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小説の楽しみ方を教えてください
小説の楽しみ方を教えてください。 小さな頃からたくさんの物語に囲まれて育ちました。読み聞かせや詩の暗唱なども人並み以上に取り組んできたと思います。 しかし、この年になっても未だに小説の楽しみ方がわかりません。教養として読んでおかなければという義務感から古典の類にも手を出しましたが、「長ったらしいなぁ、」とか「で、何がおもしろいの?」という感想しか持てないのです。 マンガや映画は大好きです。しかし文芸作品はどうしても愉しみ方が分らないのです。何を、どう「おもしろい!」と感じればいいのでしょうか? 参考になる文献なども教えていただけると幸いです。
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私も読書はしますが、小説のしめる割合はあまり多くないので、 適切な回答者かどうか不安ですが、やはり「想像力」が大きな要素でしょう。 他の回答にもありますが、小説を自分の脳内で映画やドラマに変換して楽しむ、ということは私もやっています。 伏線や隠喩も味わい尽くしたいなら、すでにある程度の評価を得ていて研究書の出ているような作品をそれと合わせて読む、あるいはご自分で何度も繰り返し読むことになるのでは、と思いますが。 あと、読書会や作家の講演会などへの参加はいかがでしょう? 読書会は会の個性や参加者の傾向などもありますから、合わない場合もあるかもしれませんが、「こういう読み方もあるのか」というヒントがもらえるかもしれません。 私の場合、「作者は、自分の作った作品の世界をすみずみまでほんとうに見渡せているのか?」と思うことがたまにあります。 もちろん、そのほころびがあきらかなものなどは下手すぎて話になりませんが、おもしろかったものでも読者としてはちょっといじわるく考えてしまいます。別に作者が完璧に世界を構築していなくても、矛盾が出ない程度にととのっていれば問題はないのです。でも読みながらや読み終わってから、そういうことを考えるのも楽しみのうちだと思っています。 楽しい読書のお役に立てれば、さいわいです。
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- 3nathing
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小説を楽しいと感じれない人の多くは、その楽しさを感じる前に前置きで疲れてしまうのだと思います。古典の類はその骨頂で、面白いと感じるまでが非常に長く、そう感じる部分も小難しくくるんでいます。小説に入るときはその類はかなり敷居が高いのではないでしょうか。 よく敷居が低いと言われるのは推理小説です。前置きが基本的に出来事として起こるので興味がきれにくいのでしょう。恋愛小説なんかもいい作家さんに最初に当たればそのまま引き込まれる。そこは好みの部分が大きいです。 logrollerさんの場合漫画や映画が好きなのなら、それに関連したノベライズや原作本から手をつけたらどうでしょうか。違う視点から同じ物語をみていくのも面白いものですよ。原作本を読んで面白いと感じたら、その作家さんの作品を辿っていくのも面白いかもしれません。 ちなみに私のお勧めは東野圭吾と村山由佳です。長文しつれいしました。
お礼
ありがとうございます。 参考にさせていただきます。
- weisse
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マンガが好きなら、ライトノベルの方が「おもしろい」と感じる作品が多いと思いますよ。いっそ、表紙のイラストで判断して読み始めてもかまいません。そのくらい軽い気持ちで小説を手に取ってください。 ライトノベルはちょっと……と言う場合でも、文芸書のエンターテインメント系統ならテンポの良い作品も多々あります。文章や、登場人物の内面にこだわる純文学系統より、単純にストーリーを楽しめるエンターテインメント系統で「楽しむ」ことを知ってから、文学作品などにも手を出したほうが良いと思います。 教養のためにといった義務感から手にとっても、楽しむことは困難です。気持ち的に。私も大学の授業で「おもしろそ~」と関心を持ち、自発的に近代文学に手を出すまで全く楽しめませんでしたよ。 >何を、どう「おもしろい!」と感じればいいのでしょうか? 文章の美しさにおもしろさを感じる人もいれば、ストーリーでおもしろさを感じる人もいます。あと、キャラクターでおもしろさを感じる人も多いです。ミーハー的な楽しみ方でもかまわないんだという気持ちで接すれば、気持ちにゆとりが出来ると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 小さかった頃、ただただ単純にストーリーを追いかけるだけでワクワクしていたことを思い出しました。 いつの間にか「愉しむ」水準が贅沢になっていたのかもしれません。 他の方からも回答いただき、もっと皮膚感覚で読書をするのも悪くないなと考えるようになってきました。 ライトノベルは未経験なのでこれを機に手を出してみたいと思います。
コメントありがとうございました。 >特に西洋古典は「何でこんなに長いんだろう」というような作品が多いわけですが、まさか作家の言語能力が低くて間延びしたわけではないと思うのです。 そりゃそうですよ。 言語能力が低くて長ったらしい文章を書いたら、本当に意味不明になってしまいます。 細かいところまで西洋文学を味わいたいなら背景文化や歴史、キリスト教あたりに手を出さないとダメでしょう。 面白いと感じるかどうか、どこまで深入りするかは人それぞれですが。 私はいい加減なので適当な基礎知識しかありませんが、真面目に追求する人もいますよ。 でも「好み」はありますから、それはお忘れなきよう。 100人が100人大好きという作品はないと思っておいたほうがいいと思います。 それと、本好きとそうでもない人がいます。 人間の全員が読書を愛するわけではないです。マラソンや水泳や海外旅行を、全ての人が同じようには愛さないように。 無理することもないと思います。
お礼
何度もご回答ありがとうございます。 そうですね、「愉しみ尽く」さなければ満足できないという発想のほうが贅沢なのかもしれません。 もう少しゆったり構えながらあらすじを追ってみようと思います。
小説が好きな人は努力して読まないし、意識的に「取り組ん」だりしません。 (たまには教「養のため」ありますが、娯楽として読むときには) 頭や理屈で、勉強のためには読んでないです。 心や感情や想像力で読んでいて、マンガと同じ調子で読んでますよ。 ただし、好きで買っても、期待はずれとか、意外と読めなくて挫折、というのも珍しくないのです。 いつもいつものめりこめるわけじゃないですよ。 だからこそ面白い本に当たると、これは面白い!と感心するわけです。 自分が好きそうな世界や路線のものを選ぶことじゃないでしょうか? そうすると当たりにめぐり合いやすいです。 ご自分の好みで選んでいますか? 客観的に面白そうな本を探そうとしていませんか? いくら傑作と言われても、自分が面白くなきゃ面白くないです。 たとえ芥川賞を取った本でも。 古典は初心者向けではないと思います。 小説を面白いと思う人が、エスカレートしてたどり着くところではないか? でもこんな読み方をする人もいますよ(笑)。イケメンとかハイテンションとか。 でもほんと、こんな風なんです、カラマーゾフの兄弟・・・・ ロシアものって美少女や美女や恋愛沙汰が多いんですから。不倫小説とか。 ↓
お礼
回答ありがとうございます。 いろんな小説の愉しみ方をしている方がおられるんですねー。 皆様のご回答を読みながら気づいたんですが、質問者は「小説の世界観全体」を細大漏らさず食べ尽くすような愉しみ方をしたかったんですね。 特に西洋古典は「何でこんなに長いんだろう」というような作品が多いわけですが、まさか作家の言語能力が低くて間延びしたわけではないと思うのです。文字数の多さは作家なりの理由があって、一語一語が、一場面一場面が物語の全要素の一部であるはずです。 だとしたら、登場人物の何気ない一言とかも小説全体と絡めて理解できると思うのですが、実際には「あの場面は何だったのだろう」というモヤモヤを残して消化不良で読了してしまう。 こういうその作品を「楽しみ尽くしてない感」を解消するにはどうしたらいいでしょうか? だんだん贅沢な質問になってきましたが、ヒントのある方はよろしくお願い致します。
- sleepys414
- ベストアンサー率19% (8/42)
小説とマンガや映画の違いを一言で言うなら、映像がないことですね。 映像があれば楽しめるのに・・・と思うかもしれませんが、小説は、 そこにない映像を文章を読みながら自分の想像力で補いながら楽しむものです。 よく、小説の映画化、マンガのアニメ化に際して「ガッカリした」なんて声を 聞くことがあります。 あれって要するに、映画やアニメが自分のイメージしたものと違いすぎた ってことなんですよね。 マンガのアニメ化に際してこのキャラクターはこういう声じゃないと思うのに! という違和感を感じたことはないでしょうか? もしあったとしたら、それはあなたがそのマンガを読みながら音声まで想像で 補って読んでいたということです。 小説を楽しむには、自分の想像力を働かせる必要があります。 そして、想像力を勝手に働かせてくれるような作品こそが名作だと思います。 まずは、短い作品から試してみてはどうでしょう。 芥川龍之介の短編などは短いながらも引き込まれるものがあると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 星新一のショートショートは好きでした。 必要最小限のページ数で起承転結があって、まるでマンガのように分りやすい。 ただ芥川の、たとえば『羅生門』などがけっして嫌いなわけではありません。 単純に、字面に現れた表現とか、フィーリングを頼りにストーリーをなぞるような読み解きでは物足りなくなってきているのです。 できれば一つ一つの伏線とか、隠喩とかいったものまで理解しながら作家によって紡ぎ上げられた世界観全体を愉しみたいのです。 あらためて考えてみるとかなり贅沢な愉しみ方ですね・・・
- mat983
- ベストアンサー率39% (10265/25670)
教養とか難しい事を考えないで、本屋さんで手に取って、 面白そうな感触を持った作品を読めばいいのです。 特別な愉しみかたがあるのではありません。 読み進むうち夢中になれるかどうかです。
お礼
その方法も試しましたが(というより小説はたいがい衝動買いです) 家に着く頃には熱も冷めて読むのがおっくうになってくるのです。 読み進むうちに夢中になるにはどうしたらいいでしょうか?
- k16399638
- ベストアンサー率33% (342/1035)
個人的な、ベタな方法ですが、キャラクターを自分の好きな俳優で脳内変換して読む(アニメキャラでも、マンガキャラでも可)。これ、いいです。お試しあれ。
お礼
おもしろそうです! フィリップ・マーロウ starring by江頭2:50で『長いお別れ』を読んでみることにします! ありがとうございます。
- reviewer
- ベストアンサー率34% (165/484)
下記の本が参考になるかと思います。 平野啓一郎 本の読み方―スロー・リーディングの実践 PHP研究所 作家でもある著者が作家はどのように本を読んでいるのか? 本をどのように読んでほしいのか?という視点から夏目漱石『こころ』や三島由紀夫『金閣寺』、自作の『葬送』等、 古今の名作を題材に実際の作品の読み方を紹介した本です。
お礼
なるほどスローリーディングなんて言葉もあるんですね。 試しに手に取ってみますね。 ありがとうございます。 小説を読む楽しさを教えてくれる本など他にあればお願いします。
お礼
「伏線や隠喩も味わい尽くしたい」 まさに最初に質問した当初はこの状態を望んでいました! 皆さんに回答をいただき無理せんでもいいや、と考えるようになってきましたが、やはり多様な読書スキルが身につけられたら文句なしです。 作者が作品世界すべてを理解している(できる)かどうかは文学理論上の謎の一つだと思いますが、作者が思いもよらないような「読み」を誘う作品というのは決して悪い小説でない気がします。軽い読み物も読みつつ、そんな作品に応えられる「読み」もできるようになりたいですね。