あまり進んでいない(進めていない?)と思います。
なぜなら、自動車業界の中だと大手で積極的なのはダイムラーくらいで、
他社はクリーンディーゼル(DME燃料前提)や充電式電気自動車のほうを積極的にやってるようです。
水素を作るには原子力廃熱を使うという方法もあるようですが、
結局は電力で分解する事になるので、
扱いにくい上に変換ロスのある水素などという中間物質を作るくらいなら、
電力のまま貯蔵したほうがマシだからです。
第一次オイルショックの時代には50ドルで代替エネルギーへの流れが加速すると言われていましたが、
現在の物価水準ではそのリミットは100ドルだそうです。
自動車・可搬分野の応用品としてはELIICAがあったり充電式路面電車の実験車両がニュースになりましたね。
バッテリーの技術革新では数年前にNECが超高速充電バッテリーを開発し、
今年松下がヘビーデューティーリチウムイオン電池の開発に成功しています。
原油価格以外にも自動車分野では脱石油燃料の各種追い風があり、
蓄電式の方向に向き始めているようです。
水素燃料社会というのは、
要求に対応するのに十分な蓄電が出来ないという前提の上の『次点のアイデア』に過ぎなかったので、
蓄電が可能になるなら本流から脱落するのは当然でしょう。
水素は従来から言われている取り扱い難さの他に、
現在は“温室効果ガスである”という側面も見逃せなくなっています。
そもそも水素エネルギーはエネルギー貯蔵の一つの方法であって、
新エネルギーではありません。
石油と比較の対象になるのは原子力や自然エネルギーであって、
水素の比較対象は化学バッテリーや超伝導コイルなどの物理蓄電です。
お礼
なかなか難しいということが分かりましたありがとうございました。