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PETのリサイクルに関して

PETのリサイクルに関して、調べててわからないことがあったので知っている人がいれば教えて下さい。 使用済みになり回収したPETにポリ塩化ビニルが少量混入していると、再加工する際に劣化(分子量低下)が著しいということは分かったんですが、その理由がわかりません。 知っている人がいれば教えて下さい。

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  • psa29
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回答No.1

通常のPET劣化機構はエステルの部分の酸素原子とエチレングリコールに由来するエチレンの水素原子による6員環構造を中間体として、エチレン部分からエステル部分へ分子内水素移動を起こし、酸とビニル基へと分解して低分子量化が進行します。 一方、ポリ塩化ビニルを加熱すると、熱分解反応から塩化水素が発生します。 発止した塩化水素が酸触媒となることが想像できますが、酸触媒によって通常の劣化機構が促進されるのか、別の機構、例えばPETの加水分解反応が促進され低分子量化が進むのかはわかりません。 通常の劣化機構よりもポリ塩化ビニルからの脱塩酸の方が低温下で進行しますから塩ビが混入しているPETは、より低温状態で加水分解で劣化が進行してしまうのではないかと思います。 また、全く別の考え方としてポリ塩化ビニルには、たくさんの改質剤が添加されています。(昔は鉛も使われていました。) これらがPETに対しては、劣化触媒になってしまうという可能性も否定できません。 その可能性も考慮するのであれば、専門家からの意見を待たねばならないと思います。

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