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暴力の連鎖
今日の金スマで暴力の連鎖のはなしがされていました。 父親から暴力を受けていた女性が、今自分の弟に暴力をしている。そして自分に子どもができた時、自分も加害者になってしまうのでははいかという不安をかかえている。 弱者が常に被害者になっている現実。とても悲しい話でした。一番悪いのは父親なんですが、悩んでいるのは子供たちです。 暴力の連鎖をたちきるのに、名案てあるのでしょうか?
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虐待をする人のほとんどはその人自身も小さいときに虐待を受けていたという場合が多いそうですね。 つまり、被害者が加害者になってしまうというということですが、当然それはしたくてしているわけではなく、傷ついてしまった精神の結果がそうなっているのだと思います。 自分も治したい、悪いと思っている、でも、やめられない、治らない。 そういう人たちは、人格形成の非常に大事な幼少期に、かわいがられたこともなく、愛情を受けたこともなく、虐待しかされていないのですから、感情の表現を、自分がされたこと、つまり虐待という形でしか表現できないのだと思います。 とは言っても、たとえ虐待されて育った人でもそうでない人はたくさんいます。 おそらくそれは、のちの人生で深い愛情を受けることができたり、またそのような人に出会えることによって、愛情の表現ややさしさを学び、変わっていくことができたのでしょう。 愛情ややさしさを感じることで、自分のされたことの本当の苦しみや悲しみを別の角度から感じることができるようになるのだと思います。 ほとんどの人はそういう経験を小中高の思春期に経験します。 ところがそういう経験ができずに、そしてただ虐待だけしかされてこなかったという人がいたとしたら…、その人のなかではそれは日常であって、いけないと思っていてもそれ以外の感情の表現を知らない、つまり虐待という形でしか表現できない、そんな人間ができあがるのだと思います。 逆の例なのですが、私は小さいころ、いとこや近所の人によく遊んでもらってかわいがってもらいました。 子供心に楽しかったことや嬉しかったことはとてもよく覚えています。 だからそんなふうにしてもらったことを今、友達のコやいとこの子供にしてあげたりします。 でも、それは自分も小さいときにしてもらっていたから、どういうことをされたらうれしいか、楽しかったか、というのが分かっているからです。 多分虐待しかされていなかったとしたら、やさしくしたくてもやりかたがわからないし、感情表現のすべを自分がされていた虐待以外わからないので、感情が爆発したら同じことをする人間になるのだと思います。 弟につい暴力をふるってしまうというその女性は、思うに未だに十分な愛情を受けたり、愛情を感じたりしたことがないのだと思います。 またそういう感情の爆発を受け止めて相談に乗ってくれる人もいないのではないでしょうか。 心がとても乾いて、そして、助けを求めて叫んでいるのではないかと思います。 虐待というものはストレスのあらわれです、つまり虐待する人も周りからしいたげられ、ストレスがたまっているのです。 そのストレスが自分に逆らわない、自分より弱いものに向かっているのだと思います。 当然、それならそのしいたげている人間にすればいいのに、と思うかもしれませんが、虐待されて育った人は、自分に自信をもっていません、だから自分より、強いものに向かっていけない、そして自分を虐げている人に対してはある意味支配関係が潜在意識に埋め込まれているので、潜在意識的に逆らえない、でも、それではストレスはたまりますよね、それが自分より弱いもの、子供や、動物にいくのだと思います。 彼らも当然被害者だと思います。 小さいころの経験は本当に大事なものだと思います。 だから私は自分の子供だけではなく、すべての子供には愛情をもって接したいといつも思っています。 なぜならそうすることによって、うれしい、楽しいという感情を経験できるからです。それは感受性の強い子供にとって、とても大切なことだと思います。 でも、虐待されている子供にはそういう経験がありません。 毎日がつらい、それだけです。 その感情は大人よりもずっと深く心に刻まれます。 自分を守るために多重人格になってしまうこともある、ということも私は何となく分かります。 本当にかわいそうです、でも、その子供達が大きくなったときにまた同じことをしてしまうので、かわいそうだけじゃすませられないと思います。 昨今の虐待の事件は本当に胸が痛みます。 その女性も本当の愛情をそそいでくれる人、本当に信頼できる人、自分の痛みを爆発させることができ、そして心からそれを受け止めてくれる、そんな人が現れたら、いままでの苦しみが少しずつ和らぎ、少しづつ変わることができるのかなと思います。 とても難しいことですが、そうなれるように祈りたいと思います。そして、がんばってほしいと思います。
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- tigress
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私の狭い人間関係での回答で申し訳ないのですが・・・。 私の母と夫は幼い頃、親の暴力を受けて育った人間ですが、一度も私に手を上げたことはありません。 特に母は想像を絶するようなひどい環境に育ったようですが、物心ついてから殴られた記憶は皆無です。 二人とも、自分は暖かい家庭を持つんだと、幼い頃から心に誓っていたようです。そして二人とも同じように、「自分が殴られて育ったからこそ、自分の子供は決して殴ったりしない。」と言います。 ただ、母と夫に共通して言えるのは、どちらも暴力こそふるいませんが、とても攻撃的な性格なんですね。 自分の好きな人にはとことん優しい、嫌いな人間にはぞっとするほど冷たい態度や言葉を取ります。 これはやっぱり幼い頃のトラウマのせいかなと思いますが、本人はその自覚がないみたいで、見ていて怖くなる時があります。 二人ともとても知的な人間なのですが、やはり心に負った傷はいくら理性で押さえようとしても、年月を経ても、容易には薄くはならないのでしょうね。 今夫は2歳と0歳の子供の父親です。 上の男の子がキスしてくれないと言って悲しんでいる、大甘のメロメロパパになりました(^^;)。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ありません。 お母様もご主人も、環境とか親のせいにすることなく、自分の人生を自分の思い描いたように歩まれていて、素敵な方たちですね。 tiguressさんのような優しい方の存在、知性を磨くこと、心に誓うこと、が文章を読ませていただいて、大切なのかなあと感じました。 それでも、おさえられない感情が存在するということは、暴力をふるった親が、正直に、勇気を持って誤ることの必要性を感じます。親も、自分の不完全さ受け入れ、子どもには正直にありたいと思います。 幸せになっている方たちのお話しが聞けてよかったです。 ご回答ありがとうございました。
- ktokttm
- ベストアンサー率14% (2/14)
子供だけでは親から受けた暴力に対処するのは無理があると思います。 片方の親または周りの人がその子供に対して「暴力とはどういうことなのか。あなたは将来親になったときどうすべきか」といったことを教える人がいない限り、その連鎖はなくならないような気がします。悲しい現実ですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですね。周りの人がちゃんと言葉で説明してあげる事はたいせつですね。あたりまえの事のはずなのに、忘れてしっまっている事のようなきがします。あたたかい言葉でいやしてあげることは可能だと思います。暴力のない社会を作っていきたいですね。
- mimosa2001
- ベストアンサー率22% (121/539)
家族問題のための精神科医やカウンセラーは、その連鎖をたちきることが できるときがあります。 正確にいえば、連鎖を断ち切ろうとする本人を適切に助けることができる、 ということです。 ほかにも宗教や武道、新しい家族への愛情などが助けになることもある ようです。 だいじなのは、本人が「この状態から抜け出せる、抜け出す」と 考えて行動していくことです。 そうすることで自分にあった解決方法がわかり事態は変わっていくでしょう。 (そうしない人は結構多いようです。そういう人は自分と向き合うより、 自分の辛さを嘆きながら他人を殴っていたほうが楽だと感じるようです) 助けになるものは今の世の中にも けっこうたくさん、見つかりやすいところに存在しています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 自分で自覚してない人が問題で、連鎖してしまうということですね。たしかにしつけということにすりかえるとわかりにくい問題で、暴力と本人は考えていない場合もあるとおもいます。自覚していない人にどう自覚してもらうかということが大事になりますね。
- his1
- ベストアンサー率33% (19/57)
簡単です。強い意志をもって自分が(または当事者が)暴力をふるわないと心に誓えばいいだけです。 親から暴力を受けたから、他の人にそれと同じ事をしてしまうと言うのは、幼児期には自己制御が出来にくいのでやってしまうかもしれませんが、自分の意志をもてるようになってからは抑えられるはずです。 それが出来ないといわれる人は、単なる言い訳のような気がします。自分が行っている暴力を、自分の親のせいにしないで下さい。自分が抑えればよいのです。精神病であるのなら話は別ですが、もしそれなら治療をしましょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 反面教師にするということですね。親はそういう人だったということで変えられない、自分がどういう人になりたいかは自分の強い意志次第だとわたしも信じています。親を変えようとするのではなく、自分の理想像をしっかりと思い描くことって大切ですよね。彼女の未来にいい出会いがたくさんあることを願います。
- wncek
- ベストアンサー率27% (55/200)
暴力や不幸の連鎖が本当にあるのか疑問を持ちます。 例えば、酒乱の父親から暴力を受けて育った娘が、自分の子供には自分と同じ思いをして欲しくないと、暴力と無縁の子育てをしている とか 父親が母親に暴力を振るうのを見て、暴力を憎むようになった とか 何不自由なく育ってきたが、暴力を振るうのが快感になった 類の話は耳にしたことがあると思います。 確かに、暴力というものは繰り返し受けていると慣れてしまうものかもしれませんが、だからといって他人に暴力を振るうようになったという理由には、何の正統性もないように感じます。 自分の不始末を過去の境遇や親のせいにするのは、あまりにも幼稚な発想ではないでしょうか。 勿論、過去の経験が原因で、精神的に病んでいる人もいると思います。ただ、これは病気なので、専門医の治療を受けるのが、問題解決につながると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 連鎖ではなく本人の自覚ということですね。彼女の場合はがまんをしすぎてパンクしてしまったということでしょうか。 子どもの頃にまわりに心を許せるしかも尊敬のできる大人の存在が必要だと感じました。
- kaname_s
- ベストアンサー率19% (143/739)
厳しいようですが、本人の気の持ちようだと思います。不幸な過去があるからって、性格ひん曲がっていいわけではありません。 暴力を受けても、まともに育つ人だっていっぱいいますから…
お礼
ご回答ありがとうございます。 わたしも同感ですね。不幸な過去を栄養にして本当の意味でやさしい人になってほしいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いつも疑問に思っていたこととてもわかりやすく説明していただき感謝します。 歴史上の悪名高き支配者のなかにも肉親からの愛情の欠如が、関係のない多くの人々を苦しめる原因となっていることが多々あるそうです。 ひとりの大人としてわたしも自分の子どもだけでなく、すべての子供に愛情をもって接したいと痛感します。 また、心にきずをもったまま大人になってしまった人たちの心をいやすのはそれを全部うけとめてあげられる人の存在が必要ということですね。わたしもそんなおおきな人になれればと思います。ゆとりのあるやさしい社会になってほしいですね。