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文系大学院などで研究されている方への質問です
前々から疑問だったのですが、文系の研究っていうのはいったい何を研究できるというのでしょうか? 大変失礼極まりない質問ですいません。これは私がなにも知らないからこそこういう疑問が出てくるのだと思います。 例えば、日本史の研究をする人がいます。でも、日本史っていうのはもう既に多くの研究者によってだいたいの部分が解明されていると思います。しかも、研究というよりは、本を調べるってところが大半だと思うんです。一方、理系の研究などは、自然科学においては道の部分が多いからそういう部分を研究していくんだと思います。 文学で紫式部の研究をしたいっていう人がいても、紫式部のことなんて何人もの研究者が既に調べきっていることで、だったら研究ではなくて、調べつくされたことを読み返す=研究になると思うんです。 どこをどういうふうに研究されてるのか教えていただきたいです。 文系大学院の方よろしければご意見お願いします。なにも知らない私が、失礼な疑問であったら申し訳ありませんでした。
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私も“院卒”の立場での回答になりますが。 先の方がお答えになっているように、だいたいは切り口を変えて研究するというパターンが多いように思います。あまり関係ないと思われていた“A”と“B”という論文を精査してみたら、新しい“C”という見方ができるようになった、とか。 また、これは滅多にありませんが、新出の史料が出てくることもあります。歴史だと、古文書が見つかったとか、木簡が発掘されたとか。 そのたった一つの新出史料を、これからまた何十年とかけて、皆で、あーでもない、こーでもない、と研究して、“定説”というものができあがっていくのです。 紫式部の研究にしても、写本は、今まで舐め尽くすように皆が見て、解読されています。でも、もしかすると、ある一文字の読み方次第で内容が少し変わってくる、という場合もあるのです(まあ、紫式部に関しては、ほぼ出てこないとは思いますが…)。 “定説”を踏まえた上で、それが正しいのかどうか、違う考え方は絶対にありえないのか。 そういうことを研究しているのだと思います。
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- compequal
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今は院におりませんが、院卒です。 まず、基本的なことから申し上げますと、日本で「文系」と括られるものには、大きく分けて、社会科学、人文科学に分かれます。さらにそれらの分野は細かく分けて以下のようになります。 ●社会科学 政治学 経済学 経営学 社会学 など ●人文科学 文学 歴史学 心理学 哲学 など (はしょってしまった分野の方すみません) 社会科学の分野が意義があるのはなんとなくご想像がつくか、とは思います。現代の政治がどうあるべきかとか、経済政策をどうするべきか、についての重要な頭脳です。たとえば、竹中元大臣は慶應で経済の研究をしている教授でしたね。経済は特に経済体制自体が人類史上いろいろと変わっていて常にある程度新しい状態に人は置かれているので研究する内容に事欠きません。 人文科学はちょっと想像しにくいのかもしれませんね。心理学はぼんやりわかるとは思います。歴史学などであればいままで研究されてきた別のアプローチで歴史を語り直してみたら、歴史の見え方が変わってきた、とか、人間ってこんなことを考えて生きてきたんだー、とか人間ってこんなことに左右されてきたんだーとかってことが色々とわかります。たとえば紫式部についてわかっているにしても、千葉県の片田舎の日本中世史がどうなっていたかってことが、いろいろと大きな発見につながったりします。歴史は未だに、興奮の伴う分野ですよ。
お礼
ありがとうございました
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