ワリという言葉は一般的と言えるかどうか疑問ですが、おそらくGNDを
流れるリターン電流(電源から負荷を通って電源へ戻る電流)の
流れる場所を制限(道筋をつける)するためにGNDベタの一部を切り欠く
ことを言うのではないでしょうか。
たとえば、多層基板で、内層の2層目(L2と言います)が全面GNDベタ
だとしましょう。ノイズの元となるような大電流が、右下の隅から
左下の隅の方へ流れるとします。この流れの途中はGNDの電位が安定
しないので、そこを基準に他の回路が動いてしまうと、ノイズに
なってしまいます。
そこで、L2のGNDを2つに分けます。たとえば、上下に真っ二つに分けると
上半分には右下から左下へ流れる電流は通りようがありません。
しかし、GNDが2つあるのは困るので、例えば、左の中央で上下のGNDを
ちょこっとつないでおきます。
こうすると上も下も同じ電位のGNDになりますが、ノイズ電流は下半分
にしか流れないので、センシティブな回路は上半分のGNDを使って
配置するようにするとノイズを拾わないで済む訳です。
たとえでは上下に真っ二つにしましたが、要は必要な部分のGNDにスリワリ
をいれてGND電流の帰り道を規制するわけです。