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"Franny" and "Zooey"

「ライ麦畑でつかまえて」で有名なサリンジャーに、「フラニー/ズーイー」という話があります。ふと、思ったのですが、この"Franny" と"Zooey"、アメリカではどんな語感の名前なのでしょうか。例えば、太郎と花子とか、純一郎と真紀子とか、大地と美咲とか。だいたいでいいんですけど。ついでに、"Zooey"は、「ズーイー」と「ゾーイー」どちらの訳が適当かも教えてください。

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  • ベストアンサー
  • aster
  • ベストアンサー率70% (374/533)
回答No.1

  アメリカ人にとっての語感は分かりません。 しかし、Franny は、Fran のヴァリエーションで、Francis, Frances の愛称です。Fran は別の形の Frank を連想させます。Franny は Fanny のようにも聞こえるはずで、元の名前だと、「率直、隠し事のない、開けっぴろげ」という感じです。Fanny だと「面白い、おかしな、楽しい」というような感じのはずです。「率直で面白い」というような感じではないでしょうか。 Zooey は、zoo(動物園・人ごみ)が連想されて当然だと思います。「ゾー」の場合、「生きもの」です。ギリシア語で、zoe(ゾーエー)という言葉があり、「いのち・生き物」という意味なのですが、そこまで一般の人は知らないでしょう。ただ「ズー」とか「ゾー」というと、「生物・生命」に関係する何かだという印象はあるはずです。 しかし、「生命感がある、生き生きした」というような感じはしません。 Zoe(ゾウイ、ゾイ、ゾウ)という女性名があるようですから、Zooey はその愛称かヴァリエーションでしょう。この Zoe という名は、無論、ギリシア語の「ゾーエー=いのち」から来ています。「新約聖書・ヨハネ福音書」第一章に、「言葉(ロゴス)のうちにいのちがあった en autooi(logoi) een zooee」という言葉が出てきますが、この「いのち」がギリシア語では「ゾーエー」で、キリスト教関係の名前が Zoe ということになります。 どの程度、名前の語源について、アメリカ人などが意識しているのか分かりませんが、Zoe という名前は、聖書起源で、「いのち」という神聖な意味があったということを感じるかも知れません。 「ズーイー」と読むと、動物園や動物という感じがしてきますが、「ゾウイー」と読むと、むしろ、「いのち」というような感じになる可能性があります。あくまで個人的な意見で、ネイティヴがどう感じるか、その人たちの教養程度にもよりますが、多分、これは原作の作者は、「ゾウイー」と読むように考えたのだと思います。そして無論、「動物園」の「ズーイー」も考えていたでしょう。 「フラニーとゾウイー」で、「率直な人といのちの人」という感じで、どちらも、何か「おかしい面白さ」が入っているのではないかと思います。「フラニー」の方は「ファニー」に通じ、「ゾウイー」は「ズー、ズー**」に通じるからです。対応する日本人の名前の見当がつきませんが、こんな感じではないかと思います。 「フラニー」の方は、「フランク人」の意味も連想されるでしょうから、古代の野蛮人(といっても、フランク王国は相応の文化を持っていましたが)の率直・オープンさという感じで、何となく面白いおかしさが入って、「率直といのち」という感じではないでしょうか。   「ゾーイー」か「ズーイー」かは、上に述べた意味を、どちらを表現したいか次第だと思います。また、どちらを強く感じるかでしょう。   

totetu
質問者

お礼

おかげで名前の意味がよくわかりました。asterさま、丁寧なご回答ありがとうございました。

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