ロケットの打ち上げは赤道上が最適とされています。
なぜなら、ロケットは地球の自転によって回転しているからです。
回転している物体には、必ず遠心力が働きます。
遠心力は、回転軸と垂直の方向に働くので、丸い地球の上から打ち上げようとすると、赤道上(遠心力が打ち上げる方向とぴったり重なる)でない限り、必ず斜めに向いてしまいます。
実際、ロケット打ち上げの映像を見ると、微妙に斜めに飛んでいきます。
その為、斜め方向の遠心力の影響を出来る限り少なくするために、南側
(赤道に近いほう)に打ち上げ施設が集中してしまうのです。
実は、静止軌道上(上空36000km)に宇宙ステーションを作り、そこに向かって地上からエレベーターをつなげる、という計画があります。
これの地上プラットホームは赤道上に作る予定(いつになるか分からないが・・・)
になっています。理由は上に述べたとうりです。
もし東京にプラットホームが建造された場合、遠心力の影響でケーブルが35度南に傾いてしまうそうです。
ちなみに、南側に打ち上げ施設が多い理由の一つには、遠心力の影響で打ち上げに使うエネルギーが少なくて済み、経費節約になるから、というのも含まれているようですよ。