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「市民」の意味
革新系(?)の人たちが、よく「市民」という言葉を使いますよね。 で、それは川崎市民とかの市民とは違うわけですが、具体的にどんな意味なのでしょうか。また、それはいつごろから誰が使い始めたのですか。「国民」との違いは何ですか。教えてください。
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「市民」は古代ギリシャ時代の賢人(civitas、経済的に自立し何ものにもとらわれない思想を持つ自由人、ただし奴隷制度で支えられていました)をルーツとし、現代においてはフランス革命の理念(独立・平等・自由・博愛)を持ち合わせる人または目指す人を指します。 近代国家はこの自覚を人類の財産として共有するために義務教育を行っていますので、人権理念に燃える人から単に一般常識を持つ人まで押し並べて「市民」です。しかし、フランス革命の理念を踏みにじる人(暴力団員や犯罪者等)は「非市民」といわれます。 このように「市民」は地球上の何処に住もうが純粋に個人の属性(フランス革命の理念に適合すること)をあらわしますが、日本の場合は特別に、日本語の都合でこれと紛らわしい「○○市民」という単語が存在します。外国ではこのような混乱はありません。 「(日本)国民」は国の役所が担当する政治・行政の主権者(誰でも皆) 「(神奈川)県民」は神奈川県が担当する政治・行政の主権者(誰でも皆) 「(川崎)市民」は川崎市が担当する政治・行政の主権者(誰でも皆) 「○○地区民」は単に○○地区に住む人(誰でも皆)
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- SCNK
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はっきりした定義はないと思いますが、おそらく国家の意識の仕方の違いなのではないでしょうか。 国民とは、単に国籍を持っているといういみで使われることもあるでしょうが、国民自身が国家の構成員だという意識を持っているという意味でつかわれることが多いと思います。これは国民国家が成立する過程の説明でよく使われます。 市民についていえば、国家というものの構成員という意識を否定している感じがします。市民という言葉を使う人たちは地球市民などといった言い方をします。 つまり国家主権を否定しようとする傾向の人が使うのでしょう。 かつて共産主義が政権を獲得する以前、無政府主義などと言われていたように、国家権力を否定する傾向があったわけです。おそらくその辺から出てきたものでしょう。しかしレーニンあたりから国家を利用する立場に偏向したのです。しかしあくまでも彼らの主張は党が上位であって、国家はその手段、道具であるわけです。この場合は市民より人民が使われるようではありますが。 いずれにせよ両者とも19世紀ことからではありませんか。
お礼
なるほど。勉強になりました。 ありがとうございます。
- radiogeneration
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ここで言われる「市民」というのは、おそらくヨーロッパで使われた言葉を日本語に当てはめたものだと思われます。中世ヨーロッパでは、「人権」について様様な思想がおこりました、代表的なものでは、ルソーの「社会契約論」ですね。 で、市民とは、人が生まれながらにして持つ権利(自然権)を確保している、与えられている人々、という意味だと思います。国民との違いは特にないようです。 ちょとあいまいなので、詳しい人お願いします。 あ、公務員試験の参考書にわかりやすくまとまってますよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 公務員試験の参考書、見てみます。
お礼
分かりやすく整理して説明していただき、勉強になりました。 ありがとうございます。