本は出版したが、出版契約すらできていません。
ある出版社から本を出版しました。
自費出版や共同出版ではなく、出版費用は出版社持ちです。
文章と写真など比重半々の本です。
ところが出版されて2か月もたつのに、今だに出版契約書すら交わせていません。
製作費が3倍にもオーバーしたのが理由ですが、
発行日が近づいた頃、印税に関しての契約書をお願いしたところ、「初版3000部までは印税なしで協力して下さい」と言われました。
悩み悩んだ挙句、これは呑むことにしました。
構想段階から本書の価値を認めてくださり、何が何でも出版しよう、とたいへん後押ししてくださった恩を感じたのと、これを呑むかわりに3001部からはそれなりの扱いを期待してのことです。
ところが最近、
「5000部まで無印税で」
「いや5000部では赤字が解消できない、印税が何冊目から発生するかはまだ言える段階ではない」と。
質問です。
●印税は出版部数ベースではなく、売上部数ベースは当たり前だ、とも言われましたが、出版界では本当でしょうか?
●本は発行されたのに出版契約書も作ってもらえない、なんてことは出版の世界ではよくあることなのでしょうか。(よくあることが正しいとは思えませんが)
契約書すらないので、契約違反もなにも言えないのですが、
また、教えてGoo!の印税に関する過去の質問をあらかた読みますと、「出版できたことで名誉なのだから素人は本になっただけでよしとしましょう」というのが出版界の風潮かと感じるのですが、
私も、多額の資金をかけ取材した多くの情報・知的財産を「本を作って売る」というビジネスに提供しました。
(結果的にただの口約束でしかありませんでしたが)商業出版ルート、印税方式でと言われここまできたのに、
(当初から「自費出版になるならば諦めます」と出版社とも話ししてありました)
5000部以上売れる見込みなど持てない現状、結局タダで知的財産を提供しておしまい、ではちょっと痛いです。
著作初心者であるにも関わらず、この本の価値を高く評価して頂き、大きなエールを送り続けて下さってきた出版社だけに、
また今後のプランもあるので、あまり強い要求もできず、どうしたものか困っています。
★「最初のお言葉通り3001部から印税を」とお願いしようとは考えていますが、ものすごい反論にあうのは目に見えており、しかし私の求めも至って正当ではないかと思うのですが・・
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いちおう世話になっている出版社なのであまり詳しく状況を書くのもよくないかとも思いますが、相談させて頂く上でやはり必要かと思い、ここまでの経緯、背景を少し説明します。
私は構想段階からこの出版社とコンタクトをとり、出版の可能性を確かめながら、この本を完成させるために数百万円の私財を投入し取材を重ねてきました。そのことは出版社側もよく知っています。
はじめの話し合いで、販促活動も出版社がする、との言葉を頂いていたのですが、
制作費のオーバーが明らかになった(おそらく他の出版本もあまり売れなかったのではと想像しますが)発行日が近くなったころ、
「販売は著者のほうでも頑張って下さい」、と。
もちろん自分の本なのでやぶさかではないので、自分で回れるところはまわっていますが、発売後1ヶ月経っても大都市の主要書店ですらほとんど扱ってもらえておらず、販促用に出版社から無料提供冊数はたったの3冊。あとの販促用は著者買い取りでお願いします、と。(もう30部買いました。出版社はあと50部は勧めています。)
製作費が3倍にも膨れ上がったのは、出版社がつけたデザイナーさん、編集者が、
デザインについて私とろくに話し合いも持たずに、勝手にアレンジしたデザインを初校として完成させ、
当然やりなおしをお願いしたのですが、話しあって合意した修正を反映させず、出てきた「再校」は、これまた初めて見るデザイン・・
そんな調子で結局「再校」が2度も作りなおされた結果でした。
デザイナーさんが一人で突っ走ってしまい困り果てていたその間、出版社に繰り返しの再校づくりの無駄をやめてもらえるよう依頼しても、デザイナーさん側を立てるばかりで、製作費オーバーを抑えられず、
最後にはその赤字の責任を、著者の私が第一に負わされている、としか思えません。