学歴については、社会状況の変化もあってわからない部分も多いのですが。
現在は学生側の売り手市場になっているうえ、九州での採用なら地元大学出身者を優遇することも考えられます。
各代理店の出身大学別人数を記してある本も読んだ記憶があるので、本屋や図書館で探してみてください。
芸能人の起用は、代理店の規模にはあまり関係ありません。
最重要なのは予算の規模です。
予算が大きいキャンペーンなら有名な芸能人を使うこともあり得ます。
たとえばJR九州では小西真奈美を起用したキャンペーンを行っていましたが(もう終了しましたか?)、これは東京などでは一切見られません。
また2002年サッカーワールドカップ直後には、その大会で有名になったコッリーナ主審を起用したたこ焼き屋のCMが、九州限定で流れていました。
フンドーキン醤油は一時期ジャン・レノが出演するCMを流していましたが、これもほぼ九州限定でした。
ところで、勘違いしてほしくない点が少々あります。
大手広告代理店と言えど、本社が東京にあり九州に支社があるという中央集権的なところばかりではありません。
たとえば電通の場合、九州には電通九州という子会社があり、電通本社とは別個に業務を行っています。
また、全国で有名な広告代理店が九州でも力を持っている、とは限りません。
九州では電通九州の他に西広という有力代理店があり、2000年の売上実績では両方とも136億円です。
他にも西鉄エージェンシー、西日本新聞広告社、JR九州エージェンシー(これはほぼJR九州と関連会社の広告専門ですが)など、九州限定で有力な代理店があります。
また、広告代理店は広告の企画・制作で儲けているのではありません。
日本の広告代理店の場合、利益の多くを占めているのは媒体取り扱い時の手数料です。
テレビや新聞、駅や電車内のポスターなど、広告を出す場所を確保し、その取次手数料によって利益を得ているのです。
(だから広告代理店には、媒体を自社所有している新聞社や鉄道会社の子会社が多いわけです)
広告のアイデアや出演者を考えることにまったく関わらない、そういう社員も代理店には多いのです。
以上のようなことも含め、広告代理店をめざすかどうかも考慮に入れて、もっと広告業界のことを調べることをおすすめします。
お礼
すごく参考になりました。 小西真奈美さんは今も起用されています。 九州でも有力な広告代理店があるのですね。 本当にありがとうごさいました。