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「大連立」の意味がよくわからない
マスコミなどで自民と民主で「大連立」の文字をちらほら目にしますが、 実際はどういう政治運営になるのか、そしてどんなメリットやデメリットが あるのかがイマイチよくわかりません。 簡単でいいですので教えてください。
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実例については、No.1の方が仰るように、ドイツの場合などを参照すればよろしいかと思います。 それで、仮に自民党と民主党が「大連立」を組めば、当然ながら、両党が与党になります。その端緒は、例えば、国会の首班指名において、民主党が党議拘束をかけて自民党総裁に投票することです。 そして、特に衆議院の議席数に応じて、両党から閣僚を出して内閣が構成されます。その場合は、民主党の党首クラスが副総理級のポストに就くと思います。また、副大臣や政務官も議席数に応じて配分されるでしょう。 メリットとしては、政局が安定し、政府与党提出の予算や法案が全て成立するため、重要で緊急を要する政策がタイムリーに実施できます。 また、これまで野党だった民主党にとっては、政権運営の実績を上げることで国民の信頼を得て、その後の単独政権への途も開けます。これは、旧西ドイツにおいて、長年野党だった社会民主党が与党のキリスト教民主・社会同盟との大連立政権(1966~69年)に参加したことによって、その後に中心的な政権与党(自由民主党などの少数政党との連立)へステップアップした実例があります。 デメリットは、国会の議席数から見ると巨大な与党が出現するので、反対党(少数政党)がますます埋没し、国会の論戦が低調になります。 両党の定期的な協議(与党協議会のような形)は、国会審議の外で行われるため、国会の機能低下は避けられないでしょう。ここに「巨大な密室政治」が慣例化する危険性もあります。 また、連立政権のままで国会議員の選挙が行われれば、有権者にとって選択肢の幅が狭くなるため、投票率の低下も危惧されます。 結局、「大連立」は、功罪相半ばするというところですが、国会などの表舞台で議論が展開されないのは、議会制民主主義にとって幸せなことではないと思います。
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- mat983
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これから、衆議院が与党、参議院が野党が数が勝る中、政権運営は厳しく、法案がなかなか通りません。 また、通る法案しか政府は国会に提出しません。 その点、大連立ができれば政治は極めて安定します。 もともと、自民党と民主党は政策が近いのです。 民主党内の横路グループなど旧社会党系は基本路線が違うので脱退しなければなりませんが、衆参とも与党が圧倒的多数になり政局は安定します。 懸案の消費税引き上げにも着手できます。 デメリットは野党とは勢力が違いすぎ、批判政党の意見が聞かれなくなります。
お礼
自民も民主もいろんな政策グループがあるので いちど再編したほうがいいかもしれませんね。
- komimasaH
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昔の自民党から出た連中が全て集まるということ、 だと解釈してます。私としては。それでいいのかも。
お礼
さすがにそれはおおざっぱすぎる把握でしょう
- takaya0131
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Yahoo!等の検索サイトで「大連立」と入力し、結果で表示されるサイトを見てみればよいと思います。韓国やドイツ、オーストリアの大連立政権のことも引っかかります。結構いろいろなことが読み取れます。 http://search.yahoo.co.jp/search?fr=slv1-snvaio&p=%c2%e7%cf%a2%ce%a9
お礼
ありがとうございます 参考になります
お礼
丁寧な解説ありがとうございます。よくわかりました。 政治の安定のかわりに国会論戦の骨抜きがあり、議論が密室化することにより、マスコミの相対的プレゼンスは高まるんですね。なんでマスコミが「大連立」を言い出したかわかったように思います。