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排出権取引の意味
こんにちは! 最近、新聞などでよく目にするのですが、排出権取引の意味が分かりません。 例えば、排出量の削減目標の基準値が100であるとします。 この場合、Aがこの目標を達成し排出量が80であったとします。 一方、Bは目標を達成できず、排出量が120であったとします。 そしてBがその超過分20をAから買い取ることが排出権取引ということなのでしょうか。 本来ならば、こんな単純計算ではないと思いますが。 この場合に私が疑問に思うことは、Bが排出権を買い取ったとしても総体的な排出量は200となるので意味があるのかなぁと思いました。 もしかしたら、間違ったことを言ってるかもしれないのですが、よろしくお願いしますm(__)m
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排出権取引の考え方としては質問者様のおっしゃる通りです。 で、ここでいう排出権取引は二酸化炭素のことでよろしいでしょうか。 背景(建前)としましては、ある国Aでは自国の技術が未発達のため、 多くの二酸化炭素を排出しているとします。別の国Bでは 既に環境対策を施しており、進んだ技術を持っているとします。 A国でB国の技術を導入すれば小さなコストで容易に二酸化炭素の削減に つながります。それに対して、B国ではもともとその技術を持っており、 A国が減らした二酸化炭素をB国で減らすためには、さらなる技術が 必要となり、A国がかけたコスト以上のコストをかける必要があります。 ここでA国が減らした二酸化炭素の量をお金で売ることができるという システムを作れば、A国はB国から技術を導入するメリットは 二酸化炭素を少ないコストで減らせるだけでなく、減らした分をさらに お金にできるということにも広がります。B国も自国の進んだ技術を もってしても二酸化炭素の削減に限度があっても技術を売って 他国で減らした分を考慮に入れてくれるとなれば、少ないコストで 二酸化炭素の削減につながるというわけです。 このような経済的手法を取り入れたのが排出権取引なのです。 ただ、問題点はあります。 まず、排出権取引は京都会議では先進国しか認めていません。これは 先進国しか二酸化炭素の削減目標を定めていないからです。二酸化炭素の 排出量に制限をかけることは経済発展に制限をかけることにも つながりかねません。先進国のせいで地球規模の二酸化炭素の増加を促したのに、 これから発展しようとする発展途上国にもその尻拭いをさせるのはどうか? という考えから発展途上国に削減目標をかけることを見送ったのです。 発展途上国に削減目標がなければ、排出権も定めようがないですよね。 そうすると排出権取引は先進国同士となりますが、削減目標に対して 売るだけ余裕がある国はそうそうありません。 また、京都会議の当時はソ連が崩壊し、ロシア経済が落ち込んでいたため、 ロシアはたいした努力もせず数十%の削減が可能とも言われていました。 実際には現在、ロシア経済は好調となっていますが、仮にこの分を売れる となると、努力して減らした二酸化炭素排出量を売るのならともかく、 ほっといても二酸化炭素排出量が減っていたのに、別の国がわざわざ 排出する形になってしまうわけです。 ちなみに先進国の進んだ技術を発展途上国に導入することで発展途上国の 二酸化炭素排出量を削減した分を先進国の二酸化炭素排出量に考慮に 入れるシステムをクリーン開発メカニズムといいます。
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- rabits
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A1さんが答えてることへの補足ですが。 合計が質問者様のたとえで言うと200であることの結果は変わりません。 しかし、買い取る側はお金はなるべく払いたくないので120を110に下げる努力をします。 80のところは売る枠を広げるために、80を70にしようとします。 どっちもうまくいった場合、合計は180になりますよね? 即時に下げろ!といわれてもすぐにできることではないことから、排出権取引という形で対応していこうというのが今の国際情勢における環境問題の対応方法かと思います。
お礼
なるほど!減らす努力をするというような考え方もありますね。 ありがとうございます。
- debukuro
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ご指摘の通りです 大量排出国特にアメリカが言い出したことです 実際にはすべての国に排出枠を割り当てる 過去においてほとんど輩出していない国にも割り当てるのです そうすると経済的に苦しい国はそれを売って外貨を得ようとするのは明らかです これが実現すると現在の排出国は減量の努力をしなくても見かけだけは目標を達成出来るのです 今まで排出していなかった国の分まで排出できるようになるので排出量は増えます
お礼
個人的に政策として正しいのかどうかは疑問が残りますね。 ありがとうございます。
お礼
詳しい解説をどうもありがとうございます。 世界規模の問題なので、難しい問題だと思います。 やはり、二酸化炭素の排出量の削減のためには先進国がその手本を他の国々に見せていくべきなのでしょうか。