ソクラテスのダイモニオン信仰とユダヤの一神教の関係
ソクラテスのダイモニオン信仰と、ユダヤの一神教の関係について教えてください。
http://www.h6.dion.ne.jp/~yukineko/sokuratesu3.html
上記ホームページを読ませていただいて、そこからうまれた疑問です。
クセノフォーンの『ソクラテスの思い出』四巻の三などをみると、たしかに『創世記』と一致するような記述が見られます。
まさしく聖書の神は、ソクラテスの言う神のように、人間に寄り添った神のように思われました。
「「だが君は知っているだろう、われわれはまず第一に光がある必要であるが、これを神々はわれわれのためにととのえてくださってある。」
これなどは旧約聖書の『創世記』の「光あれ」を思わせる。」
なるほどと思いました。
しかし素朴な疑問なのですが、
「キリスト教はその意味では、ユダヤの一神教をソクラテス的に解釈したともいえる。ローマの支配下にあったイスラエルでキリスト教は誕生し、主にローマで発展したその本当の理由は、キリスト教がソクラテスからプラトン・アリストテレスにつながる古代ギリシャ哲学による一神教の解釈だったからに他ならない。」
『創世記』などは、キリスト教がうまれる以前に成立している、まずユダヤの一神教のための聖典だと理解しています。
上記ホームページの記載による、キリスト・ユダヤ教の区分において、古代ギリシア哲学が影響を及ぼしているという図式に、ずれが生じているように思います。
「こうした世界観は後のキリスト教の形成に大きな影響を与えている。本来ユダヤ教は、人間と神との間に大きな断絶があり、人間は神の痕跡しか知りえない。それを解釈するのは賢者(ラビ)の役割となるが、賢者(ラビ)はあくまで人間にすぎないため、その解釈は相対化される。これに対し、キリスト教は、イエスが神の子として直接神の言葉を伝達することで、神と人間は言葉(ロゴス)を通じて対話できる存在となる一方で、神は人間を超越した自然的な存在ではなく、より人間的な存在になる。」
これは、創世記がいつ成立したか?http://okwave.jp/qa/q6640649.htmlというような問題とからめて、
旧約聖書の成立においても、ソクラテスのダイモーンが影響していると考えたらよいのでしょうか。
それとも、古代ギリシア哲学のほうが、ユダヤ教のテキストのような神の概念に影響されているということでしょうか。
感覚的に言って、「旧約」より「新約」のほうが、神が人間にちかづいたような印象をうけます。
その上で、古代ギリシア哲学と、一神教の関係について、ソクラテスのダイモーンとユダヤ・キリスト教の「神」の関係について、より詳細な情報を頂戴したく思います。
よろしくおねがいいたします。
お礼
なるほど。聖書の方が先にあって それを解釈で埋めている感じですね