私が最初に入った会社は1年も持たずに消滅し、世間がクリスマスを祝っている12月末に、社員の75%はクビと言い渡され(後に50%に修正された)、業務時間内の就職活動を許容すると言われ、3月14日をもって退社しました。しかし実体は、新しい就職先と言っても、そこは外資系企業の日本法人立ち上げであり、新規事業の開始にあたって初期メンバーを収集していた段階であったため、会社としての組織など無いも同然、私は実質的には2月からそちらの会社でボランティアとして営業の仕事をいきなりやっていました(以前は電気店に対する代理店営業のバックアップが仕事だったのですが、トレーニングなしで法人向け営業の現場に立ったわけです)。会社設立と法人登記が3月3日で、初期メンバーだけでちょっとしたお祝いをしたのですが、鬼軍曹のような上司にしても、営業としては優れた成果を出している方ですが、多分野の出身なので業界事情には詳しくなく、みんなで必死になって勉強し、なんとか事業の開始にこぎつけたわけです。
社会人2年目といっても、いろいろな生き方があります。あなたは文章を見ている限りでは、本当は安定志向の人間ではなく、いろんなことにチャレンジしてみたいという意欲があるようです。悩む必要はありません。上司に直訴し、自分でもお客様訪問をしてみたいと相談すれば良いのです。会社文化によっても、業界によっても、営業方針によっても、様々に違った答えが返ってくるでしょう。ただ、どのような会社であっても、意欲のある人間であることを否定的にとらえる上司はまれだと思います。「お前にはまだ無理だ」と言われたら、何が欠けているのか、何を学んだらよいのか、相談すれば良いだけです。また、「いきなり自分で営業が出来るわけが無いのは分かっているので、時々、営業に同行してお客様の所へ行くという体験だけでもしてみたい。そのことが将来の現場営業としての経験につながるだけ無く、現在の仕事においても、営業をどのようにサポートしたらよいのか参考になることが学べると思う」と言えばよいでしょう。
ちなみに私が最初に入った会社ですが、後で知らされたことによると、「SPIで安定志向の人間を全員落とし、残った人間とだけ面接をする」という採用方針だったそうです。既に回答を出されている方々は、慎重派というか、経験を積まれた方が多いというか、日本企業的というかの発想法で回答されているように思われます。しかし、株式交換による企業の合併・買収が解禁された今、一生涯を通して安定して働ける職場などあるわけがありません。合併や買収というのは、必ずリストラを伴うものです。また、以前はアメリカやヨーロッパの企業による買収にだけ警戒していればよかったのですが、今後は規模に勝る中国企業が、高い技術力を求めて日本企業を買収するケースも増えるでしょう。買収によるリストラは日常化し、また、運良く会社に残ることが出来ても、企業文化はがらっと変わってしまうという事態も増えるかと思います。このような新しい時代においては、いつクビになっても転職ができるように自己研鑽を重ね、場合によっては背伸びしすぎるくらいでちょうど良いと私は考えています。あなたの志に、全面的に賛同します。
社会人2年目だからまだヒヨッコだとか言っていたら、学生ベンチャーの人々に馬鹿にされるでしょう。あのホリエモンとともにライブドアの立ち上げ時の初期メンバーであった有馬晶子という人がいて、私の業界(通信業です)では、ちょっとした有名人です。この人は早い段階でホリエモンと決別し別の人生を歩むのですが、現在でも別の道でビジネスを続けていることに違いはありません。彼女のこれまでの人生を紹介する業界専門サイトの記事を紹介します。ちょっとした感動を覚える物語です。
お礼
ご連絡遅くなり申し訳ございません。 おっしゃる通り私は安定志向ではございません。 なので公務員は目指しませんでした。 貴重な意見ありがとうございます。 参考URLはゆっくり読ませていただきます。