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ミカエリスメンテン式とラインウェーバー・バーク式

こんにちは。 基本的なことかもしれないのですが、お願いしますm(__)m 先日、酵素反応の実験をしたのですがその際に 「ミカエリスメンテン式では、基質溶解度などの制限より最大反応速度の近似値しか分からないので、ラインウェーバー・バーク式から数値を 求める」という説明がありました。 ですが、なぜミカエリスメンテン式では近似値しか求められないのかということがよく理解できません。 どなたか、教えてください。

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  • c80s3xxx
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回答No.1

その文章はまったく正確ではありません. 基質濃度無限大の時の反応速度は現実には測定できません.なので低濃度での測定値からの外挿で求めるわけですが,基質濃度に対して反応速度をプロットしたグラフではどこが飽和収束値になるのか,あいまいにしか推定できません.一方,Lineweaver-Burk 形式でプロットすれば,直線を外挿して得たy切片を読み取ればよいので,数値を求めやすくなります. ただし,Michaelisis-Menten の式のままでも,データに対して直接カーブフィッティングをきちんとやれば Vmax は求められます.Lineweaver-Burk プロットから求めた場合と数値はたぶん一致しませんが,それは誤差を含む測定値の統計処理の問題にすぎず,本質的には同じ値が出てきます. しかし,カーブフィッティングが簡単にできるようになったのは,コンピュータが普及してからの話であり,昔は何らかの形で一次関数に変換して作図的に読み取るのが,精度もそこそこ高く,また計算の手間も少なかったのです. 直接的なカーブフィッティングが容易にできる現在でも Lineweaver-Burk プロットや Eadie-Hofstee プロットなどは行われますし,それを軽視してはいけないのは,Michaelisis-Menten 式に対する適合性をもっとも直感的に判断できるからです.Vmax や Km 値を求めるという観点ではすべてのやり方について統計的な意味での一長一短があり,反応速度等をどのようにはかったかという実験作業上の問題と切り離すこともできません.

noname#42607
質問者

お礼

わかりやすい回答ありがとうございます。 実習書に書いてあるような文章でも、正確じゃないこともあるのですね。 勉強になりました。 本当にありがとうございますm(__)m

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