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改正した建築基準法の下での仕様変更
施主の立場から、木造住宅の新築に関する質問です。 「平成19年6月20日から建築確認申請の手続きが変わります」というタイトルのページを読みました。 http://www.icba.or.jp/kaisei/news20070604.htm ここに、「図書の差替えや訂正がある場合には、再申請を求めることとしています」とあります。 注文住宅の場合、往々にして、施主の都合により、実際の建築工事に入ってから、「コンセントを一つ増やしたい」から「下駄箱を作りつけにしてもらいたい」「窓の位置を変えたい」、果ては「和室を洋室に替えたい」などといった要望が出るということは、ありがちだと聞いています。 しかし、この説明では、「図面と食い違う変更が発生した場合は、一から確認申請のやり直し(再申請)が必要」と読み取れます。 やはり、この推測は正しいのでしょうか? また、費用の問題は別として、もし再申請となった場合、その許可が降りるまで、やはり工事そのものもストップしなければならなくなると考えられますが、最大、どのくらいの日数待たなければならないのでしょうか? 私は現状、建築の当事者ではなく、全て推測によるものですので、とんちんかんな質問になっているのでしたら、その旨ご指摘ください。
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質問者が選んだベストアンサー
まだ、法改正から日が浅いので運用面などできっちりと決まっていない事が多く、正直はっきりした事がいえませんが。。。 というか、今は法令の条文とおり読むとご質問者様の推測の通りとなります。しかし将来は、これよりも多少柔軟な運用がなされるものと思われますので、現時点ではという断りおきをしておきます。 本来、確認申請は、建物の完成形の図面をもって建築確認に出すものなのですが、消費者の要望とは合致していません。 今回の法改正は、「消費者保護」を掲げてはいるものの、その内容がお粗末過ぎてかえって時代に逆行し、消費者の負担を倍増させる結果を導き出すような結果が予想されます。 (なにしろ、今建っている建物を今度の法律で再計算するとそれまで耐震強度が1.0を超えていたものが半分くらいになるような条文になっていますので。何故マスコミが騒がないのかが不思議なくらいです。) 余談はおいておいて、再申請となった場合は、当然のことながら建築確認が済むまで工事をしてはなりませんし、今回の改正で工事をすると刑務所行きになることになります。建築基準法違反は罰金、懲役、資格の剥奪と重罪です。 日数は最低で35日。僅かな変更でも1ヶ月以上据え置きとなります。これでいいのか?と思いませんか? (実はこれもいい加減なもので、法文自体は一切の誤字の修正や表記ミスをゆるしていないのに、各行政庁や審査機関の判断で、「補正」という表現で(実質は)修正が可能となりました。。。設計者や施工者には一切の誤字脱字を許さないという割りに法令の文面は誤字がいくつもありました。。) 日々、国交省の定めた法文の抜け道を、各行政庁や審査機関が探っているのが現状です。税金の無駄使いったらありませんね。
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質問者様も回答者様も賢者、私がここに書く資格はなさそうですね。 そこで現状のある地方における法改正後の確認申請の実例を挙げるに留めます。(少しは参考になるかと) 1週位前に申請提出。 検査機関から今さっき電話がありました。 内容は、我が設計事務所で出した馬鹿げたミス込みの申請に対する措置が決まった旨。 結論、差し替えOK、修正OK・・・6/20以前と何ら変わらず。 (まだ良く分からないけど累積ペナルティーはまずいかも、なんて言われましたが) 先の方も書かれてますが「修正」はあるだろうと思っておりましたが「差し替え」まで許可されるとは驚きましたね。 >今回の法律の改正点の不備に関する怒りや嘆きなど、現場の方々(建築設計や工務店)の不満ばかりが目に付くのに驚きました 言うまでも無くあれだけの事件が有った訳です、国民に対する阿諛やアピールも必要だったんでしょうね、「示しが付かない」と。 法を厳しくするのは当然、されどポイントがちょっとずれていた感は否めませんね。 私が期待したいのは誤字レベルの修正云々と言った小手先の改正でなく、現場検査の徹底(机上のやり取りが多すぎたんですよ)や、そうそう申請物件の完了検査義務の徹底化云々お外での仕事を増やす事ですね。 偉そうに言ってますが、重たいカウンターパンチはご免被りますが。・・・ マトメとしましては、少なくともあと一年位は住宅規模の申請ではこの法改正で大きく変わる事は無い、となりましょう。 (はじまったばかりです、まだ変わる可能性はもちろんありますが) 「確認の特例」(建築士が設計した建物への緩和措置、例えば「採光計算は提出しなくても良い等」)が来年消えます、そうなると住宅規模でも提出書類は増えます、それだけと言えばそれだけの事ですが。 ただ多少面倒は増えますがこれは非常に評価出来る改正です、特に構造計算においては。 適当にスジカイ入れている建築士先生?非常に多いんです、それがマズイのは当然ですが、付随して例えば増築申請の時にその出鱈目構造を出鱈目先生の代わりに改めて計算しなおし壁を補強しなければならない、お金もかかる、馬鹿馬鹿しい事この上ない、これ多いんですよ。 ぐだぐだ書きましたが「施主」様ですよね?、構造計算書、採光換気計算書要求して下さいね、出せなかったら出鱈目先生です、この辺質問からずれてますが重要です。 徒然長々失礼しました。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 実践的な内容を伴うだけあって、たいへん参考になりました。 > 質問者様も回答者様も賢者、私がここに書く資格はなさそうですね。 めっそうもありません! 私の方こそ初歩的な質問で、恐縮しっ放しです。 (でも、なるほどと思いました。多少へりくだった方が、後で足元すくわれるようなことがあっても逃げの口実が利きますものね。大事な前置きですね。) > 差し替えOK、修正OK・・・6/20以前と何ら変わらず。 裁判の結果は裁判官のさじ加減一つですが、法律の運用面では、役所の担当者のさじ加減一つといったイメージがあります。 建築に限らず、「去年の担当者と言うことが全然違うじゃん!」なんてことは、役所ではよくありますよね。(まさか、今回もそういったパターン?) ともかく今後、こういった各地での報告事例が、ネット上を飛び交うのでしょうね。 > 「施主」様ですよね?、構造計算書、採光換気計算書要求して下さいね、出せなかったら出鱈目先生です、 設計士さんですよね?、設計事務所の場合でしたら、この辺りのレクチャーをメルマガの題材にでもして特設サイトを開設し、新築か増改を検討している潜在顧客に向けて購読者を募り、時間を掛けて信頼を築ければ、その人達が後々顧客になってくれる可能性は高くなると思いますよ。この辺質問からずれてますが重要です。
補足
ポイントですが、すみません、大意はないのですが、どなたも甲乙付けがたく、先着順とさせていただきました。
再申請が必要なのは、あくまでも申請が必要な変更があったときですから、コンセント申請不要ですし、下駄箱は軽微な変更で(シックハウスで材料表の変更くらい)十分でしょう。軽微な変更で出来る部分は完了届けを出す時に一緒に報告すればよかったと思います。完了届で報告せずに検査で見つかると「検査済証が出せない旨の通知書」が来てしまいもう一回検査料を払う事になります。 注文なら後で変更できるなんてことは基本的にはいい事ではありません。契約前につめておかない事により、構造に無理がいったりやり直し工事で構造材がつぎはぎになることだってあるのです。費用も後からの方が最初からよりもほとんどが高くなりますし、いいことはありません。ユーザーは「建ってみなくてはわからない」といっても同じように「構造に問題がでるとは気づかない」事がほとんどです。そういうことを防ぎ、健全な建物を作るために今よりもっと契約前にイメージを伝えたり具現化したりをわかりやすくすることも求められるでしょう。 それでも申請が必要になったら構造適判が必要な大きな建物は申請だけで最大45日、それにプラス構造計算の日数と図面作成日数が必要ですから、2ヶ月くらいかかる事になります。 普通の住宅ではそんなにはかかりませんよ。かかっても3週間くらいだと思います。でも、そのくらい重大な変更をするということですから仕方ないと思います。今までその辺をルーズにしてきた事で契約があいまいだったり、検査済みを受けずによくない家が提供されたりという事がまかり通っていたのですから。きちっとしたお陰で、業者も、建築主にも契約への重大な責任感と建築モラルが向上する事を私は期待しています。
お礼
ご回答ありがとうございます。たいへん参考になります。 > そういうことを防ぎ、健全な建物を作るために今よりもっと契約前にイメージを伝えたり具現化したりをわかりやすくすることも求められるでしょう。 なるほど、素人であるお客さんが、完成したときのイメージをしやすいようにサポートできれば、建築途中の現場を見た段階になって、「変更したくなった」という欲求は生まれにくくなると言えそうですね。 常にお客さんの先回りをして、そういったことがうまくこなせる業者がよい業者ではないかと思えてきました。 > きちっとしたお陰で、業者も、建築主にも契約への重大な責任感と建築モラルが向上する事を私は期待しています。 それでも、わがままなお客さんが納得しなかったとしたらどうしよう、なんて不安に思っている工務店経営者とかいるのではないでしょうか。 つい最近、日経かどこかのサイトで、「不正をはらたく輩は、その程度ではへこたれない」「元々モラルのある業者が迷惑を被るだけ」みたいなことを言っているアンケートページがありました。本当にそうならないよう私も期待します。
お礼
ネットで検索すると、今回の法律の改正点の不備に関する怒りや嘆きなど、現場の方々(建築設計や工務店)の不満ばかりが目に付くのに驚きました。 結局、例の耐震偽装問題以外にも、あらゆる部分で不正を無くそうと、国が、被せる網の範囲を広げすぎたことによって実務面で弊害が出てしまったという構図に見て取れます。 これでは、もしかしたら、お客さんのわがままを通すため、申請し直す費用をお客さんに請求しない業者も現れるかもしれないと思いました。 また、最終図面の正確さも問われることになるようですから、設計する側も、相当の経験とスキルを持っていないと「ミスを連発」ということにもなりかねませんよね。 優秀な人材を揃えられない、たとえば、規模の小さい工務店などは、顧客満足の面で不利になるかもしれないですね。 詳しいご説明、ありがとうございました。