日本茶の楽しみ方に「甘・渋・苦を楽しむ」というものがあります。
一煎目で甘味、二煎目で渋み、三煎目で苦味を愉しむということです。
つまり上手にお茶を淹れれば三煎目まで楽しめるということです。
但し、どんなお茶でも・・という訳ではなくそれなりの等級のお茶ならば可能ということです。煎茶を見て色が濃く、縒りの細いお茶を上手に淹れるとその楽しみが可能です(ガサガサッとした茶葉だと一煎で出きってしまいますね)そういう意味で良いお茶は「番が効く」と言われます。
一煎目は充分湯冷ましして、急須の中で時間をかけて抽出します。二煎目はかるく湯冷ましした湯を急須に注ぎ、すぐに茶碗に注ぎます。三煎目はポットの湯で時間を置かずに注ぎます。
お湯の温度で抽出される成分は違ってきますので、味も変わるのです。
ちなみに上手な人がお茶を淹れても出る成分は茶葉の40から50%と言われます。一煎目にその70%が出るそうです。
茶葉の量、湯の温度、抽出時間、この3つのポイントをおさえてお茶を淹れると普段とまるで違うお茶の本来の味を楽しめます。(本来お茶がもつ旨み、甘味を知らない方が意外に多いのが事実です)
お茶が身近すぎる飲料だったため、こだわらずに淹れる習慣がついてしまっているといっても過言ではありません。