正当防衛は適応されますか？

質問

今からするたとえ話が正当防衛になるかどうかを教えてください。

Aという高校生が三人程の高校生に集団で暴行を受けていたとします。
（俗に言うリンチって言うやつですね。）
Aは隙をうかがって暴行を加えてくる相手に反撃をしたとします。これは正当防衛になりますか？
色々なサイトを回ってみたのですが正当防衛の線が曖昧でよく分かりません。

あと、もう一つ同じような状況でAが反撃し加害者の一人を気絶させてしまった場合Aは罰せられてしまうのでしょうか？

教えてください。

回答No.3

ken200707 · ベストアンサー

刑法では、
第三十六条 （正当防衛）　急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。
と定めています。
よって、“反撃”であれば、“防衛”ではないので、いずれのケースにおいても正当防衛は成立しないでしょう。その結果相手を死亡させた場合は殺人罪、怪我をさせた場合は傷害罪の適用が考えられます。

“暴行を受け”ているのであれば、“不正”であるのは間違いないでしょう（ボクシングの試合中などを除いて）そして、現に今それが行われているのであれば、“急迫”の条件も成立するでしょう。しかし、その状況で正答防衛として許される行為は“防衛するため”でかつ“やむを得ず”した行為に限られます。
例としては、相手が殴ってくるのを防ぐために、押し返す、手元にあった物で防ぐ、或いは手元にあるものを投げるなどが考えられます。

“反撃し加害者の一人を気絶させてしまった場合”は、上記のように“反撃”であれば、正当防衛は成立せず、傷害なり暴行罪が成立する可能性があります。
“２ 　防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。”
により、防衛行動の結果相手が気絶した場合は、その“防衛の対象”と比較して判断されることになるでしょう。

“体格の違い”自体は、防衛行動の成立にはあまり関係ないでしょうが、“防衛の程度”の判断には関係する可能性が考えられます。
例として、力士が普通人に攻撃されている場合、それを防ぐために“押し返す”行為については、“体格の差”は問題にならないでしょうが、“１０メートル吹っ飛ぶ”ほどの力で“押し返した”場合は、“防衛の程度”を超えていると判断される可能性があるでしょう。

回答No.4

un_chan

端的に言えば，これだけの情報では，正確な法的判断ができません。

　刑法上の正当防衛(36条)成立の要件に沿って考えると，
(1)急迫不正の侵害
　普通の高校生が，多人数の高校生に暴行を受けていれば，現に法益を侵害されている状態と言えます。
(2)自己又は他人の権利を守るため
　これも，自己の身体を（又は，かつあげであれば，財産も）守るためと言えるでしょう。「反撃」であっても，防衛の意思が併存していれば，正当防衛の要件としては問題ありません。
　ただ，例えば，Ａはその３人に呼び出されていて，この機会に日頃の恨みを晴らすために相手をやっつけてやろうとして，武器を隠し持って行ったというような場合には，防衛に名を借りた攻撃行為であって，防衛行為に当たらない（防衛の意思を欠く）と評価され得ます。
(3)やむを得ずした行為（反撃行為の必要性相当性）
　質問では，必要性はともかく，相当性について全く分からないので，判断不能ということになります。
　素手対素手であれば，一般には相当性が認められるでしょう。（武器対等の原則）
　ただ，必ずしも武器が対等でなければ許されないわけではなく，具体的な状況の下で社会的な相当性が認められればよいのです。例えば，Ａが普通の女子高生であれば，体格の良い3人の男子高校生から襲われているような場面で，素手に対して近くにあった金属バットを拾って振り回しても，相手を追い払うような態様であれば，相当性も認められると思われます。

　なお，反撃行為が必要かつ相当な範囲内にあるものであれば，反撃によって発生した結果の重大性は，正当防衛の成立に影響しません（もっとも，重大な結果発生が必然的に起こるような態様の反撃は，相当性を欠くと評価され得る可能性が高くなります）。
　なので，加害者の一人を気絶させたとしても，正当防衛が認められる限り，Ａの行為は違法性が阻却され，罰せられません。

回答No.2

KIDOUJI

力士になれるほどの体格を持つ）Aという高校生が、（体が貧弱な）三人程の高校生に集団で（素手で）暴行を受けていたとします。
Aは隙をうかがって暴行を加えてくる相手に（バットで）反撃をしたとします。これだったら傷害罪、もしくは殺人未遂かな

補足

では、Aが少し回りより大きくて（さすがに力士になれるほどでは在りませんが）他の三人の高校生は標準の体格で両者素手だった場合は少しだけAが不利になるのでしょうか？
やっぱり体格の違いは重要ですか？

回答No.1

hazu01_01

正当防衛か過剰防衛かはわかりませんが、法により軽減措置はあるでしょう。
結局、Ａが行った反撃がＡに行われた暴行に比べて著しく不当でなければ正当防衛になる可能性があります。３対１だから立証はしやすいでしょうね。