GLPとは、「国家が国民の安全のために行う化学品の安全性審査に関連して、評価データを国家間で相互に受け入れを行うことによって、多国間の化学品のスムーズな移動を確保すべく国際機関であるOECDが1981年に国際的な合意として決めた基準
*OECD:Organization for Economic Cooperation and Development (経済開発協力機構) 」です。
検査機関で実施される試験検査及びその結果の信頼性を確保するためのシステムで、
・検査の内容を外部に対して透明なものとする。
・検査業務のすべてを文書によって標準化する。 ことが求められます。
ISO取得はその団体にとって任意ですがGLPは登録検査機関にとっては必須条件です。
違反するとその内容によっては登録検査機関取り消しにかかわる問題となります。
関連法令として食品関係なら、「食品衛生法」及び「食品衛生法施行規則」があります。
以上、簡単に言うとISOとGLPの違いは
・ISOは自分たちで決めたルールを自分たちで守っていくシステムで認証は民間団体。
・GLPは法的規制等がある。登録は政府の管轄省。といったところでしょうか。
(大雑把ですが)
水や食品等の分析機関がGLPを導入して、「登録検査機関」になると、登録検査機関としての証明書を出すことができます。(いわば政府の代わりに検査をするわけで、だから法律で縛られたり、政府機関の定期査察を受ける義務が生じたりするのです。・・・証明書一つで外交問題まで発展することもありえますから)
なお、分析機関に関係するISOならISO17025があります。
これは一部GLPで要求している部分と通じる点もありますが、任意であることに変わりはありません。
お礼
caesartさん、回答ありがとうございます。 ISOとGLPの違いがよくわかりました。 今までISOという大きな枠の中にGLPがあるという感覚だったのですが、どうやら全く別物のようですね。