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ワリって何ですか?
解析・ノイズメカニズムという本に グラウンドループのところにワリというものが出てきます。 これって何のことなのでしょうか? これを入れることでノイズが解消されるとかされないとかが書かれているのですが・・・
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ワリという言葉は一般的と言えるかどうか疑問ですが、おそらくGNDを 流れるリターン電流(電源から負荷を通って電源へ戻る電流)の 流れる場所を制限(道筋をつける)するためにGNDベタの一部を切り欠く ことを言うのではないでしょうか。 たとえば、多層基板で、内層の2層目(L2と言います)が全面GNDベタ だとしましょう。ノイズの元となるような大電流が、右下の隅から 左下の隅の方へ流れるとします。この流れの途中はGNDの電位が安定 しないので、そこを基準に他の回路が動いてしまうと、ノイズに なってしまいます。 そこで、L2のGNDを2つに分けます。たとえば、上下に真っ二つに分けると 上半分には右下から左下へ流れる電流は通りようがありません。 しかし、GNDが2つあるのは困るので、例えば、左の中央で上下のGNDを ちょこっとつないでおきます。 こうすると上も下も同じ電位のGNDになりますが、ノイズ電流は下半分 にしか流れないので、センシティブな回路は上半分のGNDを使って 配置するようにするとノイズを拾わないで済む訳です。 たとえでは上下に真っ二つにしましたが、要は必要な部分のGNDにスリワリ をいれてGND電流の帰り道を規制するわけです。