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メタノールやグリコールがメタンハイドレートの分解に使われる

『メタンハイドレート』という1994年頃の本を読んでいます。 「シベリアにおける実験では、蒸気あるいは熱水、塩水、メタノールあるいはグリコールなどの注入によってメタンハイドレートの分解を促進し、生産を行っています。」 以上引用しましたが、このなかで熱水や塩水に関してはわかるのですが、メタノールやグリコールがメタンハイドレートの分解を促進するのに使うのがなぜなのかわかりません。どういうメカニズムを利用しているのですか?

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noname#160321
noname#160321
回答No.1

メタンハイドレートに限らずガスハイドレートは水分子同士の水素結合で出来た骨組み(格子)に気体分子が取り囲まれた状態で安定化しています。 通常はおっしゃるとおり加熱してやるわけですがそれでは効率が悪いし不便です。 そこで水分子と強い相互作用を持ちながら自分自身は骨格となれないような親水性有機分子を混ぜてやります。 すると水素結合で結び合っていた水分子の一部が加えられた有機分子に取り込まれ、水素結合の「格子」の一部が壊れます。 これによって格子内に閉じ込められていたガス分子が放出されることになります。 メタノールやグリコールなどは水分子と相互作用して水分子の代わりに水素結合の格子点を置き換える可能性もあります。 この場合は格子の目が粗くなるため中のガス分子はそのゆるんだ格子目から逃げ出すことも考えられます。