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真空管プリメインアンプキットのシャーシについて
以前、どこかのサイトで 「アルミシャーシより鉄シャーシの方が、周りに発生する磁界の影響を受けにくい」 と書いてあったのですが、これって本当でしょうか? 磁界を受けにくいというのは、静電遮蔽が起き易いということなので、シャーシはなるべく導体としての性質が強いもののほうがそれに適するはずです。 アルミニウムの電気抵抗率はρ=2.65*10^8(Ω*m)です。 鉄の電気抵抗率はρ=1.00*10^7(Ω*m)ですので、以上のことから考えると前者のほうが、より磁界の影響を受けにくいということが言えませんかね? 当方は、オーディオにはあまり詳しくない高校生ですが、理系なのでこういうははっきりしておきたいのです。よろしくおねがいします。
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シールド効果という意味では、静電遮蔽と磁気遮蔽は別物です。 真空管プリメインアンプの電源ハム対策として、電源トランスなどから発生する磁界の影響を少なくするという目的ならば、アルミよりは磁束を吸収する性質をもつ鉄のシャシーの方が効果的で、高周波もシールドされますますので、高級なオーデイオアンプでは鉄シャーシーが使われています。 さらに詳しくお調べになりたければ「透磁率」をググってみてください。
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- DAV
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>電源を別に、例えばAC/DCコンバータを別にするなどしても解決しないのでしょうか? トランジスタ時代になって比較的簡単に良質の直流電力が得られるようになりましたが、真空管時代には電源トランス+整流管+チョークコイル+大容量コンデンサーで必要な直流電力を得ていまして、電力も(ほとんど熱になってしまいますが)トランジスタとは桁が違いました。 独立した電源ユニットを別に置くことは自作派の方は実行されていましたが、メインアンプとプリアンプを分離する方法が一般的でした。いわゆるプリメイン一体型、あるいはチューナーまで組み込んだオールインワンタイプは普及型にはよくありましたが、高級型にはあまり見かけませんでした。 ただ、当時の高級マニアは、メイナンプ、プリアンプ、スピーカーシステム、ターンテーブル、アーム、カートリッジ、ケーブルなどそれぞれ別のメーカーのものを組み合わせて高音質を追求しておりましたので、(一部ではメイナンプからプリアンプに電源を供給する製品もありましたが)組み合わせが自在にできるため主流は電源内臓のプリアンプでした。
お礼
回答ありがとうございます! とても勉強になりました。自作ではやっていらっしゃる方もいるんですね。
- DAV
- ベストアンサー率37% (746/2009)
当時の真空管アンプは、トランジスター時代とは違って増幅回路のインピーダンスが高かったこと、また構成部品が大型であることなどから、交流ハムを拾い易く、シャーシーの上面に電源トランスや発熱量の多い真空管を配置して、増幅回路は底板の付いたシャーシーに密閉してしまう構造で、上側をさらに金属ケースでカバーする製品もありましたが、木製のケースにシャーシーだけを納める構造のものもありました。 また、このシャーシー内に交流の電流が流れる真空管のヒーター配線を入れると増幅回路でハムを拾うのを避けるために直流点火しているアンプもありました。 >僕はてっきり、スピーカーなどの周りのオーディオ機器から発生する磁界を遮蔽するためのものだとばかり認識して 当時のオーデイオセットは今のようにコンパクトなコンポスタイルではなく左右のスピーカーは離してセットしましたので、スピーカーなどから発生する磁界の影響はほとんど考慮せず、電源トランスからの漏洩磁束を防ぐことを考えていました。(防磁型のスピーカーが出てきたのは、TVセットにスピーカーを内蔵するとブラウン管の走査線にスピーカーの磁界が悪影響を及ぼすためだったと思います。)
お礼
ありがとうございます。 真空管はトランジスタなどとは比べ物にならないほど効率の悪い増幅器だといわれていますね、その反面高い品質を評価されることが多いですよね。 余談になりますが、50から60(Hz)のハムノイズを気にされる方が多いですよね。これは電源を別に、例えばAC/DCコンバータを別にするなどしても解決しないのでしょうか?
- ts3m-ickw
- ベストアンサー率43% (1248/2897)
No.1です。アルミ鍋のところに書き間違いがありました。 「アルミの電気抵抗率が低いため渦電流を熱に変換できないためです」でした。 ちゃんと推敲しないとダメですねぇ。
お礼
訂正ありがとうございます。
- ts3m-ickw
- ベストアンサー率43% (1248/2897)
アルミシャーシの方が周りの磁界の影響を受けにくいのは正解です。シャーシそのものは、ですね。 シャーシが影響を受けにくいということは、内部回路や基板に影響を素通りさせやすいということ。 シャーシが影響を受けないのがいいのか、内部回路に影響を受けないのがいいのか、どちらがいいでしょうか。 IT調理器でアルミ鍋が使えないって書いてあるのは、アルミが磁界の影響を受けないため渦電流を熱に変換できないためです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >アルミシャーシの方が周りの磁界の影響を受けにくいのは正解です。シャーシそのものは、ですね。 これは、シャーシだけなのですか?学校の物理の実験では、ポータブルラジオを内側が絶縁してあるアルミニウムの袋に入れたらラジオを受信できなくなりました。教員が言うには、「これは回りに導体をおくことにより静電遮蔽が起こっているとのこと。落雷しても自動車の中に居れば安全なことや、トンネルの中でラジオやテレビが受信できないのも、同様のことである。」と教わったのですが・・・。
補足
ts3m-ickwさんに限らず、みなさんに。 ×アルミニウムの電気抵抗率はρ=2.65*10^8(Ω*m) ↓ ○アルミニウムの電気抵抗率はρ=2.65*10^(-8)(Ω*m) ×鉄の電気抵抗率はρ=1.00*10^7(Ω*m) ↓ ○鉄の電気抵抗率はρ=1.00*10^(-7)(Ω*m) でした、すみません。
お礼
ご回答ありがとうござます。 僕が誤解をしていたのでしょうか。真空管プリメインアンプのシャーシは、そのアンプの電源の変圧装置などから発生する磁界を遮蔽するために用いられるのですか?僕はてっきり、スピーカーなどの周りのオーディオ機器から発生する磁界を遮蔽するためのものだとばかり認識していたのですが・・・。