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ケーキ伝来以前
今誕生日に欠かさずものは誕生日ケーキですね。それを食べて祝い気分になるのが何の不思議もなく過ごしてきてましたが、しかし、今年の誕生日を迎えようとした今、ふと思ったですが、ケーキとは西洋のものなので、それが伝来する前に日本人はなにを食べて誕生日を祝っていたのでしょうか? ご存知の方、是非教えて下さるようお願いします。
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明治維新以前の日本ではおせちとお屠蘇で誕生日を祝っていました。 というのも明治以前では年齢は「数え」で計算していて、1月1日になるとみんな一斉に1歳年を取る、とされていたから。だからお正月は「めでたい」のであり、「明けましておめでとうございます」であり、盛大に祝って神社にお参りまでするのです。 今の感覚で考えると「1月2日生まれも12月31日生まれも、みんな一斉に1月1日に誕生部を祝うなんて、なんか気持ちワリイ」と違和感を覚える事でしょうが、明治以前はそれが当たり前、むしろ明治以前は「生まれた日に、なんか意味あんの?」だったわけです。 それこそ奈良・平安期にから受け継がれた習慣だったために明治維新以降生まれた日を基準にした年齢計算を採用しても現在の用に情報網が整備されていなかったのとケーキ等の(当時は)高価な贅沢品を買うことができたのは一部の西洋カブレの上流階級くらい、加えて連綿と受け継がれてきた習慣から「イマイチピンとこない」大多数の日本人は「数え」つまり正月に誕生日を祝い続けました。だから戦前以前に生まれたおじいちゃんおばあちゃんに「数え年って、なぁに?」と聞くとすらっと答えてくれます。 日本で誕生日を祝う習慣が定着したのは第2次大戦後・アメリカGHQの介入によってその習慣が徹底されたから。その後戦後の好景気とアメリカ文化の流行によって日本でも誕生日に祝うのが一般的になり、正月は「暦が変わるからただなんとなく」祝うようになってきた、というわけ。 医療が現在ほど進歩していなかった昔は子供の死亡率が高かった。それだけに正月にひとつ年を取ることがめでたかった、蛇足ながら子供に限って言えば数えで3歳・5歳・7歳になるまでの死亡率が顕著だったためにこの年齢に達すると「今まで守ってくれてありがとう」と神様にお礼をする習慣が生まれました。これが七五三ですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 大変勉強になりました。 これから誕生日にケーキやワインの代わりに和食料亭に和式祝いを注文してみようかな、といってもそんなところはありませんね、 伝統文化の姿が薄くなっていくのが寂しいです。