全部当事者が書いていると言えば書いている。第三者が書いているといえば書いている。どちらとも言えそうで、正確なところは何とも言えませんね。
ただ、以下のようなことは言えると思います。
本を出版する場合には、編集者という人間が一人(複数の場合もあるのかな?)つくのが普通です。
編集者は編集のプロですから、執筆者に対して、「こういう方向でお願いします」とお願いしたり、「この場合は、ああした方がいい、こうした方がいい」と注文をつけます。
つまりは、編集者がある程度、道筋をつける場合があるわけです。もちろん、執筆者が「どうしてもこれで」と言った場合は、執筆者の方向性が優先されますが。
そして、編集者は文章のプロでもありますので、誤字脱字はもちろんのこと、書かれたものが本題からはずれていたり、文章としておかしかったりすれば、「このように直した方がいいですよ」もしくは「間違ってますから、直しててください」とアドバイスするのです。
そうやって、編集者という第三者が、作品ができあがるまでに随所に関わってくるわけです。
そう考えると、一つの書籍が、厳密には執筆者たった一人で書き上げられたものではない、ということが言えると思います。
で、その編集者が、どのくらいの割合で関わるか、というのが問題です。大御所と言われる作家さんなどに対しては、あまり「こうしてください」とは言わない(言えない)でしょうし、素人に近いような人であれば、どしどし、びしばし口を挟んでくるでしょう。
また大御所の人でも、例えば紀行文などの資料的な部分などは編集者に任せてしまう場合もあると思いますし、素人さんの場合は、編集者が原稿に入れたアカを作者がすんなり受け入れてしまって、編集者の文章がそのまま本になる場合もあるでしょう。
ということで、編集者が誤字脱字を直す程度であれば、全部当事者が書いていると言えるでしょうし、編集者がかなりの割合で手を入れているのであれば、第三者も書いていると言えると思います。
お礼
なるほど。よくわかりました。ありがとうございました。