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ゆるやかな円安に進む方が日本にとって良い?

2つほど質問があります。 1、数年前の高校の時ですが、日本は輸出を基本としているので、ゆるやかな円安に進む方が日本にとってプラスになると習いました。でも現在、家電などほとんどの製品は人件費の安いアジアでつくることが多いです。ということは、海外の工場から日本に製品を輸入してくるわけだから、円高になった方が得だと思うのですが、これは間違いですか? 2、最近円高が進んでいるみたいですが、これって円の価値が上がった(円を買う人が多くなった)ということですよね?でも日本の経済不況は深刻なのにどうして円の価値が上がるのですか?国債の格付けが下げられたりするということは、外国人からみると、日本の評価は低いということになると思うのですが・・・。それとも単純にアメリカ企業の不正でドルを売る人が多く出てきただけですか?

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  • marcy111
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回答No.5

私なりの解釈です。  1.緩やかな円安が進行することで日本は国際競争力を維持することができ、海外へ工場移転する必要も無くなり国内の雇用も維持できます。しかし、輸出が増えれば当然円転する額も多くなるのですから円高が進行するのは自然の流れであり、緩やかな円高ならまだしも緩やかな円安は無いものねだりのように思います。もっとも、為替だけの問題ではなく、高齢化が進み十分な質と量の労働者を獲得でき難くなっていることも一因だと思います。  円高による問題は製造業における国内雇用が維持できなくなり、付加価値の低い、低賃金の第三次産業が雇用が受け皿になってくるとだ思います。このまま製造業の空洞化が進めば円はどんどん安くなり購買力が落ちてきます。即ち輸入物価が高騰し生活水準の低下が起り始めることになります。(実際もう起り始めています。)  2.今回の円高は年初からの円安の反動にあります。昨年末より政府、投機筋が一体となって円安を囃してきました。円安がもっとも短期的に効果のある経済政策だと考えられているからです。日銀は目いっぱい金融を緩和していますし、政府の財政支出も巨額なものになりますがいっこうに景気は上向きません。最後の切り札が円安だったわけですがこれは米国経済が堅調であることを前提に進められてきました。ところが米国経済も年初より変調をきたし、ドル高政策の維持が困難になると考えた米国当局はこれ以上の円安は国内産業の競争力を削ぎ、対外資産の減価を招くと考え一転して日本の円安政策を容認しなくなりました。  また、今回の円安で棚からぼた餅の利益をあげた本邦輸出筋の円転、投機筋の円売りドル買いポジションの手仕舞いにより円高に振れました。  日本は長期的には国内産業の空洞化により円安に向かうものと思いますが輸出企業が元気なうちは円高、円安の波を繰り返し徐々に進行するのでしょう。  国債の格付けですが、日本がアジアや南米の国々と違うところは、債権を発行するにあたって全く外国の資金を当てにしていないことです。外国資本は危ないとなったら一斉に資金を引き上げます。日本国債も外国人の持ち高は僅かでそれらを全部引き上げても何ら支障はありません。  南米やアジアの国々の企業や政府は主に短期資金を借り換えながら資金繰りを維持しているのが実情です。少しでもこれがスムーズにいかなければたちまち資金ショートを起こしてしまうのです。  また、日本は世界最大の債権国でありアメリカ国債を膨大に所有しています。いざとなったらこれを売り払うことも出来ますし国内機関投資家が持つ債権もいつでも換金可能です。(ただ、実際に売り払うことは無いでしょうが)

fgesw
質問者

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詳しいご説明ありがとうございました\( ^o^ )/

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回答No.4

ゆるやかな円安に進む方が日本にとって良い? これは分からないと思います。 連結決算になり、海外に拠点を移している企業は沢山あります。 円高で結構儲けている企業は多いと思いますよ。あのホンダも 円高でぼろもうけといった話を聞いたことがあります。 ゆるやかな円安で物価が今後上昇することはありえないと思います。 ヒト・モノ・カネ・サービスがいとも簡単に行き来できるグローバルな 時代では、価格インフレは起こりません。なぜなら、物価が少し高くなると、 すぐそれと同じ品質の安い製品が海外から入ってきてしまうからです。 輸入できない「株」と「土地」は今後インフレになる可能性はありますね。 最近の円高は、日本が一番安全だからです。 アメリカはいつ戦争するかどうか知れませんし、企業の信用も低下しています。 やはり、ここは、一番安全な国へ取りあえず、資金を移動させて様子を 見ようというのが、大方の一致した考え方ではないでしょうか? 個人金融資産1400兆円、対外純資産残高世界一、外貨準備高世界一 国債も、ほとんどが、日本の企業が購入しています。 外国人は5%以下です。つまり、国債は、借金であると同時に 国民の資産なんです。国債を私は沢山もっているから、これを負債の部に 入れてくれといっても許されませんよね。 けど、しかし、これも今後どうなるかは分かりません。 高齢化社会に突入して、お年寄りが貯金を崩すようになれば、 どうなるか全然分かりません。 ほんと、今は、一寸先が闇です。

fgesw
質問者

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詳しいご説明ありがとうございました\( ^o^ )/

noname#10086
noname#10086
回答No.3

補足についてですが、現状を考えて見ましょう。 円高で物価が下がっていますね。 物価と言うのは株式や地価等の資産も含みます。 1000万円資産を持っている企業が、その資産を担保に1000万円借りて 1200万円にして、借りた1000万円を返した200万円が収益です。 資産が600万円まで下がりました。 今まで通り1000万円借りる事ができるでしょうか。 無理ですね。 利益率が同じなら600万円借りて得られる収益は120万円に落ち込みます。 収益が落ちると社員の給料を減らすか、最悪、解雇です。 給料が減るかも、失業するかもという不安が消費をおさえ、結果、不況が加速します。 #2さんが仰るように円高が進むと海外生産が進み、さらに国内の失業者が増えますね。 給料が減っても同じ率で物価が下がれば給料の価値は変わらないのですが、 心理的にそうはいかないのです。 購買内容が変わらなくても給料10万円で10万円使うのと、給料30万円で30万円 使うのとでは後者の方が景気がいいと感じませんか? 次にゆるやかな円安による物価上昇ですが、 物価が上がるということは株や地価も上がります。 これから、上がる株や土地があれば競って買うでしょう。 この円安が急速に進むとバブル再来の危険がありますので、あくまでゆるやかに。 資産が増えれば、より多くの資金を調達できますので収益が増えます。 そして、給料が増え雇用を創出していきます。 fgeswさんが心配する物価が上がるから消費が落ち込むというのは、それよりも 給料が増える、雇用が増える(失業者が減る)ことの方が景気を回復させるというのは前述の通りです。 インフレが進むということは、お金の価値が下がっていくという事ですので、 早く使った方が得です。(安定した景気が前提ですが) 円安で輸出企業が儲かってもという点は日本のGDPの輸出における割合は1割程度 ですので、それより国内需要の回復の方が、重要です。 実際はこのような単純な話では無いのですけどね。

fgesw
質問者

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詳しいご説明ありがとうございました\( ^o^ )/

回答No.2

日本が売り手の場合、円安の方がいいですよね。円安がどんどん進んで、それこそ中国の人件費と同じになれば、日本で作ってもいいでしょうね。 海外生産はむしろ買い手の立場での話です。円高も手伝って日本人より安い労働力でモノを作った方が、安く買えますから。 あと、為替相場ですが実際にモノの流れで動くお金よりはるかに大きい額のお金がいろんな思惑で取引されているので、その時相対的に有利だと思った方に行き場を失ったお金が流れるのでは。あまり、確固たる理由を追求してもきりがないと思います。 あなたの言うことは、一つ一つは正しいと思います。要は、市場は異なる相場観をもつ人たちでつくられるうねりです。統一見解なんてないのではないでしょうか。

fgesw
質問者

補足

回答ありがとうございます。売り手と買い手を一緒に考えてしまったために、混乱してしまいました。 ところで、(ゆるやかに)円安になると景気が良くなるという理論は現在も当てはまるのですか? 電気製品に限らず、食品・服などあらゆる物を日本メーカーが海外で作っています。made in Japanを見つけるのが難しいくらいです。この状況で円安になれば、大部分の商品の値段が上がり、消費が冷え込むような気がするのですが・・・。 また、将来において年金とか税負担が増大になるのは確実なので、円安によって輸出企業の人たちはお金に余裕がでてきても、そんなに消費されないと思います。(もともと日本人は貯蓄好きですし)。 この件についても教えてください。

  • imparfait
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回答No.1

1.あなたの考え方は「全体」と「一部」を混同してしまっていますので、残念ながら「間違い」と言わざるを得ません。 日本の産業界は、全体として(ゆるやかな)円安が望ましい。といっておきながら、後段では、一部家電製品の海外生産にともなう現象のみについて円高が有利だといっています。 一部家電メーカーの一部製品について「円高」が好ましい状況にあるからといって、それで日本全体についても「円高」が良いの考えるのはちょっとおかしいですね。 2.日本の不況や国債の格下げと円の価値とは比例しません。現実にそうであるように、日本が不況だからといって、また、国債の格付けが下がったからといって、円安になるわけではありません。 日本が不況になれば国内需要が減少して、輸出に頼ろうとする傾向が強くなります。輸出が増加するとドル売り/円買いが増えるので、円高になります。 これだけが円高の理由ではありませんが、不況と円安とは相関関係にはありません。 まだ疑問が解消しないようでしたら、補足でお知らせください。

fgesw
質問者

補足

回答ありがとうございます。売り手と買い手を一緒に考えてしまったために、混乱してしまいました。 ところで、(ゆるやかに)円安になると景気が良くなるという理論は現在も当てはまるのですか? 電気製品に限らず、食品・服などあらゆる物を日本メーカーが海外で作っています。made in Japanを見つけるのが難しいくらいです。この状況で円安になれば、大部分の商品の値段が上がり、消費が冷え込むような気がするのですが・・・。 また、将来において年金とか税負担が増大になるのは確実なので、円安によって輸出企業の人たちはお金に余裕がでてきても、そんなに消費されないと思います。(もともと日本人は貯蓄好きですし)。 この件についても教えてください。

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