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リンはなぜ5本の共有結合ができるのですか?(オクテット則に反している?))
大学一年生の授業で最外電子殻に8個の電子がはいっていると安定ということを習いました。しかし、リン酸のリンや硫酸の硫黄をみていると5個の共有結合があります。これはオクテット則に反するのと思うのですがどう説明するのでしょうか?どなたか教えて下さい。お願いします。
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疑問に思われる事ご尤もです。 各電子殻に入る事の出来る最大電子数はご存じと思います。 K:2個 L:8個 M:18個 N:32個 ・・・・2×n二乗個 まで入ることが出来ます、リンや硫黄は第三周期の原子ですから。最外電子殻のM殻に無理に詰め込めば18個まで入れることが可能です、ではなぜ「最外電子殻に8コの電子が入れば安定」と言うのか。 「電子軌道」という言葉はもう学ばれましたでしょうか。各々の電子殻は更に(エネルギーが)下から順にs軌道(最大入り数2個)、p軌道(最大入り数6個)、d軌道(最大入り数10個)・・・・に分かれています。K殻はs軌道だけ、L殻はs軌道とp軌道、M殻はs軌道とp軌道とd軌道・・・・を持っています。各電子殻のs軌道とp軌道だけで考えればオクテット則が成り立つのです。第三周期以降の原子は場合によっては(結合相手の電子殻との相互作用によっては)d軌道も使ったりしますから、価電子が9個以上になることも有るのです。