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日本人が外資系企業で働くって?
はじめまして。私は首都圏の私立大学に通う学生です。 外資系の企業(特にコンサルタントや投資銀行)って就職や転職のときに人気ありますよね。大学の先輩の就職活動を見ていても、「外資系企業が第一志望で、内資大手は保険のため」という人はいても、その逆はありません。 外資系を志望する理由は様々あると思いますが、一番は高俸給が得られるということだと思います。でもこれって、コンサルや投資銀行に日本企業が少ないということもあるかもしれませんが、お金のために日本の企業を見捨てたということになりませんか?日本企業VS外国企業という構図で見たとき、もし優秀な人材が日本企業に入れば、より日本のためになるのではないでしょうか? 私は民族主義者ではないと思っていますが、日本が好きですし、将来にわたって繁栄してほしいと思います。そしてこの繁栄を支えているのは、日本の企業力だと思います。それゆえ、私自身が外資系企業に対して抱く気持ちは、正直なところ外資系の高給は魅力だけれども、日本の企業ではないということから、あまり献身的になれそうにないというものです。 外資系企業への就職を希望する人は、日本企業への貢献ということについてどのように感じているのでしょうか?お金のためだからと割り切っているのでしょうか? 外資が入ってくることによって、競争が激しくなり経済が活発化するという考えには賛成します。しかし、外資が入ってくることと、日本人が自ら望んでそこで働くということは別物だと思います。 以上、長々とまとまり無く書いてしまいましたが、私自身、外資系企業というものに実際的な魅力を感じつつ、小さい頃から馴染み深い日本企業への愛着を感じてしまいます。みなさんが、どのように考えていらっしゃるか教えていただければ嬉しいです。
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質問者が選んだベストアンサー
私自身、日系の会社で3年以上働いた後、現在の外資系(ヨーロッパ) の会社で働いています。 私の転職理由は決して給与ではありません。給与も多少は良くなりました が、それほど大きな差はありませんよ。(保険や福利厚生を含めると、 基本的に若手社員ではほとんど差が無いのが現実です。) 私は人事・採用に携わっていますので、学生さんが雰囲気だけで「外資系」 を希望している現実も否めません。ただ、雰囲気や給与、あるいは英語が 使える、というレベルではなく、もっと崇高な目的意識を持って外資系を 希望されている方も実際にはたくさんいらっしゃいます。 私が働いている業界がたまたまそういう業界なのかもしれませんが、 ヨーロッパでは日本とは比べ物にならないぐらい歴史がある業界で、 今の日本では到底追いつけないほどの技術を持っています。そのため、 本当に優秀な人材が、世界各国からヨーロッパに集まって来ていると 感じます。そういう中で自分を高めたい、と思っている日本人が多いと 私は思います。 私が外資系に転職した理由もそういうものです。確かに日本の会社も 変わりつつありますが、私が働いていた会社は大きな会社でした。 そのため、やはり未だに昔の体制が残ってしまっています。いくら 表向きに「実力主義」「若い力を」と言っても、どこかに「年功序列」 が残っています。確かに、いい点もあります。仕事で一度失敗したぐらい ではクビになることは無いでしょうし、「みんなで一緒に」という意識も 生まれるでしょう。そういった意識が恐らく、日本の高度成長期を 支えてきたのですから。けれども、もしかしたら明日クビになるかも! というような危機感を感じながらでも、昨日の自分よりも、今日の自分が 成長している、と感じられる会社で働きたいと思い、この会社に転職 しました。実際、転職後のほうが、自分の実力の足りなさを痛感し、 勉強の毎日ですよ。 決して日本を見捨てているわけではなく、きっと海外のトップ企業で働く 日本人は、いずれ様々な知識や技術を日本に残してくれるはずだと私は 信じています。
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- pullmandsg
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外国人の方が日本の社会や経済、文化に良い意味で関心を持っていることがあり、それをビジネスに生かしている事もあります。「日本人が大事にしない伝統文化を生かした事業展開」とかいうと限られます(但し、京都の町家を生かしたビジネスを展開するといった外資系企業もあります)が「日本人や日本企業が大事にしていない日本の消費者のニーズや心理をつかんで事業展開する」というのは外国に進出する企業としては当たり前のことなので、こういった会社に日本人が入って、日本人が理解していない日本の良さを外国人から学び、それを生かす仕事をする事は非常にいい事だと思います。 私は最近はやり(?)の鉄道ファンですが、アメリカに旅行に行ったときに、「日本の鉄道が大好き」というアメリカ人と会う機会がありました。日本語は難しいので情報入手が難しいとの事でしたが、わざわざ近所の鉄道ではなくて東洋の鉄道に関心を持っているくらいなので、普通の日本人の鉄道ファンより日本の鉄道に関する愛着は強いように感じました。こういう人がその知識を生かして日本で仕事をすれば、日本にとっても非常に有益かもしれません(実際彼は日本で仕事をする事があって、豊富な日本の鉄道知識で日本側のクライアントを驚かせていたようですが)。
お礼
ご回答ありがとうございます。 進出動機が「カネ」とか「市場」でなく、「好きだから」というのは新しい発想でした。私の周りにも、当たり前のように鉄道ファンはいるのですが、日本特有の(笑)現象だと思っていましたから、海外にも鉄道好きがいるということは驚きでした。 そうした趣味人が日本で起業してくれれば最高ですが、純然たる外資系企業であったとしても、進出する分野が外部からの目を通してしか発見できないようなニッチなものであれば、日本企業VS外資系企業という構図にはなりませんし、「夢とロマン」も追いかけられそうです。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
当方、社会人になって10数年ほどのIT屋です。 転職経験ありますがずっと国内企業に勤務しています。 ただ、外資系のIT企業とけっこう長くつきあってきたので、少しは外資系の雰囲気もわかっています。 自分の経験談ですが、私も若い頃は国内企業に夢とロマンを抱いていました。 まあ、今となっては現実に打ちのめされて、どちらもかなり磨り減っておりますが。 日本のIT業界だけではなく製造業全般(もしくは他の業種にも)言える話なのですが、日本企業は原則年功序列です。 特に創業が古い会社ほど、その体質が染みとおっています。 結果として、上に行けば行くほど頭が固くて変化への対応が遅い、年寄りの数が多いので物事がなかなか決まらず、若いのに回ってくるのは体力仕事が多いというのが実情です。 そういう会社で長く働くと、若くて体力がある頃は夢やロマン目指してがむしゃらに働きますが、やがて会社の実情がわかってくるにつれて、徐々に保守的になり、定年まで平穏無事にすごそうという気持ちに傾いてきます。 また、トップダウンで物事が進むことはまずなく、何をするにも会議・打ち合わせをこなさなくては何も進まないので、優秀でやる気がある人ほど限界を感じやすいものです。 とまあ、国内企業の悪口ばかり書きましたが、外資にもいろいろと問題はあります。 こちらはIT関係の企業しか知らないのですが、本社の締め付けがけっこう厳しく、日本法人独自の方針というのが、なかなかできないようです。 仕事の裁量範囲が決まっているため、自分の担当外のことはほとんど口出しできません。 何より実績重視のため、付き合う日本企業はけっこう大変です。 カネにならないことには動きが鈍く、クレーム対応などで、国内の企業ならもうちょっとまともな対応するんだろうなぁと思うことは数え切れないほど多くありました。 まとまりのない話をだらだらと書きましたが、結論としては社会に出ていろんな企業とつきあってみないと、わからないということです。 上記の話も、私の体験談をざっくりとまとめただけのことですし。 M$社や○ラクルはけっこうあこぎで、直接担当していた同僚は愚痴ばかりこぼしてましたけど、外人が社長なのに並の日本企業より日本らしいアシ○トなんて会社もありました。(ちなみにグー○ルは、付き合った経験がないので実情はよくわかりません) ただ、国内企業だけに勤めて、ビジネスの付き合いも国内限定だと、必然的に自分の視野が狭くなってしまいます。 可能であれば30歳までに、国内企業と外資系企業の両方に触れて、そのメリット・デメリットを理屈ではなく実感できるようになることが望ましいと私は思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 国内企業と外資系企業の違いがわかりやすくまとめられていて、非常に参考になりました。 他の業界より先進的に見えるIT業界でも国内企業と外資系企業の差は厳然としてあるのですね。外資系企業にとって日本法人は所詮支社扱いであって独自の試みが実行しづらいということや、ひたすら実利を追求するという姿勢は、「夢とロマン」からは遠いように感じてしまいますね。 夢とロマンは若い人間に特有のものであるのかもしれないですが、できるだけ長く持ち続けたいものです。
- aburakuni
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私自身は新卒で外資系に入社し、長期間勤めた上で早期退職後国内の会社で働いています。 卒業前に駐車違反で交番に行った時のお巡りさんに、「国立で学んだ人は国内の三菱・住友と言った会社で働いて欲しい」と言われた事は今でも記憶にあります。 ただオイルショック前の当時は、外国企業は「未発達な日本にビジネスを紹介しに来ている」と言う感覚があり、そこで働いて成果を挙げる事は日本の為にならないと言う考えは無かったです。 その後日本経済が急成長し、「学ぶものは何も無い」と言われた時期がありましたが、その後「実はビジネスの根本を学びそこなっていた」と言う事が判る事態となりました。 自己弁護するつもりはありませんが、純粋な国内企業で働く今では、外資系企業で行なっていた事の意味が逆に鮮明に判る様になり、原理・原則から説き明かして正しい指示を行なう事が出来ていると言う自信があります。 現在の外資の中には明らかに食い逃げを図る意図が見える企業もあり、既存の外資も既に回収期間に入っているものが大半です。 しかしグローバリゼ-ションと資本主義の中で戦う事を避ける事は出来ないので、「さまよえる日本人」になろうと言う人でなければ、「敵を知る」事は何れ日本に貢献する可能性がある事と思います。 役所による規制や特権に守られ、閉鎖的で年功や学歴が優先するやり方が通用するゲームを続ける事は、結果的には日本企業の強さを損なうのは、終身雇用と実力主義を並存させたトヨタの成功を見れば明らかだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お巡りさんの願いは、日本人一般の気持ちでもあったのではないかと感じました。また、aburakuniさんがその言葉を覚えているということは、やはり、期待に背いてしまうから生じる圧迫感を当時から感じていたのではないかと推察いたします。 外資系を目指す人達がよく口にする言葉に、「会社から学べるだけ学びたい」というものがあると思います。もしかするとaburakuniさんのように、周囲からの(日本社会からの)期待に後ろ髪引かれる思いでいて、「いつかは日本のために、自分の能力を生かしたい」と心の奥底では思っているのかもしれませんね。 aburakuniさんが外資系企業での経験が国内企業の改善に役立てられているということを知って少しホッとしました。やはり、見よう見まねで改善を行っても限界があるでしょうからね。外資経験者が将来、日本企業の改善に活躍する、と思うとうれしいです。 外資系の人でも日本のことを想っているのかもしれないということに思い至って、少し心のわだかまりも解けたように感じます。 「さまよえる日本人」や「敵を知る」など、わかりやすい言葉で説明されて、理解が進んだように感じます。感謝いたします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 日本企業、外資系企業ともに勤務経験のある方でいらして、とても参考になります。 gg_serenaさん同様、私も外資系企業の合理性や実力主義に惹かれているんです。「優秀な人物が外資系企業に引き寄せられる」「日本人でも実力主義を好む人がいる」ということが日本企業に変革を迫るかもしれませんね。むしろそうなって欲しいのですが。 gg_serenaさんのおっしゃるように、確かに海外流のすぐれた見識を持ち合わせた人物でなければできない所業が今の日本にはたくさんあるのかもしれないですね。決して愛国心など強制できるものではないけれども、日本に対する深いところでの愛情はみんなやっぱり持っているのかも。