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先生のちょっとした問題
ある企業が一台一万円の価格で100台の機械を売っていた。価格が10%下がったとき、この機械の需要の価格弾力性が2であるとすると、この企業は何台を販売できるか。その時販売金額はいくらになるか?
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●売上げ数は120。売上総額は1,080,000円● 価格弾力性とは、価格を変えたときに売上げ数がどのように変わるか、ということです。価格を10%下げることによって、売上げ数が10%伸びるなら、価格弾力性は1。15%伸びるなら1.5。20%伸びるなら2。5%伸びるなら0.5。 この場合価格弾力性が2ならば、価格を10%下げることにより、売上げ数は20%伸びるということです。ですから、売上げ数は120、売上高は9,000円X120=1,080,000円。 通常、価格弾力性とは初めから分かっているものではありません。そこで、たとえば商店でしたら、こうするのが良いでしょう。「特別お買い得期間」と称して、特定の商品を10%割引で販売してみるのです。その結果、売上げがどの程度伸びるかを調べるのです。これでその商品の価格弾力性が分かりますね。もし、価格弾力性が1以上であるならば、販売価格を見直すのが良いでしょう。もちろん。原価との関係がありますが、値下げすることによって、売上げ数だけでなく、売上げ金額も上がる可能性があります。もし、価格弾力性が1以下であるならば、値引き販売はすべきでない、ということになります。 経済学とは、言葉だけ問題にしていると味気ない、無味乾燥な学問のように思えますが、応用すれば日常の経済活動に役に立つ場面がイッパイあるはずです。そうしたことと関連付けて考えると、経済学とはけっこう面白い学問だと思いますよ。
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