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潜伏期間における感染検知の方法はありますか?
感染症の潜伏期間に、感染を感知できる方法はありますか。 但し、大きな設備を必要としないことと、誰にでも扱える容易な方法であることが条件です。
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- HATABO7013
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私は仕事で家畜の伝染病の検査などをしているので,(ヒトの感染症は扱ったことがありませんが)多少は知識があります。 ○エボラウイルス 一般人がどうこうできるものではありません。 検査を考えるのであれば,まず真っ先に保健所に行きましょう。もし感染の疑いがあるなどのことであれば一大事です。 ○天然痘ウイルス もう根絶されたはずです。 ○インフルエンザ 赤血球凝集抑制反応で抗体が検出できます。検査操作はやや煩雑です。 感染していれば抗体価が上がります。しかし,以前に感染してできた抗体なのか,感染して発病する前なのか,あるいはワクチンで免疫ができたのか,判別が必要になります。こういった場合「ペア血清」といって,ある程度の期間(1週間程度)をおいて2回採血します。抗体価の上昇があれば最近感染があったと判定されます。 ○Q熱 PCR法によるDNA検出,間接蛍光抗体法やELISA法などによる抗体検出などができるようですが,それぞれの検査法で高度な機材が必要で技術も要します。 ○野兎病(=ツラレミア) 菌体をつかった凝集反応で抗体検出ができるようです。 (詳しくは不明) ○炭疽 発病中であれば,「アスコリー反応」という非常に簡便な方法が使えます。(抗体検査ではなく,抗原検出検査) 血液を希釈して数分煮沸し,その濾液を,極細試験管に分注した診断用抗血清に重層します。境界面に白い沈降ができれば陽性です。 ○ボツリヌス・マイコトキシン 「感染症」ではなく「中毒」と考えたほうが適切かと思います・・・ また「マイコトキシン」とは「真菌毒」の総称なので,かなりの種類がありますが・・・ ○原虫症・真菌症 漠然としすぎているので,お答えできません・・・ あまり適切なお答えにはなっていませんが,ご容赦を。
- sonorin
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感染症の種類(原因となるウィルスなど)によります。 潜伏期間が長い場合は、その間に起こる抗体産生や病原体の蛋白を血清などから検出することによって感染を知ることができます。 ですが、大きな設備は必要としない検査ばかりですが、誰にでも容易に扱える条件は無理でしょう。一般人でこのようなキットを購入できるとも思えませんし、血清分離などサンプルの準備にも機器が必要です。判定も微妙なものでは熟練と知識をある程度要します。
こんにちは。 もうちょっとシチュエーションとか、対象としている病原体を絞ってはどうでしょう。そうでないと堂々巡りのような気がしますが...。病原体を絞るだけでも、もうちょっとアドバイスのしようがあるのですが。
補足
病原体としては エボラウイルス、天然痘ウイルス、インフルエンザウイルス Q熱リケッチア、 ツラレミア菌、野兎病菌、炭疽菌、 ボツリヌス毒素、マイコトキシン類毒素 原虫類、真菌類 などでしょうか。 シチュエーションは、同時に多数に対して感染した場合です。つまり同時に潜伏期間罹患者が出た場合です。 検査手段は数時間程度の教育訓練で必要な技量を習得できること。屋外で実施できること。必要機材については個人が携行できることです。
- fiveleafclover
- ベストアンサー率100% (2/2)
感染症の潜伏期間というのは、病原体には感染しているが発病していないため、一見健康体に見える状態ですよね。その状態で感染を検知するには、血液などに生成する感染を示す成分を血液検査によって調べるくらいしか方法は無いと思うのですが。おそらく調べたい病原体にあわせた試薬や器具が必要ではないかと。誰にでもできる方法ではないと思います。病院などでも専門の検査機関に依頼しているところが多かったような…?
お礼
詳しい回答ありがとうございます。今後調べるに当たってキーワードとなる言葉が多く助かります。 ついでに言えば発疹チフス、肺ペストを忘れてました。天然痘は根絶されたのですが、だからこそ使用されたときの効果は絶大なものだと思いますので、ここに含めました。 いずれにせよ専門チームが必要なようですね。あとは定期的な採血でしょうか。どの方法も現場で実施するのは困難で大量の検体を後送しなければなりませんし、検査そのものも時間がかかりそうです。 相手が化学物質ならば散布と効果の関連が比較的に分かりやすく、潜伏期間もないので対応しやすいとは思いますが、感染症疾患はその点においてかなり手ごわいと思います。 重ね重ねありがとうございます。