エスキスの進め方の第一歩から書いて見ます。
1級建築士の作図用紙から凡の敷地の広さも制限され、その敷地に計画する建物の大きさも規模が制限されます。更に課題は、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造で処理する場合もあります)で計画するものが一般的です。
鉄筋コンクリート造の場合、スパンは7m位が適当と考えられ、7m×7m=49m2で 灼50m2です。6m×8m=48m2 でも 灼50m2 です。この50m2 を1単位(1桝)と考えてエスキスを進めます。
課題には各室の所要面積が表示されています。その所要面積が、この1桝の何倍か?で表示します。例:25m2→0.5桝。200m2→4桝。要するに所溶質の面積をこの桝の数に置き換えます。延べ面積も同様に、4,000m2であれば、80桝。延べ面積の桝数と所洋室の桝数の合計との差が、廊下・階段(室)・便所・倉庫・各ホールの面積(桝の数で)と考えて良いと思います。
それらの部分は面積の表示が無い事が多いです。便所等は個所数の表示がある場合と無い場合があるので適当に計画します。
一般の場合、階段は階段室として区画されなければならない筈で、1階段を前面廊下と共に1桝で考えます。各階2階段で2桝。
次いで、課題は公共的建築物が殆どで、多目的な用途を求められていると思います。近年の課題では、市の出張所・集会用ホール・研修施設・高齢者施設・まれに宿泊室などと多彩です。それに加えて、管理部門があります。
課題により、部門別に表示されている事もありますが、近年は所要室がバラバラに書いてある場合があります。其の場合は、部門別に別け(ゾーニングして)て、相互関連性を良く考えてエスキスを進めます。
勿論、外部環境(前面道路・敷地周辺の環境)と駐車場等、課題の要求に合致するようエスキスを進めます。
エスキスに使う時間は、灼2時間を目標にトレーニングします。
永年、関わってきた道ですが、思い出すままに書きましたので、落ちがあると思います。
何か御質問が御座いましたら、その旨、お知らせ願います。
お礼
順を追ってのご説明ありがとうございます。とても参考になりました。私は普段、設計の仕事にはまったくたずさわっておらず、木造住宅の施工をしているので、公共建築物のスケール感覚がありません。なので、トイレやその他適宜の部屋の計画にとまどう傾向があります。また、廊下がうまく計画出来ない事が多いです。頂いたアドバイスを参考に練習あるのみです!