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U9 UR

鍵のU9のリバーシブルタイプがURですよね。 それ以外何か違いがありますか? というのはこれ以外違いがないならばU9の必要性がわからないんですが。

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noname#107878
noname#107878
回答No.2

 美和ロックのシリンダーU9とURのことですね。  URはU9から利便性を目的として派生的に作られたシリンダーで、もとよりU9の構造をそのままにリバーシブルキーにしたものですから、キーを裏表どちらでも差し込めて合鍵になるようなタンブラーの組み合わせにしなくてはなりません。  その結果、有効なタンブラーの組み合わせに限度が生じますから、その分だけ鍵の変化数が減りますが、その減り方はかなり大きく、もともと実用変化数で1億5千万通りもあったU9の変化数がURではわずか1千万通りぐらいになってしまいます。  もともとの目的が利便性ですから、URシリンダーはどちらかというと高齢者向けなどの集合住宅に使われましたが、さらに変化数が減りやすいマスターキーシステムなど高度なキーシステムとの併用には向かないものですので、同社でも他により高度なシリンダーがあることからマスターキー装置付きのオーダーは中止しているようです。

noname#37746
質問者

補足

ということはピッキングとかでも変化数が少ないURの方がU9よりは容易なんですか?

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noname#107878
noname#107878
回答No.4

 #2です。「ということはピッキングとかでも変化数が少ないURの方がU9よりは容易なんですか?」というお問合せにお答えします。  URシリンダーはU9シリンダーに手を加えてリバーシブルキータイプとして作り出したシリンダーですから、精々違うのはキーウェイ(鍵穴)の部分ぐらいなもの、作動原理も基本構造も、もちろん品質レベルもU9シリンダーと変わるところはありません。その意味では、たとえ変化数が減ったとしても、それが理由で直接ピッキングに弱くなるということは考えられません。  ちなみに、このリバーシブルキータイプについては#3様がさすが専門家の立場からとてもよく分るご回答を寄せておられますので、こちらを参考にして下さい。  ただ、一般のカギマニアの方々は、なぜかとかくピッキング!、ピッキング!、と、たいそう神経質にピッキングにこだわっているようですが、ピッキングだけが開錠の方法ではありませんし、ドア単位で見たり家屋単位で見れば、侵入の方法や手口などというものはもっともっと沢山あるものです。ですから、錠と鍵、あるいは防犯といったものに興味がおありなら、ある面だけに神経質に偏らないで、正しくバランスの取れた知識を得て欲しいなと、そんなことをちょっと感じました。  そこで、あのピッキング事件がどういうものであったのかをちょっと書いてみましょう。ひところ全国的に被害が続出した例のピッキング事件、ピッキング被害が集中したのは主にDISCシリンダーと呼ばれるシリンダーでした。マスコミなどはこのDISCシリンダーこそが大変な欠陥商品で、だからこそピッキング被害が集中した.....といった論調で、まるで鬼の首を取ったかのように番組や紙面を盛り上げたものでした。はたしてそうだったのでしょうか。わたくしはそうとばかりには思いません。  たしかに当時のDISCシリンダーは...結果的に...ピッキング出来るシリンダーであったことは否定できません。しかし、このDISCシリンダーも別の角度から、つまり世界規模での品質レベルで見た場合には、品質的にも性能の面でも当時の他のシリンダーに比べてとりわけ劣ったものでもなかったという点に注目する必要があります。それどころか、3千数百万通りという変化数は当時のシリンダーとしては格段に多いものだったし、そのうえ故障もほとんどない、ある意味で優秀なシリンダーだったのです。  ではなぜ被害が全国規模で広がったのか。その一番大きな理由は、このDISCシリンダーが全国的に大変な市場占有率で普及していたことにあります。当時のわが国では、錠前なんてものはまず安価でなくてはならない、しかも故障し難く、さらに鍵の変化数が多いものでなくてはならない.....といった感覚が支配していましたが、その要求を満たしたのがまさにDISCシリンダーだったのです。  当時とてU9のようなロータリーディスクシリンダーだとか、ディンプルキーだとか、マグネチックシリンダーだとかといった防犯的にもっと高度なシリンダーも既に存在していたのですが、当時はとかく高価なこうしたシリンダーにはあまりニーズもなく、ましてピッキングなどには誰しもがあまり注目しなかったのです。  ところが手先の器用な中国の窃盗団たちはDISCシリンダーの市場占有率の高さにこそ目を付けていたと言ってもいいでしょう。全国に広く普及したDISCシリンダーならばこそ、このシリンダーをピッキングできれば広く荒らし回れる....と。その証拠に、ピッキングされたのはなにもDISCシリンダーだけでなく当時のピンシリンダーも狙われました。しかし、やはりピンシリンダーの普及率はDISCシリンダーに比べて低く、それだけに狙う方にとっても魅力が無かったのでしょう。  こうして見ると、あのピッキング事件は。大変な普及率であったDISCシリンダーと、そこに目を付けた窃盗団、そしてDISCシリンダーがピッキング出来た....という組み合わせがあったからこそ起きた、きわめて特異なな犯罪例であったと言えると思います。その証拠に、欧米をはじめどこの国でもさほど高品質なシリンダーばかりが普及しているわけでもないのに、あのような大規模なピッキング事件はどこにも起きていない......、そんな事実を見ても分ります。  そして、いずれにせよ今は違います。それまで広く普及していたDISCシリンダーなど普及タイプのシリンダーも、外部に面した防犯上大切な部分を中心に、より高度な防犯性能を認められたシリンダーに交換が進みました。しかも、理由も資格もないまま工具類を持ち歩いたり特殊な工具を所持していること自体が犯罪とされるようになってしまうと、彼ら犯罪者としても特殊な工具が必要なピッキングでは「作業効率」が悪いし危険だということになってしまったのでしょう。  代わって思いついたのがドアに穴を開けてまでして試みるサムターン回しとかカムお越しなどといった手口、彼らにとってもピッキングに代わる手早くて音も静かで安全でリスクの少ない手段というものが無くなっていることがうかがえます。しかも、これらに対してもまた、錠前メーカーの手ですぐさま次々に素早い対策が取られました。もう、こうなると彼らにも残された手段がありません。ついに彼らはドアや壁を壊すなどといった手口にまで.....。  このような経緯があるピッキング、こうして見ると、たしかにシリンダーはピッキングに強いものであることは大切ですが、ピッキング!、ピッキング!とピッキングだけに意識を向けていたのでは錠と鍵の防犯は片手落ちになってしまうことがお分かりでしょう。  錠と鍵についての知識を高めるなら、正しくバランス良く....と言いたいのはそうしたことがあるからです。例えば、屋内の錠までピッキングの心配をすることも考え過ぎでしょうし、もしお宅の玄関から何者かに侵入されたとしても、もう今の時代では、たぶん....ピッキングされて....という可能性はごく低いでしょうから。  

noname#37746
質問者

補足

侵入方法はピッキングだけではなく色々なやり方がありますしピッキングだけにこだわるべきではないのはわかってます。 ただ錠前について調べる時どうしてもピッキングの難易度が気になるので・・。 ピッキング事件の詳しい背景話ありがとうございました。

  • bouhan_kun
  • ベストアンサー率19% (1032/5208)
回答No.3

必要性については、あったから生産されていますよ。また、あくまで先行したのはU9です。 リバーシブルと言うことについては、ピッキング騒動以前には防犯性よりバリアフリー性能が火急とされていた時期があり、そのころは「挿す方向が単一でないキー」や「大きくて掴みやすいサムターン」を装着した錠は、操作性が高い良いものとされていました。まあ、前者は防犯性も兼ねたディンプルキーに主市場が移行し、後者はサムターン回し手口の蔓延とともに廃れたのですが。 他の方も言ってるように、U9とURは「鍵違い数」に大きな差があります。公表された数字で言うと、U9=1億5千万、UR=1000万です。(あくまで理論違い数。また、実際にはキーウエイ違いも含め、もう少しURが増える可能性もある)鍵違いが少ないと、同じカギが多数出回る可能性があるということで、たとえば隣同士で同じ鍵になる可能性さえ出てくるということです。そういう意味で、鍵違いは多いほうがいい。 なお、ディンプルキーが流行って、PRが登場した時点で、URの社会的役割が終わったと考えたほうがいいでしょう。リバーシブルで鍵違い1000億ですから。

noname#37746
質問者

補足

ありがとうございます。U9とURの違いがわかりました。

noname#59315
noname#59315
回答No.1

U9の方が鍵違い数が遙かに多いので、マスター組などに向いているのです。 URはぼちぼち鍵違いに限界が来ているのでPRに移行されるでしょう。

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