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医者が椎間板ヘルニアだったら
もし、整形外科医が椎間板ヘルニアになってしまった場合、患者にしているのと同じ治療を、 自分自身にもしているのでしょうか? 患者の症状や検査結果などが自分と同じだった場合、患者には牽引や手術などを勧めるのに、 自分には全く違う治療をしたり、民間療法に頼ったり、なんてことあるでしょうか? よろしくお願いします。
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<『結果的に』治るかどうかは(有効だったかどうかは)別の問題なんですよね。 有効性が高いのになぜ治らないんだ、みたいな。 > これはおっしゃるとおりです。 どこかの質問でどなたかがお答えでしたが、 医療の契約は『最善を尽くす』というだけで結果を保証するものではないのです。 冷めた言い方をすれば治るも治らないも本人の体力や健康管理の努力と運です(医者だって「治してる」などと考えていない…手助け程度の気持です。) 医療に様々な治療法があるのはそれぞれが100%でないことに他ならず、また民間療法や心霊治療などがはびこるのもこうした側面によるものなんです。科学的に論拠のある治療というのと「その場の気分」やいいかげんな「定説」で行う治療というのは違います。例えば100人治療を受け70人治れば普通「有効性がある」となります。場合によっては20/100位で有効性を論じることすらあります。さらにそれに関して追試験や統計を過不足なく取り再現性が認められるものであって初めて科学的に保証されたものとなります。が、そこまでしたものでも残りの30やら80人のことは何も考えられてはいません。 ですから「治らないよ~」と悩むお気持はわかるのですが、『本来病気は治ったらモウケモノ』というのが医療者の本音です。 日本は、国民全体が享受できる医療の平均レベルから考えて世界第一位水準といっていいくらいですから、一般論としてはその悩みすら贅沢ともいえます(その治療すら試せない人のほうが世界では大多数を占めます。金持ちを標準に考えたらダメです。健康もお金で買うものですから(悪魔笑)、ただ個人個人の悩みに関しては同情します。)。 質問のきっかけが整体院の院長の言葉とのことですが、営業トークであったり単なる知識の不足ということだと思います。そういう言葉を簡単に出せるところが我々医療者が整体を軽く扱う「根」になるんです。医療者であれば自分の狭い知識だけで全体を論じることはありえません。 科学的な見解に基づきまっとうな治療をする整体士や東洋医学者は多くいますが、それがかすむくらいいいかげんな人々(言動や行動)もまた多いのです。
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- hubble
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ご質問の趣旨が、「自分が専門にしている領域の疾患に罹患した場合、自分が主治医となって確実な診断、治療が出来るのだろうか ?」ならば難しいと思います。 自分のみに限らず、自分の家族が病気になった場合でも、自分で診る事はせずに、他の医師に任せたほうが良いと思っています。すごく楽観的に考えるか、又は悲観的に考えることがあり、やはり自分のことは客観的に判断が出来ない様に思います。医師の平均寿命が短い原因の一つに、自分の主治医を持っていない医師が多いのではないかとも思います。 「自分が専門にしている領域の疾患に罹患し、自分が信用をしている他の医師の診断、治療方針に従えるか ?」と言うことならば、自分の場合は「Yes」です。但し、これは医師が病気になった場合、言うことを聞かない人もいるとは思いますが・・・ ちなみに自分の同級生で、椎間板ヘルニアの手術を受けた内科医がおりますが、現在内科的疾患があり私が主治医となっています。 「整体院の院長さん 」・・・shu_sさんと同意見です。「医者だって手術をしないんだから、こちらに通っているほうが良い」とゆう意味に思います。この人が「手術の適応です」と整形外科の医師に言われた場合はどうするのだろうか ?
お礼
とても丁寧な回答をありがとうございます。 真剣に答えてくれているのが伝わってきます。 罹患…漢字辞典と広辞苑で意味を知りました。ありがとうございます。 質問の趣旨ですが、ぶっちゃけて言うと『医者は患者に対しては儲けを優先し、自分や関係者には安全を優先するのではないか?』です。 これだと、医療関係者にケンカ売ってるみたいなので控え目に書いてしまいました。 しかし、みなさんの回答をいただいてからは、あまりにも自分勝手で主観的な自分を反省しております。 3日前の自分と今の自分では、医者に対する見方は少し変わりました。 少なくとも、医者(西洋医学)に対する偏見は消えました。 本当にありがとうございました。
よかった…整形外科医と限定してある(笑) 自分も椎間板ヘルニア患者ですが他科のものなので、 友人の整形外科医のお話として… 彼は学生時代のスポーツが原因で同病にかかりましたが、牽引に通うのが面倒だろう(笑)といわれて整形に引っ張られていきました。同じように牽引やコルセットを使用し神経症状の出現を見て研修時代に手術(核出術)を受けました。 私は現在のところコルセットや安静などで対応できるレベルですが、あくまでも『プロトコール』にのっとった治療を受けています。 他の病気でも基本は同じです。極端な話、医師は毎日の診療を免許をかけて行っています。ですからもっとも自信のある診療内容で勝負しているはずなんです。確かに儲けのために過剰なものを勧める可能性は否定できませんが、少なくとも科学的に有効性の証明されていないものを使うことはありえないんですよ。 ただ傷の管理や服薬など、医療の知識を持っていたら一般人と違うことをする可能性はあります。それは「厳密な施行をすればより効果が得られる」もののやり方を間違えたら危険な場合もありうる…そんな内容です。こういう場合安全性を優先して一般の人には次善の策を示すこともありますね。 件の手術…受けたことのある医師は多くいるはずですよ、私の知り合いだけでも数人いるし。ただ管理の仕方によって病気とうまく付き合っている医者も相当いるでしょうね。私も今のところうまく付き合っていますし。
お礼
真剣な回答をありがとうございます。 ただ、ひとつ気になる部分があるのですが(気を悪くしたらごめんなさい) >少なくとも科学的に有効性の証明されていないものを使うことはありえないんですよ。 でも、『結果的に』治るかどうかは(有効だったかどうかは)別の問題なんですよね。 有効性が高いのになぜ治らないんだ、みたいな。 今回shu_sさんの回答を読んでいるうちに『医者の立場からの考え方も考えんといかんなぁ』と思ったりもしました。 本当にありがとうございました。
- strawberry_love
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医者が自分の患者に行う治療とは違った治療を好む事は、 もちろんあると思います。 症状や退室によって適切な治療は異なりますし、 また個人の考えによってもどの治療を受けるかは変わります。 例えば、副作用などを踏まえた上でも強力な治療を受ける人と、 効果は少ないけれど安全な物を選ぶ人など、色々ですよ。 医者なら金銭的な問題はなさそうですが、 案外そうだったりもしますしね。 患者と違う治療を受けるからと言って、 それは患者にだけ悪い扱いをしてるとか、 そう言う事は恐らくありませんよ。
お礼
私がよく通っていた整体院の院長さんが 『医者の知り合いはたくさんいるけど、椎間板ヘルニアで手術を受けたという医者は一人も知らない』と言ったので、 医者に対して少し偏見(手術=実験)を持ってしまいました。 とても冷静で客観的な説明に感謝します。 ありがとうございました。
お礼
2回も回答をしていただき恐縮です。 自分自身の健康管理もろくにできない愚か者(私のこと)が生意気を言ってしまいました。 そんな私に対して熱心に説明をしてくださったことを心から感謝いたします。 >我々医療者が整体を軽く扱う「根」になるんです。 数年前、整形外科と整体を同時に通ってたことがあるのですが、私が整形外科の医師に 『今、整体も試してるんですよ』と言ったら、それまで握っていたペンをポーンと投げ出して 『整体なんて…ああいう人たちの言っていることはまったく理解できない!!』 と、その後医師がものすごく不機嫌になったのを思い出しました。 そのとき私は『この人は偏見の塊なんだな』と勝手に解釈し、二度とその整形外科には行きませんでした。 shu_sさんの回答を読んで、『この医師の気持ちもわからんでもないかな』と思いました。 ただ、私は今までたくさんの民間療法も試したのですが、民間療法の人たちって患者の立場から見れば とても熱心に親身になって接してくれるので、つい頼ってしまう部分ってあると思います。 特に長年苦しんでいる人ほど精神的な部分って大きいような気がします。 はっ!! さっき『生意気を言ってしまいました』と自分で言っておきながら また生意気なことを言ってしまいました。(反省…) 本当にshu_sさんには感謝しております。ありがとうございました。