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背割りをした柱の強度
木造建築をあまり知らないので質問します。 木造住宅の場合、柱材の不規則な割れ防止(割れの誘導)の為に背割りを行なうようですが、強度上問題はないのでしょうか。 他の材料(コンクリートや鉄等)の柱の場合、割れていたりすると欠損として強度が出ないと判断してしまいますが、木では、背割りが通常行なわれているのが不思議です。
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結論を申し上げると、強度自体は落ちるようです。 しかし、背割れを入れても建物を支えるに十分な強度は 保てるとして背割れをいれています。 背割れを入れることにより、製材後に木材を乾燥させる際に 芯まで乾燥を促進させる事も可能になります。 また、ご指摘の通り、背割り部分に対する割れの誘導により、 材木の表面に発生するひび割れを防止する事が可能となります。 しかしながら、背割りする事=狂いを防止する事 にはならない為、 最近では住宅の構造材として集成材が多用されるようにもなりつつあります。
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- a-nisi
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NO1です。 大壁(壁の中に柱が隠れる)で使用される柱や横架材(梁・大引き・土台)等 は一般的に背割りを入れず使用するケースが一般的です。 理由は、 1、見えない部分ですので木材の表面上のひびがあっても 影響がない。 2、背割りを入れると材の変形も伴うため、建物の建付けへの 影響をさける。 3、場所によっては背割りによる強度の低下が望ましくない。 4、その材が外材などの大径木から製材された芯持ち材でない材木である。 (梁などは結構あると思います) 等です。 その他色々あると思いますが、一般的には 見た目上気になる部分、つまり真壁(柱面が室内に現しになる) 和室などで背割り材が使われるケースが多いと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、見えない部分にはむしろ強度の点からも入れない方がいいのですね。 芯持ち材でないのならば背割りを入れる必要がないというのもその通りですね。 丁寧な説明でよく分かりました。
お礼
説明ありがとうございます。 なるほど、芯まで乾燥を促進出来るという効果もあるのですね。 壁の中に隠れている柱や、梁でも背割りはするものなのでしょうか。 参考のサイトも勉強になりました。