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天下りと国家公務員
初めまして。私は現在国家公務員制度について調べています。 今回は (1)天下りは何時ごろから存在するのか?戦前からか? (2)国家公務員の生活は激務だといわれているが、実際はどのような 感じなのか?(一日のタイムスケジュールなど教えていただけるとありがたいです) の二つをお聞きしたいです。自分でも調べてみますがよろしくお願いします。
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元下級官僚(55歳で退職、「天下り」先を60歳で退職。老後を楽しむべく第2の「天下り」先を辞退し、今では乏しい年金と貯金の取り崩しで生活)としての意見。 (1)天下りは何時ごろから存在するのか?戦前からか? 役人勤めを辞めた後に、役所時代の経験(仕事の内容、会得した知識・技術力、交際範囲の広さ等)を携えて民間企業・組織に勤めを得ることを指して「天下り」(稼得額が減ることもあり得る!)というならば、はるか昔からあったこと。 日本の官僚機構が確立した明治以降昭和30年代頃までは、高級官僚は役所を辞めるとき多額の退職金を手にし、手厚い恩給(年金ではない!)もありで、現在のように稼ぐことを目的として「天下り」先を血眼になって探すということはほとんどなかった(人生60年の時代)。 昭和30年代の高度成長期以後、退職金は減り、恩給が年金に変わり、インフレが進み、かつてのような優雅な退職後人生が不可能となったことから、退職後の生活のための稼ぎの場を求め、現在のような「天下り」が一般化してきた。 しかし高度成長期、民間に有能(経験とそれに伴う広い視野に立った判断を行なう力を供えた)人材が不足していたため、技術系を中心とした役人の引き抜き、退職者の引き受けが広く見られた。それが民間でそれ相応の人材が育った現在になっても、かつてとは逆に役所側から人材売り込み(押し込み)をするという形に変質しつつ続いている。 「天下り」は、局長、次官といった高級官僚(大体が法学部出)のケースと、一般管理職(キャリア組の部・課長クラス)、一般職員(ノンキャリア)について区別して捉えることが必要(また、事務系と技術系に区別して捉えることも必要)。小生も、地方事務所の所長OB(58-60歳)の第2の職場探しを手伝った経験あるが、彼らは現役時代の給料の半分以下で「天下り」していた(今から10年ほど前、現役時代の600万円が「天下り」後は300万円だった)。これを、現役時代年収2,000万円からの高級官僚が、ほぼ同額(場合によってはそれ以上)の所に「天下り」するのと同列に論ずるのは?? 民間企業でも定年後に会社が仲介して子会社に再就職する例が多く、少なくとも高級官僚のケースは別として(会社の役員と思えばよい)、それ以外の役人の第2の職探しをサポートすることは不可欠ともいえよう。 (2)国家公務員の生活は激務だといわれているが、実際はどのような 感じなのか? キャリア・ノンキャリア、本省・出先によって大きく異なる。 小生の経験。連日午前2、3時退庁(タクシー帰り)。土日返上。月間残業時間200時間といった状態が数ヶ月続くといったことを3回経験(オイルショック、国際貿易交渉、米不足)。しかも残業手当は雀の涙(残業手当のための予算がないため)。女房に健康も心配だし、残業手当もないなら役人を辞めたらといわれた。 しかし、こういった状態が恒常的にあるわけでなく(夜の10時11時までの残業はしょっちゅうあるが)、儲けのためではない、国のために働いているのだという気持ちを支えに約30年の役所生活。 (この間、地方自治体への出向も経験したが、ここはまったくの別世界。残業などほとんどなく、議員の無理難題の処理ということはあったが、中央官庁とは天と地、雲泥の差。しかも給料はほぼ中央官庁並み。任期明けで東京に戻るとき、もっと居たいという気持ちがしたのは事実)
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- mat983
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国土交通省の女性係長の書き込みです。 毎年の異動と深夜残業と書かれています。 また、天下りは決して悪いことではありません。スキルを生かせるのです。 ただ、問題は天下り先確保など税金が無駄に使われることです。 形はどうであれ、戦前からあったと思います。 http://www.jinji.go.jp/saiyo/18j-kyoto-4.htm 昨年度1年間のうち電車で帰れたのは最初の数日間だけで、あとは毎日タクシー帰りという状態でした。何とか乗り切れたのは、担当している事業が省内でも大変注目されている先進的なもので、非常にやりがいがあり、しっかりやらなきゃという気持ちで取り組んでいたからだと思います。
お礼
お返事ありがとうございます。 想像以上にしんどそうな仕事なんですね・・・。 国家のために働いているという気概がないと勤まらないでしょうね!!
お礼
お返事ありがとうございます。 天下り=悪といったイメージが定着していますが、その天下りにもいろいろあるんですね。僕自身は制度上仕方ないし、激務への報酬(?)としてもある程度天下りは是認されてもいいのではないかという考えでしたが、それもケース別に考えねばなりませんね。とても興味深いお話ありがとうございました。