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常温核融合、「定性的」
以下は常温核融合成功?に関するスレッドでの一コメントです。「定性的」とはどういうことを言うのでしょうか、解説をお願いします! [この実験方法の確立の意義は核融合の検証が容易になったことでしょう。 シンプルな実験で且つ再現性が高いのだからそれなりにお金をかけた装置を作ればエネルギー収支の把握 からガンマ線の正確な検出、発生物の正確な把握まで可能になるんじゃないですか? とりあえずは安全性に気をつけながらフェナントレンや触媒の量を徐々に増やして定性的でも疑いようの無い アウトプットを出すことを目指してるんじゃない?乏しい予算の制約下で。 ]
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言葉の定義は国語辞書で調べてください。対義語は「定量的」です。 ただそれを読んでも理系の人じゃないと意味不明だと思うので簡単な例を。 紙を破ることをイメージしてください。 両手の指で紙をつまんで逆方向に引っ張ればいつか紙は破れますね。これは「紙に一定以上の力を加えれば破れる」という性質です。これが紙を破ることの「定性的」な理解です。 この性質は普通紙だろうが厚紙だろうが段ボール紙だろうが変わりません。 ただ同じ性質と言っても普通紙と段ボールでは破るのに必要な力が全く違います。「紙を破るには引っ張ればいい」では物理データとしてあまりにお粗末です。 そこで「定量的」な理解が必要になります。 例えば普通紙を破るには100gの力で引っ張ればいい、とか段ボールなら10kgだ、とか言えば全ての人が納得してくれる物理データになります。 (ただ、実際にはこの程度の情報で「定量的」とは言えないですけどね;) 今回の場合、「体系はシンプルだけど、常温核融合と思われる実験データが得られた。まだ実現化するには色々検証しないといけないけど、とりあえず物理現象としては確かである」、と。ここまでなので「定性的」な研究です。 さらに進んで「体系のサイズはこうで、温度はこうで、測定されるガンマ線量はこうで・・・」となったら「定量的」と呼ばれるはずです。