪さ(製造段階での環境汚染、廃棄する際の有害物質発生)ってのは、特に認められないと考えて良いでしょう。 次に、リサイクル(含むリユース。以下同じ)に着目すると、これは相当悪くなってきます。 というのも、着色された色がリサイクル後まで残りますから、淡色系の物には使えませんしね。 ただし、リサイクルを阻害する要因として無視できないのは、その「部品の」リサイクルしやすさが大きいでしょう。 □ 「環境保全第一」と考えておられると信じて..。 リサイクルを視野に入れる場合、これは部品がどういう形でリサイクルされるか、そこが問題になってきます。 例えば、複雑な構造の機器に入っている一部の素材をリサイクルするのは、手間等(労力・費用・時間。以下同じ)の問題から現実的ではないですよね? ※:手間等が十分で無いためにリサイクル リユースされていない」ものって、世 の中にゴマンとありますから、そっち に手間等を回した方がリサイクル率が 上がるって寸法です。 ですから、その部品がリサイクルしやすい(分別しやすいか)形状・位置で使われているなら、積極的にナチュラル材(?)に切り替えたら良い(※)と思います。 ※:環境保全上、経営上から「良い」という ことです。 しかし、リサイクルしにくい部品であった場合、これはトータルとして「産廃」として処理される場合が多いですから、思ったほどの環境・経営効果は出ない場合が殆どでしょうか....。 □ 蛇足ですが....。 リサイクルには、大きく分けて二種類有ります。 捨てられる(埋め立てられる)ものを焼却することで、カロリーだけでも回収しようとする「サーマルリサイクル」と、素材自体をもう一度使おうとする「マテリアルリサイクル」ですね。 実際は、サーマルリサイクルも「化石燃料使用量の低減」って観点から見たら素晴らしいことですが、製造段階の投下熱量やコストから見れば、出来たらマテリアルリサイクルに載せられた方が美味しいです。 ですから、「素材自体を製造する段階での悪さは、黒色であろうがナチュラル材(?)であろうが、まぁ大差ない」ってことと、「ご質問の部品がどちらのサイクルに載りやすいか?」って観点を併せて判断されるのが宜しいのではないでしょうか? 追伸 具体的に、どんな部品なのかお教え頂ければ もう少し具体的な事もかけますが....。
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- Take_chan
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必要がないのでしたら着色しないことをお勧めします。 ほかの方が言われるように理由は以下の2点でしょう。 ●製造時のエネルギーおよび資源の削減 ●リサイクル性の向上(廃棄物の削減) 循環型社会法ができ、今後、大きく社会が変換していきます ので、早めの対応をしておくに越したことはありません。 なお、グリーン購入法にも指定してもらえるよう、 コスト削減分の一部?を使って、再生プラスチックに切り替えては いかがでしょうか? また、可塑剤として用いられているフタル酸エステル類も 人や水生生物への悪影響が懸念されています。できるだけ 削減する方向で、検討されることをお勧めします。
- nitto3
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コストが高いということは工程が一つ多いからです。 それは人件費、電力、材料が余分にかかっていることです。 後はリサイクル性が悪いですね、黒は黒にしかなりません。 または着色剤を抜く工程が必要です。