ANo.1です。
調べてみましたら、『広辞苑』の「盛る」の項の5番目に、
碁盤・秤(はかり)・物差しなどに寸法を割り定めて目のしるしをつける。日葡辞書「ゴ、シャウギ、ナドノバン(盤)ニメヲモル」
とありました。「目盛り」の語源かどうかは分かりませんが、
「物差しなどに寸法を割り定めて目のしるしをつける」
という言葉から、普通に考えて、「目盛り」は「目を盛る」からきているものと考えてよいのではないでしょうか。
また、Google検索でも、「碁盤の目を盛る」という言葉がいくつかヒットしましたので、あまり頻度は高くないと思いますが、「目を盛る」という言い方は確かにあるようです。
ただ最初、私はそこまで考えて回答したわけではなく、「めもり」の「もり」という部分が、「盛る」から来た言葉とみなし、それに「目」が付いて、「目盛り」と表記するのだと単純に理解していました。なので、内閣告示「送り仮名の付け方」を引用したわけです。
どうしてこのように思ったかと言えば、過去、業界新聞社にいた時に表記の基準とした、共同通信社発行『記者ハンドブック』に、「もり」は「盛り」とする旨が書かれていたからです。
そして、その「もり」の例として、「酒盛り」や「大盛り」と並んで、「目盛り」もあったからです。
また朝日新聞社の用字用語辞典でも、「目盛り」となっていました。
もちろん、新聞表記が絶対に正しいというつもりはありませんけれども。