病原菌の存在意義は?
病原菌の存在意義は?
昔はコレラとか赤痢とかペストとかマラリアなどの非常に伝染力が強くて死亡率の高い病気がはやりました。
今でこそ、ある程度の予防や治療が可能ですが、大変恐ろしいことです。
文献での疫病流行の歴史を見ると、
「村ひとつが全滅した」
「数万単位の死者が出た」
「国を滅ぼさんばかりの勢いで疫病がはやった」
というようなことが書かれています。
そこでふと思うのですが、病原菌自体にとっては乗り移った人間の体は居心地のいい仮宿なわけです。
その宿主を殺してしまっては自分たちも共倒れです。
なぜこれらの強烈な病原菌は宿主さえも殺すほどの威力があるのでしょうか?
どうして共存共栄を図らないのでしょうか?
なんのために病原菌は存在しているのでしょうか?
あ、別に人間の体内以外にも媒介虫や媒介獣の体の中、不潔な水の中では長く生きているから、人間に感染した病原菌が共倒れになってもかまわない、ってことでしょうか?
もしそうだとしたら、人間に乗り移った菌としては「不幸」なわけですよね。早く水や媒介虫、媒介獣に乗り換えないと宿主である人間が死んでしまいますから。
いったい生命体のヒエラルキーの中で、彼ら病原菌はどういう存在意義を持つのでしょうか?
「神様がそうおつくりになったのです」という回答は結構です。