そもそも特異点は密度・重力が無限大で大きさが無限小ですよね。既存の物理の法則が一切通用しません。ただ,一般相対論ではこの特異点がでてきますが,一般相対論は量子論の効果を考慮していません。ですので,量子論的効果を考慮した場合,はたして空間が無限小ということが本当にあるかどうかも確認されたわけではないのです。
ビッグバン以前については空間も時間もないかどうかは実のところよくわかりません。いろいろな人がいろいろな説をとなえています。おそらく空間も時間もあったとしても現在の時空の観念とは相当異なるのでしょうね。ホーキンスは虚時間ということを提案していますよ。
ただブラックホールの特異点とビッグバンの特異点とは同じ特異点といえども条件が異なります。ブラックホールの特異点外においては通常の空間が広がっています。ところがビッグバンのときにはその空間さえもなかったと考えられています。ブラックホールは吸収する一方通行ですが,ビッグバンは空間膨張の一方通行ですので同列に考えられないでしょう。
また通常のブラックホールの規模と宇宙の規模とはあまりにも規模が違いすぎます。ですのでブラックホールがそのままビッグバンになるということは考えにくいですね。ただブラックホールに吸収された物質が他の宇宙に出現するという解はあるそうです。
お礼
回答ありがとうございました。 宇宙にはまだまだ色んな可能性がありますね。