経済っていうのは結果が原因となって巡り巡るものですから、
根本的な原因が何だったかと考えても、なかなか難しいところが
ありますね。
マスコミの論調だと銀行の不良債権が諸悪の根元みたいな言い方を
されますけれど、それも結果かもしれないですからね。仮に不良債権
がなくなったとしても、それで貸し渋りは減るでしょうけれど、
企業の側に投資意欲が無ければ関係ありませんからね。企業に投資
行動を起こさせるのは、物やサービスが売れるという見込みがある
からで、それが無い限りは景気は良くなりません。
戦後の好景気はかなりの部分政府の公共投資によって支えられて
きたのは確かですから、ある意味では、現在の不況は財政赤字が
大きくなり過ぎて、公共投資を行えないのが原因とも考えられます。
しかし、公共投資ばかりやっていたのでは、財政が赤字に傾くのは
当たり前の話で、問題は、それを減らす努力を全くと言っていいほど
してこなかったことにあります。不景気の際には財政支出を行っても、
好景気の時にはそれを縮小しなければならなかったのです。ところが
政治家・官僚・企業・労働組合等、様々な立場の人達がこれを利権化
してしまい、好況の時でも十分に減らすことができませんでした。
その結果、景気が公共投資によって支えられるという構造が定着し、
システム化されてしまって、それができなくなってしまった今でも
どうにも身動きが取れなくなっています。
今どういう政策を取るかということは重要です。(本当はもっと早く
やらなければいけなかったのですが。)財政支出を拡大すれば、
一時的には息をつける企業もあるでしょうが、上記の構造は温存され、
財政赤字は拡大して、何も根本的な解決の無いまま破綻へと突き進む
ことになります。(過去10年これを続けてきました。)やはり
公共投資に依存し過ぎている構造を改めるよう、手を打たなければ
ならないと思います。
お礼
ありがとうございます。 やはり、バランスですね。 今のままだと、悪循環ですもんね!